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音楽でお金を稼いで生きていくというライフスタイルは音楽家ならば誰もが望むことでしょう。
それはロックやポップスだけでなくヒップホップの世界だって同じ。自分という存在をアピールする手段は今の時代、事務所やレーベルに属していなくても出来ることは格段に増えました。しかしテクノロジーがこれだけ進歩しても自分含めて音楽一本で生活出来ている人はそうそういません。みな何かしらやらざるを得ない労働をしなくては音楽活動すらままならないのが現実です。

ラッパーがヒップホップだけで飯を食っていくには?



この曲を聴いて記事を書こうと思いました。ZornのMy lifeです。



トラックの雰囲気もいいし歌詞も素晴らしいです。優しさがあるんだけどどこか切ない…。
こういった日常に喜びや誇りを見出していくのが日本のヒップホップの1つの形態ではないでしょうか?歌詞の一部分を引用します。ここが特にしびれました。
(verse)

繰り返しの生活 かっこつけ開ける玄関

いつもと同じウェイ でも行先はステージの上

金ピカのチェーンなんて持ってない 高級車にだって乗ってない

でもここに誇り持ってたい 少年のよう夢を追ってたい

踏んだり蹴ったり散々なめ 諦めることは簡単だぜ

ガンガン前人生一回 生きていたい ただ精一杯

60ワットの栄光さ ぜんぜん金なくても成功者

一本道を行こう 洗濯物干すのもHIP HOP
どうしてこんなに良い曲を書くラッパーが音楽一本で食えていけなくてAK-69が食っていけているのかが理解できません。両方とも生業に出来ているのが一番理想だとは思うんですが。ロック畑から音楽に関心をもって様々なジャンルを通過した上でヒップホップを好きになったというあくまでリスナー的な立ち位置でラッパーが音楽を仕事にするにはどうすればいいのか?を語ります。

ヒップホップに関心のある層をもっと開拓しなくてはずっと今のまま。

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古くはスチャダラパーやブッダブランドなどの台頭によりオーバーグラウンドからアンダーグラウンドまで日本語ラップは浸透していきましたがまだまだ日本のヒップホップシーンやマーケットの規模は他のジャンルと比べて小さいです。唯一武道館クラスでライブが出来るラッパーがKrevaだけだというのが物語っています。至極当たり前のことですがこのシーンをもっと拡大していかなくてはどんなに素晴らしいラッパーでも音楽を仕事にすることは出来ないままです。

MCバトルが盛り上がっている今こそ音源の質を重視すべき

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UMBや戦極MCバトルや罵倒などの即興でラップ勝負をするイベントに波が来てます。深夜番組のフリースタイルダンジョンという地上波でのピックアップも相まってこの流れを利用しない訳にはいかないハズです。実際、MCバトルでの戦績やラッパーがテレビ出演することでお金を稼ぐことが出来るケースが増えていきているのは事実です。しかしzeebraがこちらのインタビューで語っている様にフリースタイルだけでは食っていくことは不可能です。

ここで非常に致命的なのがMCバトル出身のラッパーの音源はほとんどがダサいのが多いということです。それでは結局MCバトルって面白いねで終わりです。MCバトルと違い、音源をリリースするというのはヒップホップだけでなく他の音楽ジャンルの人達と同じ土俵にたつ事ですからそれこそヒップホップを聴いたことがない人達にも響くような作品を作らなくてはいけないでしょう。ここを上手く活かせればヒップホップに興味のある層は徐々に出来上がるとは思っているんですが…。

他ジャンルのミュージシャンとフィーチャリングして意外性をだす。

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ヒップホップというジャンルはどこか村社会的で閉鎖感があったんですが今ではその壁もなくなりつつあります。そこで新規のお客さんを増やすためにフィーチャリングも有効な手段ではないでしょうか?大事なのが同じラッパーとコラボするだけでなくロックやポップスやアイドル畑の人達とコラボしてみることでしょう。シーンの規模が小さい今、他ジャンルの音楽を好むユーザーを取り込んでいくことで規模を大きくすることは可能だと思ってます。

鎮座ドープネスとDoping Pandaという組み合わせやblue herbとクラムボン。ケツメイシなんかはChemistryとコラボすることでブレイクしたと思いますし。また、若手のMCなんかはでれんの?サマソニやフジロックのRookie a go goといった様々なジャンルの人達が挑む夏フェスのオーディション枠で勝ち取ってヒップホップのカッコよさをアピールするのもいいかもしれません。夏フェスで出演したことのあるラッパーというのはまだまだ数少ないですから。

まとめ

少し長くなりましたが最後にまとめてみると…

1、MCバトルの盛り上がりから発展して音源もヒップホップを聴いた事のない人達にも良いと思えるぐらいの作品を作る。

2、他ジャンルのミュージシャンとコラボして「まさかな組み合わせ」で意外性をだす。

3、ヒップホップ系のイベントだけでなく夏フェスやロックフェスに何とかして出演枠を勝ち取ってヒップホップ未開拓層にもアピールする。


こんな感じですね。ヒップホップには何よりも他のジャンルにはない言葉の情報量と自由度がありますしメッセージ性の強さでいったら他のジャンルを負かすぐらいのポテンシャルがある音楽だと思うんです。
そこが良いんですが未だに悪そうな恰好をしたステレオタイプなラッパーしかイメージ出来ない人が多いのでその偏見を無くしていくのがラッパーで飯を食うための最良な方法だと思ってます。MCバトルのシーンを追い風にしてもっとヒップホップの素晴らしさを認知できたら最高ですよね。では今日はこの辺で。



Zornの様なラッパーこそMステや紅白、夏フェスに出まくって売れてほしいです。