無名音楽家アブロニカの戦慄なリアルと最前線

ヒップホップ・ポストロック・エレクトロニカを主軸にしたラッパー&トラックメーカー、アブロニカのこれからを赤裸々に書き綴り。 日本中の90%を占める底辺音楽家のリアルと実情、日々思うことを書き殴ります。まれにDISリスペクトな記事あり。 無料の楽曲DLが受け取れるフリクルメルマガ配信中 http://frekul.com/artists/profile/call-it-anything

カテゴリ: 作曲

キャプチャ
細かすぎて伝わらないモノマネ選手権を最近見てます。面白いんですが、見れば見るほど芸を磨くのは模倣が効果的なんだと思わされますね。

音楽も模倣から始まるのは一緒。
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全ての芸術は模倣から始まります。既に存在している偉大な芸術家の演奏や楽譜を見て自分も似せようと思って弾いてみる。これは歌も同じです。

清水アキラや清水ミチコ…そしてコロッケなどものまねの名手ですが、彼等は歌を歌わせても上手いのです。それは普段からどうやったら似ていると言われるだろうかと思って、観察していることを積み重ねてきたからでしょう。
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モノマネほど効果のある練習方法はありません。憧れの対象になりきるというのは、始めの一歩を歩む芸術家志望にとって最も楽しい練習であり、教本や講師とのマンツーマン授業より楽しいという感覚が働き、ぐんぐんと上達していくことでしょう。

中には歌を練習する時にモノマネなんかするな!と言う人もいますが、元からオリジナルな要素を表現出来る人はいません。これは曲作りでもそうです。坂本龍一も発言していましたが、時代を更新する音楽というのは、99%が元からある音楽で、1%がその人のアイディアでしかないと言っています。

なので、これから音楽を始めようと思った人は、まずは憧れのミュージシャンの音色や歌声、曲を真似してみましょう。様々な音楽を吸収した先に、オリジナリティーが生まれます。

模倣はとても大切な行為ですが、それ以上に大切なのが模倣だけで終わらず、少しづつ自分の色を形成してくことなんです。では今日はこの辺で。

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今ではヒップホップに浸かっている自分も数年前はバンドミュージック側にいました。実際にバンドを組んだり、ライブをやったり見に行ったりと活動してたんですが、かっこいいバンドにはある一つの共通点があることが分かりました。

メンバー全員に華があるバンドこそが最高。
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これです。自分が好きになったバンドは大体この要素があてはまるんです。見ていて飽きないし、なんか強そうじゃないですか。合体ロボットみたいでどのメンバーが欠けても駄目なバンドというのは総じてかっこいいものです。

The Whoが良い例です。どのパートも自己主張してるし、いなくてもいいメンバーというのがいません。60年代という時代にこれだけのメンツが集まって、それでも一つの演奏として成立しているのは奇跡的かも。



Led Zeppelinも当てはまります。メンバー全員が後進のプレイヤーに影響を与えたバンドなんて他にいません。ハードロックやメタルの礎を築いた偉大なるバンドで、もはや説明不用。今では伝説扱いされてるバンドですが、デビュー当時はメディアから総じて叩かれたのは有名な話。



邦楽のロックバンドでも沢山いますね。やはり彼らの存在は無視できません。今ではZazen Boysのボスとしての印象が強いですが、向井秀徳が結成したNumber Girlも強靭な一体感が感じられるバンドでした。お客さんがライブ中にメンバー全員の名前を呼ぶバンドなんてそうそういません。解散以降もフォロワー的存在が後を絶たない偉大な発明をした人たち。



インディーバンドで言えばGezanもそうです。通常バンドというのは、例えば4人組みだったらその内の2人ぐらいが重要な存在で、残りの2人がぶっちゃけ代わりがきく様な人たち…というのが多いんですが、彼らはメンバー全員がとても個性的。ドラムのシャークが脱退して、新ドラマ―を迎えての再スタートからどうなっていくのか気になるとこ…。



以上、他にもいっぱいいるんですが数が多すぎても無駄に長くなるだけなのでここらへんで。やっぱりバンドはワンマン系よりもメンバー全員が光っている方が個人的に好きです。バンドを結成しようとしている人に参考になれば嬉しいです。では今日はこの辺で。

