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MCバトルで勝てる秘訣とは何なんでしょうか?ここでオロカモノポテチのブログでそれに対する答えがあったので引用してみます。
「自分の強い、優れた部分を探す」

「お客さんは強い、優れた物が好き」

「お客さんは見た事も聞いた事もない全く新しい体験が好き」

という事です。

人には「慣れ」という記憶に基づいた機能があります。

貴方の勝敗を決める存在は、既にした体験よりも新しい体験を求めている事を理解しましょう。

初めてに勝るものなし。

即興の内容が優れてたり、強者な雰囲気を身にまとったMCが勝てるのは周知の事実ですが気になったのは一行目。自分の強みを探すと書いてありますがこれはある程度実力が伴ったMCにしか当てはまらない発言ではないでしょうか?
始めから強みをもっているMCは存在しない?
戦極MC第10章_ENEMY_呂布カルマ_3
R指定がどこかのインタビューで発言していましたがMCバトルには三種類のラッパーに分類される。それは押韻派とフロー派、パンチライン派に分かれるんだそうです。

ネタの仕込みがある無し関係なく判断すれば個人的にはチプルソは押韻ラッパーの筆頭でしょう。
これでもかというぐらどんどん韻をふんだライムをマシンガントークでかましていくスタイル。



フローの王者と言えばやはり鎮座ドープネス。何通りものリズムの乗り方で会場を自分色に染めていきます。相手が鎮座の真似をすれば、彼はまた一味違うリズムアプローチで反撃していき気が付けば会場が鎮座の味方をしている。そんな展開に運んでしまう盛り上げ上手なラッパー。



パンチラインの王様でありそのスタイルは文字通り唯一無二。もはや信者がいるくらい評価されている呂布カルマ。自己演出の仕方が非常に上手いラッパーですね。



という様にこの3者…系統はそれぞれ違いますが自分の優れた部分や強みを活かして素晴らしい戦績をのこしています。しかし彼らとて最初からこの様な強みはあったんでしょうか?

それは分かりませんが…ただ、確信をもって言える訳ではありませんがバトルデビューして間もないMCに優れた点や長所というのは無い人間が大多数だと「思います」。

つまり全くの0からのスタートで始まるのではないでしょうか?どれだけ人生経験が豊富でも、語彙力豊富でも、長年の音楽経験があってもいきなりラップを始めてMCバトルに優勝出来るとはちょっと思えないんです。

だからこそ、始めた頃は色々試してみるべきではないでしょうかと最近考えることが多い。3系統を試して自分が磨けそうなスタイルを選択して高めていく。これがセオリーなのではないでしょうか?

「型を破るにはまず型を知らなくてはならない」はMCバトルに当てはまるか?
UMB2013_GIL_紅桜
音楽でも料理でも漫画でも創作行為というのはまず常識や型を知らなくてはオリジナリティーのある作品は作れません。ラップで言えば韻を踏む。トラックのリズムに合わせてリズムキープするといったことは基本事項であり型です。

しかしこの常識に当てはまらないスタイルでも優勝しているラッパーもいます。その筆頭は2014年までのDotamaです。


フリースタイルダンジョンに出演する様になってからは韻を踏んでリズミカルにラップをするスタイルになりましたが、数年前の彼のスタイルは文章の前半で書いた3系統にも当てはまらないオリジナルなスタイルでした。

ただ喋ってるだけという批判もありましたが、何というか揚げ足取り系というかギャップ系…とでも言うんでしょうか?フリースタイルという単語の本来の意味が一番ぴったり合うラッパーでしょう。
dotama
そんなDotamaですがインタビューの記事で面白い発言をしています。
栃木の会社員だった異色ラッパー・DOTAMA「MCバトルは作品の一部」
いやあこういう発言を目にするとMCバトルはスキルも大事ですがそれ以上にオリジナル性が大事なんだなあと気づかされますね。
DOTAMA:今の若い子達は、路上で円陣を作って8小節ごとに交代で即興ラップをしていく「サイファー」っていうの をやってて、みんな技術力が高いんです。

そうした基礎の技術が身に付いた上で新しいことをやるっていうのがラッパーは普通なんですけど、僕は逆で、先に新しいことをやろうとしていたんですよね。

今ようやく「韻を踏むって面白いな」と気づき始めたところです。同世代のラッパーからは「遅えよ!」とは言われてますけど(笑)。
ラップをやり始めた普通のMCがDotamaの様に新しい型をつくることから始めたら恐らく空回りを体験して、やっぱり型を学ぶ所から始めようとなるんでしょうが、何故Dotamaはこの考え方でバトルに勝てたのか?それは多分彼のキャラクターとファッションに秘密があるんだと思います。

彼の特徴はスーツと眼鏡というおよそヒップホップとは縁遠い格好で一見すれば普通のサラリーマンにしか見えない…。だから彼の相手は大抵そこをDISる。

だけどマイクを持たせれば外見とは裏腹に強烈な揚げ足取りと他のラッパーとは違う角度で相手をDISり返すスタイル。このギャップが多くのヘッズを魅了したのではないでしょうか?



型を学ぶのも大事だけどオリジナルを追及する、またはギャップを演出する姿勢はもっと重要だということなのかもしれません。以上、MCバトルについて最近思ったことをつらつら書きましたが迷いながらでも自分だけのスタイルを構築していきます。では今日はこの辺で。