無名音楽家アブロニカの戦慄なリアルと最前線

ヒップホップ・ポストロック・エレクトロニカを主軸にしたラッパー&トラックメーカー、アブロニカのこれからを赤裸々に書き綴り。 日本中の90%を占める底辺音楽家のリアルと実情、日々思うことを書き殴ります。まれにDISリスペクトな記事あり。 無料の楽曲DLが受け取れるフリクルメルマガ配信中 http://frekul.com/artists/profile/call-it-anything

カテゴリ: ライブレポ

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最近日本語ラップのブームやっぱり来てます。このイベントも超濃かったですね。というかメンツがこれですから。けっこう激熱だと思います。
①あっこゴリラ
②jinmenusagi
③狐火
④DOTAMA
⑤電波少女
ヨアソビートはもう3回目になりますが今まで一番気合はいってたんじゃないかと。オーガナイザーさんナイスな選択!!今回はあっこゴリラと狐火とDotamaを見に池袋へ。

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トップバッターのあっこゴリラ!!去年の渋谷Gladのドンキーコング以来の拝見ですが今回もテンション高すぎの暴走フィメールラッパー全開。落ち込んでる時に一番出くわしたくない人決定ですね。日本語ラップ界の篠原ともえだと思ってます。

彼女が本格的にラップをやりだしたのは去年の頭あたりだと思うんですが(それまではHappy Birthdayというバンドでドラマー担当)ルーキーさを感じさせないはっきりと聞き取れるラップやってました。意外とラッパーでリリックが聞き取れない人は多かったりするのでこういう点を疎かにしない部分は好感もてます。

肩車でステージから降りる様は正に檻から出たゴリラそのもの。向井秀徳リスペクト曲の「向井さん」やもう分かった!もう分かったから!!と言いたくなるほどのブラコン魂が込められた「お兄ちゃん」などコール&レスポンスが自然とわきおこる辺りは流石でした。

そんなあっこゴリラですが5月にはなんとラッパーGomessと新宿ロフトプラスワンで一日でリアルタイムに作曲してアルバムを完成させるという前代未聞な企画を決行するという…彼女の凄い所はただ暴れるだけじゃなくてお客さんがつい体験したくなる様なコンテンツを思いつく発想力というか企画力だと思うんですよね。

3月26日のワンマンライブも5時間という長丁場をやってのけてますがアルバム一枚で8曲しか持ち曲がないのにどうやって5時間もやるんだ?って気になったしストーリー仕立ての紙芝居ラップ(もうやってませんが)といい実はこの日で一番お客さんをどう楽しませるかを考えていたであろう彼女は生粋のエンターテイナーだと言えるかもしれません。



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続いて福島出身のラッパー狐火です。あっこゴリラのラップとはまるで正反対ともいえるエモーショナルなラップを披露してくれました。社会人として生きる人々の生き辛さをシリアスにラップする様はその場のお客さんの感情を突き動かします。この姿勢はヒップホップというよりかは現代のパンク的スタンスだと思ってます。

ラップで人を泣かせることが出来たのは今回の出演者の中では彼だけでした。さすが千組のバンドを黙らせた一本のマイクの持ち主!バックDJ担当のワンカップさんも復帰おめでとうございます。

韻を全く踏まないポエトリーリーディングなスタイル。一曲目の両目のダルマの歌詞で「心配してくれた友人の連絡先を電話帳から消した最後に今日まで一番口にした言葉を投げかけた「今に見てろって」というこの歌詞にはディテールの細かさとリアルさが共存しています。まさしく良い歌詞の法則に乗っかってます。

最後にやったマイハツルアはやっぱり名曲ですね。認知症を題材にしたラッパーは日本でどのくらいいるんでしょうか?もはやテンプレと化した両親や身内に上辺だけの感謝の気持ちをラップにした曲とは雲泥の差があります。

おばあちゃんが作ってくれた自分の好物だったタケノコご飯。だけど放射線量の基準値をオーバーして出荷規制、見てみないふりして喜んで食べた そしたら幸せな味がしたというリリックは福島出身で認知症の祖母がいる狐火だからこそ表現できた歌詞。こんなリリックはこの人にしか書けません。