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いい加減目覚めなさい!という阿久津先生の声が聞こえてきそうなので、メンタルを武装させる瞬間が必要になりました。

楽しいことや感動したことならまだしも、辛い体験を元に作品を作るのはどんよりした感情が蘇って、完成させることに苦労することもあるでしょう。

本心で思ったことは作品に込めなければもったいない。
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自分のそれまでの経験の中で濃厚なまでに印象に残った出来事ほど、作品作りに最適な要素はありません。何故なら絶対に嘘をつきようがないからです。こんなことをテーマに音楽なんて作りたくないと思っているその要素こそが説得力のある音楽を作るのではないかなと考えています。

苦い思い出から目を背けずに、向き合った上で一曲を完成させることが、リスナーの心を揺さぶるのではないでしょうか?これが俗に言う言葉の重みや重厚なサウンドを作れるようになる一つのキッカケになることでしょう。

いつまでも感傷の時間が続く訳ではないし、時間の流れをじっと待つことで、また変化が起きるのが人生というものです。

特効薬を飲んでシャキッと回復するほど人の身体と心は器用な構造になってはいません。

だからこそ時間と対峙しながらも、自分が出来ることから少しづつ現状から脱却していかなくてならんのです。正に今がその時。では今日はこの辺で。

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DTMを始めたのはいいけど、一曲が完成しない…どうしても8小節ぐらいのフレーズを作った後どういう展開にすればいいのか分からないというビギナーは多いでしょう。

自分も完成…とは言えないドラムループとシンセサイザーで適当に作ったフレーズを重ねた数小節のフレーズがストックされていく日々を過ごした時期があったし、ほとんどの人が通る道だと言っても過言ではありません。まず次の考え方が必要になってきます。

曲の構成を練ることを忘れていないか?
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意外とこの点を忘れてしまってる初心者が多い。音を鳴らす…コードを鳴らしてみることから始めている人は一旦その考えをやめて、まずは構成を練ることから始めましょう。

イントロがあってAメロ…そしてBメロは作った方がいいのか?それともサビにいこうかと考えるだけで、短いフレーズで終わってしまうケースから脱却できることは多い。基本的なことだけどその基本が大切。

自分が好きな音楽を聴く場合に、無意識に聞き流すのではなくその楽曲の構成をなるべく意識して聴いてみる習慣を身につけましょう。ながら聴きでは楽曲の構成を組み立てる考えは身につかないのです。

自分はそういう巷にあふれている楽曲みたいな作品を作りたくない!!と考えている人、確かに作品作りに非常識さやオリジナリティーはとても大切だけど、その為には常識を学ぶ習慣が必要なんです。定石を知らなくては、ただの意味不明な作品になって終わりだよ。

コード進行のパターンを複数用意しよう。
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ここでコードの知識が必要になってきます。各ブロックのコード進行はどうするか?構成を先に練ることで一つのフレーズを作る事に執着することなく全体を見通して楽曲が作るスキルが育まれます。

例えばイントロは2コードとあまり変化がない感じにして…Aメロは4つのコードを使った展開でイントロとは少し変化をつける。そしてBメロで一旦2コードにしてサビは3コードや王道的な進行にもっていく…。

そういう風に構成を下地にしてコード進行のパターンを複数用意しておきましょう。こうすることで、一つのブロックにとどまって先の展開が思いつかないという事態に陥ることがなくなっていくんです。

コード進行のパターンをあまり知らない…という人は以下の書籍を読んでみたらいいでしょう。とりあえずこの本に書いてある進行を複数引用することでもちゃんとした楽曲を作ることは十分可能です。



または、自分の好きな楽曲のコード進行をググってそのまま引用するという方法もありますが、これは結構オススメな手法。プロのミュージシャンでもこれをやっている人は多かったりする。

メロディーは歌いながら作ることが大事。
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楽器を弾いている人ほど、ついつい自分が弾いている楽器でメロディーを作ってしまおうと考えてしまうことがあるかと思いますが、メロディーに関しては絶対に自分の口で歌ってみた方がいい。歌ものでもインストでもこれは共通していることです。それも小声ではなく出来る限り大きな声で。

楽器でメロディーを作っていくと、抑揚を意識することが難しく、本当にこのメロでいいのか?と思ったり何か納得のいかないメロディーだなと考えてしまって、行き詰ってしまうケースに陥ることが多いのです。

