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著作者 geralt

音楽をやってる皆さんは自分が指向しているジャンルと同じジャンルの同業者とだけ繋がりが無い状態でしょうか?例えばメタルバンドならさらさら金髪ヘアーの革ジャン野郎達と…ロキノン系なら同じマッシュルームヘアの人達と…ヒップホップなら同じオラオラなB-BOY達と…。

そして同じライブに出演して親交を深めて打ち上げで同じ酒を飲み交わす。(今は打ち上げ行かない人達も増えましたが)それはそれで楽しい時間を過ごせるかもしれない。しかしここで意見を一つ。

まったく異なるジャンルの人達と触れ合うことの重要さ。
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同じジャンルを指向する人達と繋がると第三者からの視点は見えにくくなりがちです。自分達が好きなジャンルでかつプレイヤーとして同業者が集うコミュニュティーにだけ属している…それはある意味狭い範囲内で音楽を楽しんでいるだけで損ではないか?と思う訳です。

例えば自分は元々はポストロックやエレクトロニカを指向していたので似た様な指向性をもった音楽家の皆さんとだけ繋がりがありました。

ところが最近になって一人で楽しんでいたヒップホップミュージックをキッカケにサイファーやMCバトル関連のイベントに行っていると今度はヒップホップのコミュニュティーにも触れあう様にもなりました。

この二つのジャンルは恐らくそんなに接点はないかと思われます。そうなるとそれぞれ音楽に対する考え方が違っている様を目の当たりにする訳です。そうなると自分が普段作っている音楽のジャンルが周りにどういうイメージを持たれているのかが改めて再認識させられるのです。

複数の異なる音楽のコミュニュティーに属していると次第に両者共に満足出来る様な音楽は作れないものかなと自ずとアイディアを練る様になります。この点が大きいのです。これは料理と同じで例えば西洋料理、和風料理両方とも好きになって試行錯誤した結果、両者を融合させた自分だけのオリジナルなメニューを作ることが出来るというケースと非常に似ていると思います。

どんなジャンルにも良い音楽は存在するという考えは音楽家を柔軟にさせる。
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歴史に名を残した偉大な音楽家の共通点はジャンル関係なくとにかく音楽を聴き込んでいたというケースが多いです。

例えばジャズ界の帝王として名高いマイルス・デイヴィスは自分のメインフィールドとなるジャズの音楽だけでなくロックギター界のレジェンドクラスのギタリストであるジミ・ヘンドリックスやファンクの王者ともいえるスライ・アンド・ザ・ファミリーストーンを聴き込むことで後にフージョンと呼ばれるネクストレベルのジャズミュージックを生み出しました。



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また、イギリスのロックバンド、レディオヘッドは元々はピクシーズやソニック・ユースといったオルタナティブロックバンドの影響下にあったギターロックバンドでしたが後にエイフェックス・ツインやオウテカといったエレクトロニカ系のアーティスト、その他にオリヴィエ・メシアンやスティーヴ・ライヒといった現代音楽に触れることでそれまでのロックミュージックを塗り替えた作品、「Kid A」を作り上げました。



彼らが何故時代を変える様な音楽を作り得たのか?それは自分達がベースとする音楽以外のコミュニュティーに自ら関心を持ったことに尽きると思う。誰が発言していたかは既に忘れてしまったんですが「一流の音楽家は一流のリスナーでもある」という発言を目にしたことがあります。
しかしあまりに相反するジャンル同士だとその音楽家自身の独断と偏見で耳にする機会すらも拒否してしまうケースも珍しくありません。
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一見すれば関連性のない話しですが生物の進化の歴史を紐解くと今の時代まで生き残った生物種はその時代の環境に柔軟に適応することが出来たから生き残ることが出来たというのは有名な話しです。時代の変化によって次々と現れる音楽に耳を傾け、一方的に拒否せずにまずは耳を傾け、その上で自分だったらどういう風にアウトプットするか?

そういった柔軟な考えは普段から自分がいる立ち位置とはまったく異なるコミュニュティーに属することで培われるものなのかもしれません。結果、この点をクリアできる音楽家はサバイブできる可能性があるのかもしれません。という訳で自分の体験談を踏まえて異分野の人達と交流する大切さを書いてみた記事でした。では今日はこの辺で。