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この日はあっこゴリラと一緒にマイアミネガティブも披露。ちょっと見えずらいんですがあっこゴリラのゴリラ柄の靴はどこで手に入れたんでしょうかね…?彼女の奔放なテンションに若干押され気味な狐火でした。リハはちゃんとやった方がいいですね。
 

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光の光線が飛ぶ中甲高い声でラップし続けた笑うMC・Dotama。フリースタイルダンジョン出演以降どんどん知名度が上がってきてると思います。一曲目のHEADのイントロが流れた時から観客の歓声がそれまでで一番凄かった…。初っ端がら持ち前のハイトーンなラップを披露。

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ふざけたフレーズどんどん出すラッパー!俺なりの王道です!バックDJなしで自力でフェーダーを上げ下げしてブレイクをだすのはDJ陣からすればある意味邪道ですね。

HEADからの名曲の作り方、カリカチュアと立て続けにニューアルバムからの曲を披露してましたが通勤ソングに栄光を&リストラクションの二曲連続はテンション上がりました。というかファミコン音源バリバリなトラックが良すぎましたね。そして恒例のフリースタイル即興ラップ。

R指定のパクリだとか言われてますけどオリジナルですから!!その場で今しかない曲を作りますから!!という本人の主張も込めて今回のお題は「麻婆豆腐」「R指定」「枕がデカイ」「イチゴ牛乳」「おかっぱ眼鏡」…。5分間やるハズが途中で全てお題をクリアしたので終了。「ハイテンポなビートでラップするとダメですね…」とあたふたしながらやってましたが5分間ラップするというのは結構ハードです。
思わずACEのネタもサンプリングしたりで上手い具合に韻も踏んだりでここら辺驚きですね。さすがフリースタイルダンジョンに出演した猛者ぶりでした。

何気にDotamaの凄い所はスーツ姿・眼鏡・おかっぱヘアーというヒップホップとは縁遠い衣装だけどバリバリのラッパーであるという点なんですよね。他のラッパー同業者と比べてもセルフプロデュース力はずば抜けてます。

これが彼の発明した大きな点なんだと思います。MCバトルとなるととてもDISなんて出来なさそうな人にしか見えないなのに毒を吐きまくり放送禁止用語すらもバンバン言い放つというこのギャップは彼にしかないオリジナリティーでありそのギャップがお客さんを魅了し、バトルで好成績を叩き出す理由なのは間違いないです。



という訳で三者のライブレポを記事にしてみましたがこうやってみると3組ともそれぞれ自分にしかないモノをもっているのがハッキリ分かりますね。改めてキャラクター性の重要さを思い知りました。でもそれ以前にまずは楽曲ありきが前提ですね。今回のイベントから得たモノを吸収して音源制作に励みます。では今日はこの辺で。

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クリトリック・リスと笹口騒音ハーモニカを見に行こうと大塚駅から近くのライブハウス大塚Heart+にふらっと立ち寄ってみたら最低な夜が待ってました。
会場にZazen Boysの吉田一郎がいましたが彼の存在感が意味をなさなくなるほどまでに。

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このブログでも何度か紹介しているクリトリック・リス。彼がMステに出演したら音楽業界が変わるのは間違いないです。一曲目で既に汗だくになるハゲ踊り。てかるハゲ頭、股間のテルミンは彼の代名詞。ハゲ!ハゲ!とお客さんに野次られるのはもはやお馴染み。これは一種の愛情表現なので問題なし。ドライプルーン、柳瀬次長とアルバムの中から人気曲をこなしていく。

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定番曲の一つ、ライス&ライスではフリーフードとして皆で持ち寄ったライスとチャーハンを両手に持つ。遂にこの曲の歌詞が実写化された瞬間でした。焼き飯と…

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ライス大!ライブハウスのステージで米類を食べながらパフォーマンスをするアーティストはプログレバンドのレジェンド「YES」のリック・ウェイクマンしか知りませんでしたがここ日本でも遂に現れました。
でも実際、焼き飯とライス大を注文する体育会系の学生とかいそうな感じですがね。

