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この2組のアーティストはジャンルが違う人達なのですが両者ともある曲が最近話題になっています。昨日、今日で一気に拡散されて話題になった岡崎体育の「MUSIC VIDEO」とCreepy Nutsの「みんなちがってみんないい」ですね。

 

よくこんな発想思いついたなと。「カメラ目線で歩きながら歌う。急に横からメンバーでてくる。
突然カメラを手で隠して次のカットで場所移動している。」
とかミュージックビデオにおける女の子の演出講座の部分なんて本当に共感できますね。

特に最近のロックバンドのMVにありがちな「とりあえず女の子出せば再生数伸びるだろう」的な考えをものの見事にDISってる様に解釈できて実に痛快。(フレデリックのオドループをおちょくった演出が最高)

「何かを拾って振り返る」の所はミスチルのくるみがそうだしこれほど動画がなくては楽しめない曲もないですね。バックのサウンドは王道的なテクノサウンドですが歌詞の部分に発明アリで音楽はまだ更新できるんだなと思い知らされます。
(話しは違いますがこれらの歌詞に全く当てはまらないOK GOのMVは改めてアイディア力の凄さに驚かされます)この曲で一気にスターダムに昇りつめるかもしれませんね彼。




続いてはR指定とDJ松永のユニット、Creepy Nutsのみんなちがってみんないいです。
この二組は親交あるんでしょうか?岡崎体育の動画を見たときに普通にこの二人が出てきて驚きましたが…。

さて、こちらの曲は様々なラッパーの特徴をモノマネしつつ特徴を掴んで演じています。MCバトルを日々研究して押韻にカッコよさを見出そうとする韻踏み系ラッパー(10代若手ラッパー、主に言×The Answerなんかがその典型ですね)

古参でいること、ストリートに精通していることに価値を感じている往年のラッパー(CIMA) 先輩風を吹かして偉そうな態度をとるラッパー(これは明らかにヒダディーですね。) その他にも水曜日のカンパネラやチプルソ、呂布カルマやファンキーモンキーベイビーズとありとあらゆるアーティストを正にメタ的に見た上での曲。この曲がリリースされた時は一体誰の事を歌ってるんだ?とあらゆる所で考察されました。戦略上手い。ではこの二曲がバズった上で現代社会の有り様を明らかにしてみましょう。

インターネットの発達によって生まれた共感力を突いた会心作?
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著作者 stopherjones

これらの曲は作曲者が同じ同業者を一段階高い視点から見た曲といえます。俗にいうメタソングってやつです。歌詞の内容は両方ともあるあるネタを演じている様なもの。このあるあるネタというのは遡れば漫才コンビ・レギュラーのあるある探検隊や2chのスレによくあった「~にありがちなこと」
さらに今ではSNSやNeverまとめでのシェアへと変化していき今でも鉄板ネタとして広まっています。

この2曲がここまで拡散性をもったという事実は一人一人の距離が縮まり、共感の度合いが大きくなったという事です。もっとスケールを大きくして言うと無意識に繋がりを意識したいという欲求が人間に現れ始めているとも言えます。良い意味で言うと人間関係を築きやすい時代になった。
悪い意味で言うと孤独を強いられる環境に弱くなった。という事でしょう。

過剰な情報化社会を整理する事が音楽の発明を生む時代

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様々な情報が手に入る時代になると人は迷うモノです。2chのまとめサイトやNeverまとめが膨大なアクセス数を記録したり著名なブロガーが生まれるという時代は情報を整理できる人物、または機械を今の人間は欲しているのです。これは音楽にも同じ事が言えるでしょう。

岡崎体育とCreepy Nutsのこの曲等は多様化しすぎてしまった今の音楽シーンの有様を3分~4分という短時間で、しかも聴いていて面白い作品へと昇華することで今のリスナーが無意識に求めている商品を作り上げました。結果、両方とも話題性を生み出し知名度アップに成功。

もう一つの考察ですが確かにこの2曲は面白みがあるにはあるんですがこの曲が受け入れられているという状況はこれ以上、新しい音楽を発明してシーンをアップデートさせることは出来ないという解釈も出来るのは?と思ってます。言ってしまえば単純に今までの音楽の様式美やMVの在り方をまとめただけとも言えますから。下手にこれまでにない斬新な曲を作ってもそれを受け入れる器が今のリスナーにあるかどうかも未知数ですし。

とは言ってもやっぱりMUSIC VIDEOの発想には驚かされたのは事実。岡崎体育の方はある意味コロンブスの卵とも言えますね。大多数の人間は知ってる事なのに誰も口に出さない、または忘れてしまったことを曲という形で浮き彫りにすることって結構難しいんですよ。それを成し遂げた彼は流石としか言いようがありませんね。では今日はこの辺で。