これは良いメロディーだとかイマイチなメロディーだと判断しやすいのは歌ってみることで判断しやすくなりますよ。何故なら自分で歌うので、次は音を下げたい、上げたいという意識が働き、歌っていて気持ちのいいラインはどこらへんなのかが分かりやすくなるからです。

繰り返しこそが音楽の基本。
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その名の通り、普段我々が耳にする音楽のほとんどは繰り返しによって成り立っています。
ドラムのリズムパターンも、コード進行も全て一定のフレーズを繰り返すことでリスナーの耳に馴染ませる訳です。

これはメロディーラインも同じことで、一回聴いただけで覚えられるメロディーやキャッチーさのメロはほとんどが1つのモチーフを繰り返していることが多いんです。年代関係なくヒット曲と言われているものはこの要素を満たしているケースが圧倒的。



サビの繰り返しの要素がかなり分かりやすい傾向にあるヒット曲を選曲してみました。どの曲も一つのメロディー…それも短めなモチーフを繰り返していることに気づけると思います。

リズムは同じで音階だけが変わってくるケースもほぼ同じ手法でしかありません。改めて紐解くととてもシンプルなんですが、ただ繰り返すだけでは駄目で、そこにはキャッチーさを科学する視点も必要になってきます。

まとめましょう。まずは構成を練って→コード進行を複数用意→歌ってみて繰り返しとなるメロディーを作ってみる→完成!!という流れでまずは一曲仕上げてみましょう。誰かが出来るということは自分にも出来ることなんですから。では今日はこの辺で。

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はい、ジョン・ケージという作曲家を知ってる人~手を上げてー。って誰もいない?近代や現代音楽を聴いた事のあるごく少数派の人なら知ってるんだろうけど、その界隈ではとても有名な人なんです。この人が作った楽曲で超問題作と言える4分33秒という曲があるんだけど、聴いてみよう。トリビアの泉で紹介されたことがあるから、もしかしたらこの曲は知ってるっていう人はいるんでないかな?

全3楽章の構成で作られた楽曲です。そんでもって曲の内容…ふざけるなと思いますか?なんだこれ?と思いますか?こんなんで金とるなと思いますか?まあそう思われてもしょうがない。この楽曲は全パートが休符で構成されている世界で唯一の無音の曲なんですから。

この曲に込められた意味を独断で考えてみる。
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この4分33秒という曲…指揮者も奏者も一切演奏はしません。となればこの楽曲は他に音が鳴る要素…それはお客さんのくしゃみだったり足音…椅子を叩く音や笑い声だったりする。つまりこれらも音楽となり得るという主張がしたくてケージは作ったのではないでしょうか?

しかも同じ演奏は二度とないというJazzにも通じる即興性の強さを楽譜に沿って演奏するというオーケストラの形式のままやってのけるんですから、実に摩訶不思議な曲でもある訳で。

どんな音でも音楽になり得るというのは、とても優しい考え方。
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そう思いませんか?ただの雑音でも音楽になるということは、そこに音が鳴るだけで意味があります。誰でも演奏できるし、どんな人が鳴らす音にも意味があるという寛容さ…これって生き辛さを感じざるを得ない現代社会には必要な考え方にまで拡大解釈出来るんですよ。

他者に対して必要とされたいと思う気持ちが強い人達は、極論自分が存在している意味を見いだせずにいる人達です。ニート君やひきこもり君、社畜なんかが該当するでしょう。初めから必要な存在だと認識されていれば、下手に暗い感情に支配されることはないのです。

彼等は音楽で例えれば雑音…ノイズの様な存在に例えられます。ただ、そんな人達でも社会に存在している意味があるし、その場にいてもいいという寛容さのある社会が4分33秒に込められていると言っても過言ではありません。繰り返しますが、ケージからすれば、雑音ですら音楽になると言っているんですから。

という訳で4分33秒が何を意味しているかを主観で考えてみました。芸術なんてのは全て誤読や見誤りで成立してます。作曲家の意図を完璧に読み取れるのはその人自身以外に存在しません。ですから、聞き手がどう誤って解釈しても間違いではないのです。さああなたはこの曲を聴いてどう思いますか?では今日はこの辺で。
 

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