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相変わらずのテンションあげあげなライブでした。客に対しての煽り方もうまいしここまでお笑い要素があると逆にズルいんですよね。どう頑張っても周りのバンドマンやソロアーティストには出来ない芸当ですから彼がライブをすると正に独壇場な雰囲気になることが多い。

恐らく彼の出番の時が一番お客さんが入ってたと思います。ちなみにクリトリック・リスの後に出演するバンド・ソロアーティストはきまって「やりづらい」的な事をMCで発言するんです。正に対バンキラー。しかもただのコミックソングで終わらず、笑えるだけじゃなくて泣けるという正反対の感情を融合させた曲を作る人はこの人以外に知りません。
一見すればただの色モノで下品なアーティストだと誤解されがちなんですが彼はれっきとしたミュージシャンです。実際このライブ活動と物販で生計をたててますしね。立派なプロだと言える存在。下ネタのナポレオン恐るべし。




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ベストアクトはクリトリック・リスで間違いないだろうなあという考えは彼のライブを体験して間違いだと気づかされました。元太平洋不知火火団、元うみのてのリーダーという経歴をもつ笹口騒音ハーモニカです。彼も前々から見てみたかったアーティスト。クリトリック・リスの後というやりづらいポジションもとい大トリ。

疲れ切ってお客さんが体育座りをしている中、大健闘なライブパフォーマンス!!クリトリック・リスは風景が浮かんでくる様な下品さを売りにしていますが笹口騒音は哲学的下ネタが武器。なんだそれレベルですが彼のフォーク寄りのボサノバチックなギターサウンドとファルセットボイスが合体すると不思議と下ネタソングなのにどこか叙情的で儚い感じ、だけどどこかどす黒さが表現されるから凄い。正に哲学的じゃないか…。
イマジン風俗や3Pといったこちらも下ネタソングでまずは笑いをとり挙句の果てにはコール&レスポンス…実に最低でした。

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途中でギターのシールドを引っこ抜き会場の女性陣に詰め寄り、名曲「ただまんアカン」を顔と顔の距離わずか5センチ程度の近距離で歌いレスポンスを求める。「ただまん ダメ ゼッタイ」と歌いながら女子の反応を試してました。ええ。場所を間違えばただの変態です。捕まります。だけど無駄にギターが上手い。聴いていて心地の良さを感じます。日本三大ギタリストはchar 布袋 笹口で決定。

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引かれようがドンびきされようがお構いなしな笹口騒音こそ本当の意味での自由人だと言えるでしょう。彼は嫌われることを一切恐れません。

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中盤までかなりえげつない展開のライブをしてましたが締めの曲はちゃんとシリアスにもっていきました。彼の持ち歌でどうしても聞きたかったのがSAYONARA BABY BLUE。やっと生演奏で聴けました。これはもう名曲だと勝手に思ってます。「カッコ悪いことはなんてカッコいいのだろう」を地でいく彼にしか作れない楽曲。この曲こそ邦楽ロックバンドによるRadioheadへの回答ソングと言っても過言ではないでしょう。
コード進行もメロディーも歌詞も全て◎。これには感極まって涙が出そうになりましたね…。



久しぶりに弾き語り系アーティストのライブを見にきましたが行って良かった。少なくともこの曲を生で聴くことが出来ただけでも価値のあるライブイベントでした。くだらない下ネタタイムも沢山あったけどそれはそれで良かったし初めて見た笹口騒音ハーモニカのライブ、この時はクリトリック・リス越えてたと思ってます。では今日はこの辺で。
 

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一度ヒソミネでも共演したことのあるうしろの猫沢さんのライブを見に渋谷へ。

