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morohaのワンマンライブ@リキッドルームは行けないんですがまさかソールドアウトするとは…。
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ギリギリまでチケットが完売せずに販売の告知を宣伝するんだろうなあと思いきやまさかの事態。せいぜい渋谷のwwwか代官山unitあたりじゃないとこうはならないという予想は見事打ち砕かれました。2010年のサマソニオーディションで曾我部恵一賞を受賞した時から彼らのことを知ってますが実に感慨深い。

morohaを知らない人は彼らの三文銭という曲を聴いてみて欲しい。この曲が良いと思ったら今回のライブに行けなかったことを後悔するだろうし、特に興味をそそられなかったら今すぐこんなブログからYoutubeに移った方が良い。

自分達が受け入れられない。売れない事をここまで熱く、情熱的に表現するアーティストは彼ら以外いないでしょう。その姿はめちゃめちゃ男臭いけどどこまでも美しい。


 
morohaとTheラブ人間が織りなす人間ドラマの軌跡。
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Theラブ人間の金田康平がmorohaに出会って今に至るまでの過程を文章にしてるので引用してみようと思う。競争の社会に一喜一憂する泥にまみれた世界なのが音楽家の世界でありリアルなんだと気づかされます。

2010年頃、今からもう6年も前のこと。
歌わせてもらえるならどんな場所だろうと、どんな境遇だろうと求めた時代。
下北沢の小さなライブバーでMOROHAと出会った。


振り向きざまに「MOROHAです。よろしくお願いします。」と言うその笑顔に悪い奴じゃないんだなと思った。

タイバンなんてぶっ潰すために存在していた時代。バンド友達なんていらないと思っていた時代にアフロっていう友達ができた。


その年の夏、俺たちTHEラブ人間はSUMMER SONIC2010に出演した。自分たちにとって初めての大舞台。そこにMOROHAはいなかった。


そこから一週間後の2010年8月21日、俺たちは新宿MARZで初めてデカイイベントを打った。
そのイヴェントを見に来てくれて終演後「金田さん、話いいっすか?」と言われた。
どうやら新曲ができて、それを聞いて欲しいとのことで、近々のライブ予定を聞いた。友達の新曲なんて聞きたいに決まってる。アフロが言ってた新曲の名前は『三文銭』という曲だった。歌いだしはこうだ。

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2010年、サマーソニック。届かなかった大舞台。絶対出るからと休んだバイトも恥を忍んだ。実力不足の自分のせいだ。

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その歌を聴いて、俺はこうじゃなきゃ。って思った。アフロと知り合って、何ヶ月か経って、あいつの高円寺の家にも行ったりして、近所の友達ができたなんて喜んでいたけど。やっぱりこうじゃなきゃ。って。


そこからまた時は経って俺たちTHEラブ人間は2011年にクアトロワンマン、夏にメジャーデビュー、2012年にはリキッドルームでワンマンライブをやった。


いやらしくも「俺らはMOROHAに勝ってる。」って思ってた。それは音楽とは遠く離れた場所「人気」「知名度」「集客」を見て思ったように思う


彼らのセカンドアルバムに収録されている『勝ち負けじゃないと思える所まで俺は勝ちにこだわるよ』を最初に聴いたのは、俺たちが初のクアトロワンマンを終えた後のことだった。その時はたしか共演した日だったように思う。

あいつはちゃんと俺の目を見て、『三文銭』を初めて歌ったときと同じように歌っていた。

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続々と売れていく同世代。先に行かれたクアトロワンマン。おめでとうはやっぱり言えない。ちくしょうこの野郎の自分でいたい。

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こ の曲はセカンドアルバムがリリースされるころには「リキッドワンマン」って歌詞に変わっていて、奇しくもTHEラブ人間はクアトロワンマンを二回やり終 え、リキッドルームでワンマンをするまでになっていた。俺にとってはこの曲もあいつからの果し状だとずっと思ってる。


俺はアフロから過去二回も果し状をもらった。そしてそのたびに、無視をしてきた。俺はそんなことがどっかにひっかかりながら何年もあいつと同じ場所で歌ってきた。

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時は流れて2016年。
あいつと知り合って6年。
MOROHAが明日リキッドルームでワンマンライブをやる。

俺はあいつより4年早くリキッドルームでワンマンをやった。
でも俺は4年前、ソールドアウトできなかった。
明日、MOROHAはパツンパツンにソールドアウトしたリキッドルームでワンマンをやる。

先に越されたリキッドソールド。
今に見ておけ。
今度は俺が果し状、渡しに行く。

胸をうたれる文章ですね。引用文は一部抜粋してますがnoteで全文が見れます。

自分もそうですが音楽をやっている人間はいつまでも他人の音楽家に対してリスペクトを送りつつも「売れてるか?売れてないのか?」を比較し、嫉妬心や猜疑心に苛まれる毎日を送ります。

更に言うと自分達と親しかったバンドが売れたはいいが解散となると「ざまあみろ。これで敵が減った」と思うこともあるのも事実。メンバーの脱退や人気の低迷に一喜一憂するものです。お客にはファンタジーやエンタメを演出しつつも裏側はどこまでも汚い世界。それが音楽家達のリアルです。


それでも継続していくことで生まれる一筋の光。

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この映像…実に六年前のライブ動画なんですが、この頃のmorohaは正に音楽家の闇の部分を抱えていた時期だったと思います。ライブにお客さんがこない…友達をお客としてお金を払わせているのが申し訳ない…。

二枚目のアルバムに収録されている「勝ち負けじゃないと思える所まで俺は勝ちにこだわるよ」の中では嫉妬心ですら自己正当化させてまで売れたいという気持ちを飾り気なく吐露しています。

自分達が評価されない中周りの同業者が確実に成長している様を見て潰れていくアーティストやバンドマンは数多くいますがmorohaはそれでも辞めることなく突き進みます。正に血で血を洗う茨の道。

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しかし、その6年後にはリキッドルームをソールドアウトさせるにまで成長するとはこの時誰が予想したでしょうか?去年の8月にO-NESTでソウルフラワーユニオンとの2マンライブを拝見しましたがその時ですらソールドアウトはせず、うろ覚えですがmorohaの予約リストには名前が10名ちょっとあったぐらい。

お客さんはそれなりにパンパン状態だったのですが自分はまさか彼らが後にここまで成長するとは全く予想できませんでした。

確かに音楽家の世界は妬みや勘ぐりで支配されている部分もありますが、その過程を乗り越えた先に戦友の様な、強固な繋がりとリスペクトが生まれます。それは上記の金田康平氏の文章が、お互いに競い合い、僻みあい、貶しあいの道を乗り越えた先に真のリスペクトと切磋琢磨が生まれるという事を証明しています。正に痛みを乗り越えた先に成功があるとはこの事。


以上、ちょっとこの事態には面食らって記事にしなければと思いましたがmorohaはこの先どこまで結果をだしていくのか、それが楽しみです。彼らがメジャーにいって手が届かない存在になるまでには一度は共演したいもんです。では今日はこの辺で。