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吃音症を患っている一人の女子高生が主役の漫画「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」。かくいう自分も吃音症持ちなのでこの作品を見るという行為は少し勇気が必要でした。
今回は吃音症についての記事になります。
言語障害を扱った漫画なので重苦しい作品かと思いきやギャグ要素もあるし気軽に読む事が出来ます。1巻しかないのですぐに読み終わります。ではこの漫画の一部分を抜粋しながら紹介していきましょう。



そもそも吃音症って何?

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高校に入学後、自己紹介をする時間がやってきます。主人公の志乃ちゃんというキャラは言葉を上手く発声することができず無意識にどもってしまう症状があります。ゆっくり言おうとしても呼吸が荒くなり言葉を連発。これに近いシチュエーションは自分も体験しましたね…嫌だったなー学校でのこういう自己紹介。

吃音症というのは一種の言語障害で言葉を話そうと思っても発声出来ず、喉につっかかる様な感覚に陥りどもってしまう病気です。「あ、あ、あああああのーす、す、すすみません」と言った様に単語の頭文字でどもってしまう連発型と「・・・・・・・・・っ・・・・・」といった様に発声できずに無言になってしまう難発型の2通りに分類されます。
自分は志乃ちゃんと同じ連発型に該当します。ここまで重度ではないのですが吃音症のやっかいな部分はこれは障害なんだと認識されにくい所なんです。

笑われたり真似をされると傷つく吃音症患者

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同じクラスの男子に真似をされてへこむ志乃ちゃん。自分ももちろんですが、こういった事は吃音症もちの人間なら必ず経験する出来事です。ちなみに吃音症患者の真似をするとその人も吃音者になる可能性があるので控えた方がいいです
日本では発達障害支援法に含まれている障害なのですが症状が不明瞭に見えるので健常者と何ら変わらない様に見えてしまいます。

吃音が原因で学校の生徒や友達にも笑いのネタにされイジメの対象となったり、教師や大人までも吃音者だと気づかずに面白おかしく馬鹿にする事は珍しくありません。中には吃音症が原因で自殺をするケースもあります。もっと社会に認識されなくてはいけない言語障害なのです。

吃音症患者は恋愛が出来ない

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真似をしてしまった事を謝罪し、その上で志乃ちゃんの事を好きになってしまった大島君。
志乃ちゃんは馬鹿にされた事が忘れられず中々踏ん切りがつきません。思わず共感してしまったシーンです。
吃音者だって本当は好きな人と付き合いたいし恋愛がしたいのです。恋愛をする上で誰だって気になる異性に対してはカッコよく、可愛く見られたい、アピールしたいというのは当たり前ですよね?

しかし吃音が災いして変な目で見られないだろうか?ちゃんとこの人と会話ができるだろうか?と葛藤してしまい、結局何のアプローチもせずに告白することもなく赤の他人のままで終わる事が頻繁にあります。恋愛には億劫になってしまうのが吃音症患者の悩みの1つなのです。「もっとまともに会話が出来れば何だって出来るのに…」これは吃音者であれば誰もが考えること。

吃音症となった原因は?

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厳密には吃音になる原因というのは未だ解明されていません。
一つの仮説ですが幼少時の家庭環境や学校などが過度な緊張感を強要される環境だったりとか過剰に両親や教師に怒鳴られたことが原因で吃音症となってしまうのではという説があります。

これはあながち間違ってないのかもしれません。というのも記憶を辿ってみても自分は元から吃音があった訳ではなく3歳から8歳辺りの頃からどもる様になりました。
家庭環境に問題は無かったんですが学校が酷かった…。

異常なまでに怒鳴り散らし、生徒にビンタをする。頭を蹴る。生徒が座っている状態で机を蹴り飛ばすといったヒステリックな女性教師が担任だったので生徒は皆震える毎日…彼女の振る舞いが原因で自分はこうなってしまったんだろうか?と考えています。怒りに身を任せて生徒を威圧することしか出来ない頭の悪い人間は教師をするべきではありません。子供の人生を崩壊させますから。

吃音症の不思議?歌うとどもらない。

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このコマはまだ序盤ですが最終話の文化祭のシーンは必見です。吃音症患者の気持ちを代弁してくれます。吃音者の方ならもちろんですが健常者が読んでも訴えかけてくる説得力があります。

さて、吃音者というのは歌うとどもらずにすんなり歌えるのです。何故か?理由は恐らく歌っている時に怒られたことがないからではないでしょうか?oasisのノエル・ギャラガーも吃音症ですが彼がDon't Look Back in Angerを歌っててもどもりません。

これと同じ事で俳優のブルース・ウィリスも吃音症で有名ですが彼も役を演じるとどもりません。素の自分から一歩離れた自分になるとどもらないのも吃音者の特徴の一つ。自分ではない何者かになることで吃音に支配されなくなるのかもしれません。

という訳で必読ともいえる漫画の紹介でした。学校の教室に一冊置くぐらいのレベルだと思います。道徳の授業なんかでこの漫画を題材にした授業とかあったらより吃音症への理解が深まることは間違いありません。
それぐらいお勧めできる作品です。是非ともこの漫画は一度は読んでみるべきです。Amazonレビューでも文句なしの星4.5クラスですから。では今日はこの辺で。