純粋に綺麗すぎる音楽って苦手なんです。作り手のダークサイドさや悪魔的な一面が垣間見える音楽でなくては人の印象には残りません。その点でいえば彼女の音楽のポップなんだけどどす黒さもある部分というのはやっぱり一際目立ってました。少し遅れてきたので出演者三番目辺りからの拝見。
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会場は洒落乙な雰囲気漂ってソファーがあるのが良かったです。立ちっぱなしでライブハウスにいるって結構しんどいしなあ…。
さて、この被り物は一体何なんでしょうか?頭重くないのかな…?ただ近くで見るとこの衣装とかめっちゃ凝った作りになってます。
女性アーティストやアイドルのライブを見て思うんですが楽曲だけでなく演出面もキチンと考えられている人達が多いのでその点やっぱり今は男子より女子が優勢なんだなと常日頃実感します。ただどういう衣装がいいのか?
それが中々結論としてでてこないからおざなりになりがちですが第三者に見せる以上、何を着るか?っていうのも大事だよなぁ…と彼女のライブを見るたびに考えさせられます。

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エレクトロな要素強めでポップな感じなんですが歌詞の世界観がどこか退廃的というか破壊されてる感がある彼女のサウンド。みどりの後藤まり子とか好きな人はハマるんじゃないかなと思います。
上で紹介した曲はタイトルがめっちゃ強烈でパンキッシュな曲なんですがそれとは対称的にクラシカルな要素とポップが配合された曲なんかもあってちょっと凡百な音楽家達とは違うオリジナリティーがあると思います。
好き嫌いはかなりハッキリ分かれますが音楽で大事なのはグレーゾーンよりも白か黒かハッキリした音楽の方が好まれやすいのでこのままドス黒路線で突き進んで暗黒面に陥った人達を魅了し続けてほしいです。うーんもっと評価されるべき人ですね。では今日はこの辺で。



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2月22日はクリトリック・リスのタワレコインストアライブに行ってきました。前回の渋谷wwwでのワンマンライブ以来なので2ヶ月ぶりですね。この人のライブを無料で見れなかった人はもう損としか言いようがない。

唯一無比で独特性あふれる音楽性だなんていう使い古されたキャッチコピーを完全に置き去りにしてしまうぐらい下品で!笑えて!!泣ける!!!曲を作るお人です。勝手なイメージですが普通、このぐらいの年齢で音楽をやるとなると割とフォーク系の音楽を志向する人が多いんじゃないかと思います。
ですが彼の絶妙な所はフォークじゃなくてテクノサウンドをバックに歌っている事。しかも内容は漫談的な内容でテクノ+漫談という音楽スタイルをやる人はこの人しか知りません。一見すれば下品でキワモノ扱いされがちですが実は彼は新しい音楽を発明した人間なんですよ。
散々やり尽された音楽性があふれる現代でここまでにオリジナリティーのある強烈な音楽を創る人もそうはいません。そういった意味も含めて一度はこの人のライブを見てみた方がいいです。損したとしても2000円ぐらいですから。逆に良いなと感じた人はどこまでもハマるでしょう。

