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著作者 Christoph Schrief

ジャズという音楽に対してどんなイメージを持ってるか?なんてありふれた質問から始まってしまったが…恐らく難しいとか意味が分からない…パパラパパラ吹いてるだけでなんかメロディーからずれてない?あーなんかオッサンがバーで聴く音楽でしょ?俺には関係ないね。とかそういうイメージをもってることだろう。

ジャズにはジャズ独自の楽しみ方がある。
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ジャズを聴くとなるとロックやポップスといったポピュラー音楽とは聴き方が違ってくる。細かく説明すると1930年代~1940年代の頃のビッグバンドジャズの話しからしなくてはいけないのでそれだと単純に長くなるので割愛。

多分ロッカーやB-BOY、アニオタやドルオタが意味不明だと思っているジャズの中でもこれはかなり聴きやすいハズだ。この曲をサンプルにジャズの楽しみ方を教えようと思う。

アートブレイキーのモーニンという曲。簡単にこの曲の構成を説明するとまず楽曲のメインテーマとなるメロディーが存在する。イントロで管楽器隊が演奏しているメロディーがそれ。そのメインメロディーを一度演奏したら、パート別にアドリブ演奏が始まる。

ジャズはこのアドリブを楽しむのが醍醐味なんです。やっぱりブレイキーのドラムのロール音の迫力は色褪せない。そして全パートのアドリブが終わったらまたメインテーマのメロディーを数回繰り返して終わり。複雑そうに聞こえるが実はこんなにもシンプルな音楽なんです。(全てのジャズがこうではありませんが)



アドリブといってもバックには和音進行が存在するのでその進行に沿ってアドリブをかましていきます。といってもたまにそのコード進行から外れたメロディーをワザと奏でることもありますがそれでいて音楽的なのか?カッコいいアドリブなのか?をリスナーは判断する訳です。

渋めな音楽だけど緊張感が伝わってくるのがジャズの楽しい所、アドリブが故に同じ演奏というのは存在しません。レコーディングするとなったら一発勝負。演奏者はそういった環境の中でセンスのあるフレーズを紡ぎ出そうと躍起になる訳です。ジャズはアドリブがあって何ぼの世界、そしてどれだけオリジナリティーのあるアドリブ演奏が出来ているのかを楽しむのです。

待たせたな!!ロック好きにオススメなジャズをセレクト!!
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さて、上記で説明したジャズの楽しみ方を知った上でこのジャンルに触れあってみよう。きっとジャズに対する偏見や聴き方が変わってくるだろう。

さきほど紹介したモーニンの構成と同じ曲でソニー・ロリンズのSaxophone Colossusを紹介しておこう。メインテーマのメロディーもキャッチーで軽やかかつ聴きやすい。

そしてソニー・ロリンズのスルスルと流しそうめんの様に流れるアドリブのメロディーラインが気持ちいい一曲。ロック好きだけでなく単純にジャズの入門者向けでも十分聴ける一枚。 昔風の喫茶店や探偵事務所のBGMにどうぞ。




マイルス・デイヴィスのアガルタからこの一曲。さきほどのソニーロリンズの時代から随分進化した感が伝わってくると思う。ギターのピート・コージーのサウンドが凄まじい。

マイルス曰く「俺がコイツに教えることは何もない。」とかなりのワンマン気質なマイルスがこんな発言をするくらい全面的信頼を寄せるギタリストなだけにその腕前はもう何というか頭のネジが外れてるレベル。

ジャズでは御法度とされていた電子楽器の使用を惜し気もなく使いこんだ電化マイルスの集大成であり大作。ロック好きな人達はむしろこっちの方が好きになる率は高いだろう。




レディオヘッドのジョニー・グリーンウッドもお気に入りなジャズミュージシャンであるローランド・カーク。失明を患ったミュージシャンというのはやっぱり常人と比べて感覚と発想力が研ぎ澄まされるのか常人の一歩先をいっている。

金管楽器を複数同時に演奏するサックス奏者なんて他にいないだろう。メインとなるメロディーラインもどこか普通のジャズとは違う、ロック感あふれる繰り返しのメロディーで聴きやすくアドリブではかなりフリーキーに音を外しつつ演奏している。だがそれがいい。なおかつこの演奏には熱さが伝わってくる。ジャズは渋いだけの音楽ではない事を彼の音楽が証明している。


以上でこの記事を書き終えましょう。他にもビル・エバンスや他のマイルスの作品、またはウェザーリポートなどお勧めな作品やアーティストがいるんですが厳選して選ぶと個人的にはこの3組かなと。ジャズに関しては聴き方を知ると一気に道が開けるジャンルなのでこれを機にジャズの世界を堪能してみよう。では今日はこの辺で。