絶賛CDも発売中です。46歳にしてタワーレコードのレーベルから全国流通アルバムをリリースしましたがこれは邦楽界の名盤にもなってもおかしくないです。
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20時からライブスタート。柳瀬次長やタイトル不明の新曲もあったり食べ物アゲアゲソングのライス&ライス。
笑って泣ける曲の一つ、思い出のカラオケボックスといった曲を次々にこなしていく。この人目当てじゃない買い物客にも平然と絡んでいったりMCも笑いありで完全にキャラが確立されてるし度胸の良さと蓄積された経験がライブでは思う存分発揮されてました。ワンマンライブをこなして完全に一皮むけましたね。10年間やり続けているらしいですが人の成長に年齢は関係ないということを証明している様でした。
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ステージから降りてタワレコ4Fを縦横無尽にマイクをもって歩きまくるクリトリック・リス。
K-POPのCDを探しに来た全く関係ないお客さんにも平然と絡んで「クリトリック・リスもK-POPですよ!と絡みにいく始末。流石にパンツを脱ぐことはしませんでしたがここまでタワレコという一企業に挑発するかの様にギリギリのラインを保ったパフォーマンスをした人も珍しいんじゃないかな…。
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この写真、なぜ後ろに観客がいるかというとこの日は特別にもう市販されていないレアなグッズが無料で手に入る機会だったからです。
タワレコで購入したチケットの人限定にイントロクイズを設けて正解者にプレゼント。曲中にランダムに缶バッチぶん投げ。最後はチケット有る無し関わらず曲中の間だけ誰でも後ろにあるグッズを取ってもいいという無茶苦茶な展開が最高すぎ。
最前にいたお客さん全員ハイエナと化してました。正にバーゲンセールに群がるおばさん軍団のそれ。「こいつ等グッズに夢中でオレの演奏まったく聴いてへん!!」「どうせヤフオクで売って小遣い稼ぐんやろ!!金欠になったら売っても構いませんよ!」と叫びまくり。もうホント最高。
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後ろのテーブルに用意されていた本人曰く50個ほどのグッズは跡形もなく全て無くなりました。この写真はその残骸の模様。
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最後はオリジナル曲じゃないOASISのDon't Look Back In Angerを垂れ流してスギムの即興の叫びで締め。何だかんだで1時間10分やってました。2マンライブのボリュームを無料で見れただけでも来て良かった!!「リクエストに応え続けて結局グダグダなライブだったとSNSで酷評されるのがもうヤダ…」とか「最後の曲はオリジナル曲で終わらせる様になりたいと」と愚痴をこぼすMCも十分笑わせて頂きました。
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タワレコでライブが出来るというだけでも十分スゴイ事です。この定番の枠に自分の写真が使われることを目指して数多くのバンドマンやアーティストは音楽活動を続けていきます…そしてそれすらも叶わずにどこかで見切りをつけて音楽をやめていくというのが大半の音楽家が辿り着くコース…。
だけどこの人は周りに流されずに辛い思いをしても10年間地道に活動し続けて今があるんだなと思うと感慨深いものがあります。前代未聞の46歳パン一オッサンミュージシャンに今後も目が離せません。(ってか俺もオッサンになるのか。)では今日はこの辺で。
 


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12月23日はヒソミネにてAureole&ハイスイノナサの2マンライブに行ってきました。
この日をもってAureoleの岡崎さんはこのバンドを脱退。10年近くリーダーの森さんと音楽活動を共に歩んでいましたが無常にも時間の流れというのは組織を変えていくものです。





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会場到着。写真はセッティングされた機材群の一部。小さなステージに所狭しと楽器とアンプとエフェクターが置かれていました。キャパ70という小さなライブハウスに人だかりが沢山で50人~60人ぐらいは入ってたんじゃないかと。スタート時間が17時半という早めの時間からライブ開始。

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Aureoleの矢野彩子さん(フルート)と佐藤香さん(ヴィブラフォン)、ハイスイノナサの鎌野愛さん(ボーカル)の3人からなる「anoh」のオープニングアクトからスタート。
モーツァルトやゴーベールといったクラシック音楽家の楽曲を演奏してましたがこれが実に優雅で良かったです。
ライブハウスでクラシックを聴く機会ってもっと増えてもいいし生演奏で聴くとこれが凄い新鮮なんです。最後はクリスマスの日なので「ホワイトクリスマス」を演奏して終了。30分間の演奏でしたがこの瞬間は会場全体がライブハウスではなくヨーロッパの王室と化してました。

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「なんじゃ!?こいつらは!!?」というのがハイスイノナサのライブを見た第一印象。名前は残響レコード経由で知っていましたが音源も一度も聴いた事がないしライブもこれが初めて。
一曲も知らないまま見て聴いていましたがキレッキレッの超タイトなリズム&人力での歯抜け型ブレイクビーツとミニマリズム100%な演奏スタイルが正に鬼としか言いようがありませんでした。
カッコいい演奏に思わずエイフェックス・ツインばりの笑顔になる事多数。
1時間ちょっとのライブでしたがその中で4拍子の曲をやったのは全体の1,2割ぐらいしか無かった様な気がします。
また、スティーヴ・ライヒのクラッピング・ミュージックの要素を取り入れた楽曲があったりとバンド全体のリズム面での引き出し具合が半端ではなかったです。海外進出とかしたらウケそうなバンドだと思うんですけどねぇ。「にせんねんもんだい」と対バンしたら外国人にインパクト与えられそう。短いフレーズを延々と反復して繰り返すのは全ての楽器において最も難しいことなんですが彼らはストイックにそれを実行してました。これは練習大変だろうなぁ…。

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7月に代官山ユニットでのワンマンライブ以来のAureole。今年の2月に自主企画のイベントで出演してもらったこともあったし今年で何回ライブを見たかもう忘れました。
主観的に言えばRadioheadの音楽性に影響を受けた上で70年代プログレッシブロックや民族音楽、オルタナティブロックやミニマルなど多岐に渡って幻想的な音楽を奏でるロックバンド。
そして歌詞が英語の様に聴こえるんですが実は日本語というある意味downyと同系列なバンドとも言えます。

radioheadやdownyはもちろんのこと、ワープレコード系のエレクトロニカやミニマル好きな方はハマるでしょう。あと個人的にはゲーム音楽家の菊田裕樹の作品と親和性があると思うんですよねぇ。
オリジナリティーという点で言えばロックバンドにフルートやヴィブラフォン・グロッケンシュピールのメンバーがいるというのは中々ないのでそこだけ目立ってしまいがちですが、このバンドは全パートが一つになって音楽という建物を構築していくアンサンブルが本質的な魅力かなと。

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森さんのツイッターの写真から拝借。今回はベースの岡崎さんが主体になって組み込まれたセットリスト。個人的にDisappearは名曲だと思ってます。何度聴いても良い音楽だと思わせるメロディーラインと綺麗かつ重厚なバンドアンサンブルが最高です。
ですが…今回は「ここから自分たちが世に出ていくんだという思いが込められた曲をやります。」というギターボーカルの森さんのMCから始まったWindfallが実に印象的でした。
2007年に結成して以来ずっと一緒に活動してきて1stAlbumのリードトラックという原点になった曲を最後にもってくる演出はグッと来ましたね。(彼らを知ったのが二年前なのでそこまで古参ではないんですが。)
岡崎さん本当にお疲れさまでした。まさか脱退するとは思わなかったので在籍中にAureoleと対バンすることが出来て本当に良かったです。貴重な体験を有難うございました。

終わりに。

自分も昔はバンドに加入しては脱退してメンバーに迷惑をかけたり、自分でバンドを作ろうと思って空中分解したりと、バンドを組んで長年続けるのって本当に難しい事です。
理由はいくつかあるのですが音楽の難しい所はスポーツなどと違って目標値が人によって違うという点なんです。

デカイ会場でライブを出来るバンドにしたいのか、アンダーグラウンドの重鎮的なバンドになりたいのか、はたまた趣味で長年ずっとやっていきたいのかとメンバーが増えれば増えるほどプランにズレが生じてしまい、価値観や考え方の不一致で解散してしまうバンドなんてそれこそゴマンといる世界。
更に社会人になっていくと両立していくのが困難になって場合によっては音楽活動に中々時間を割けなくなって辞めていく人も珍しくありません。

しかしAureoleは新しいベーシストを迎えて新体制になりこれからも活動を続けていく事を選択しました。正にバンドはアメーバのように変化していく生き物です。
岡崎さんも鍼灸師としての道を進むらしいですがLZ129として音楽活動は続けていく予定。この人達は自分の音楽を評価してくれた数少ない人達ですしこれからも音楽面でつながっていきたいのはもちろん、今後の活動と発展を期待している人達なので音楽辞めないでほしいものです。クリスマスにたった一人で孤独に過ごすという悲しき夜は何とか避けて楽しい時間を過ごせて何より。ではでは今日はこの辺で。


 

Call It Anythingのサンプル音源をフリクルで無料DLできます。
{ライブスケジュール}

ライブのチケット予約方法はokcomputer1969@yahoo.co.jpまで氏名と枚数を記入の上、メールを送りください。

12月26日(Sat)大宮ヒソミネ
今年はあとこれ一本のみ!!

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