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フリースタイルダンジョンはめちゃめちゃ面白い番組だし何だかんだで毎週楽しみにしてる自分がいます。これを機にもっともっとヒップホップリスナーを増えたらいいなあ…と思うんですがいかんせんこの番組の唯一の不満点がゲストのライブがダサいMCしかいないってこと…。これホントもったいない!!ぶっちゃけバトルだけ見てゲストライブの部分はシークバー飛ばす人多いでしょw?


個人的に日本語ラップのクラシック(HIPHOP用語で時を越えて愛される名曲という意味。)である証言をライブでやってもお客さんのテンションがあまり上がってないのが残念でしょうがないです。この1曲がなかったら今の日本語ラップ界はどうなってたかレベルの曲なんですが…。一からこのシリーズを見てますがゲストライブでまともだったのはRINOの証言だけですね。



折角ヒップホップを世に広めるいい機会なのにライブや音源が今一だったら意味がありません。MCバトルは好きだけどヒップホップはそんなに興味ないなぁっていう人が増加しちゃったら本末転倒。
ということでこの記事では同じような不満をもってる人達でもカッコよくて感情が揺さぶられるヒップホップの曲を紹介していきましょう。今から挙げていくラッパー達はフリースタイルラップをやってない人達です。そういう人達の方が曲はまともなケースが多いのはどうしてなんだぜ?
(モンスター側のMCの中でも良い曲書いてるラッパーはいますが番組内で散々紹介されてるし省きます。)

どん底から這い上がりたいアナタへ。


札幌から音楽を発信しているTha Blue Herbの代表曲。彼らが日本語ラップ界のシーンに多大な影響をもたらす前の下積み時代…まったく評価されずに自主レーベルから音源をリリースするために借金までしてひたすら返済のためのアルバイト生活を余儀なくされていた過去から這い上がるまでの過程を曲にしています。文句なしのカッコよさです。
 

昔の友人が今何してるのか気になるアナタへ。



ラップには韻を全く踏まない、詩を朗読する様なポエトリーリーディングラップという手法もあります。この不可思議ワンダーボーイがやっているスタイルがそれです。24歳という若さでこの世を去ってしまったという現状を踏まえて聴くとよりいっそう切なさが染みわたります。ちなみにこの曲は彼が学生時代の友人に贈った曲だと言われてますが歌詞の内容で友人とやりとりしてる風景が浮かんできます。



ジャケットも最高な出来です。まさしく彼がもつ詩の世界観を如実に表現しています。

就職するか…自分のやりたい道を選ぶか迷っているアナタへ。



不可思議ワンダーボーイの曲に興味をもてたら彼の曲も好きになる率は高いでしょう。神戸出身のラッパー神門です。大学生活を経て就職するか?ラッパーの道を進むか?彼自身も悩んだ末の選択を歌詞にしています。この曲は後編部分にあり、前編であるさてどう生きようか?も聴いてみる事をおススメします。「今日出来なくて明日やれるか?現世で出来なくて来世やれるか?」最高のパンチライン。



混沌とした狂気さを味わいたいアナタへ。



makkenz(マッケンジー)の曲はそこらへんのヒップホップよりも相当狂ってます。好き嫌いはかなり分かれるタイプのラッパーですがこの世界観は彼にしか表現できない闇の深さが存在しています。殺しの表現やカニバリズムといったタブーなテーマを難解な詩で表現しています。年齢や出身地や経歴全てが謎に包まれているラッパーというのもミステリアスさを増大させています。





shing02の少年ナイフも挙げておきます。少年犯罪をテーマにした陰湿感漂う曲。主人公が実際に人を刺し殺した様な描写なんかも物語形式で語っていくのでノンフィクションな短編集を読んでる様な気分になります。地声のピッチを少し上げた処理をすることで子供の様な声になってますがそれがまたリアリティーさを演出しています。
 

いかがだったでしょうか?日本語ラップと一口にいっても実に様々な内容をラップしているラッパーというのはごまんといます。モンスター含め、フリースタイルダンジョンに出演したラッパーというのは氷山の一角にすぎないのです。フリースタイルをやってないラッパーにも是非注目してみください。

というかこれまでの曲を聴いてもらって少なくともこの記事で紹介した楽曲の方がヒップホップに興味をもってもらいやすいのではないか?と自分は考えてます。どんなジャンルにも良い音楽というのは必ず存在するのです。一本の木を見ただけで全体の森を見渡した気分でいるのは損としか言いようがありません。中々地上波で放送されにくいだけで良い音楽を作っているヒップホッパーというのは数多くいます。

ラップがどうしても苦手だという方はいっそのことDJが作ったインストのヒップホップを聴いてみる事から始めてもいいでしょうDJ KrushやDJ Shadow、既に死亡してしまいましたがnujabesなんかも最適な入り口となるでしょう。

最後に。やっぱり!この曲を挙げてこの記事を終わります。




最後はこの曲で締めましょう。もはや日本語ラップといったらこの曲!証言と同じぐらいの時期にリリースされたブッダブランドの曲ですがこの曲はもはや日本語ラップ界のアンセム的なポジションです。そもそも海外で生まれたヒップホップを日本語で表現できるのか?という課題に果敢に挑戦した曲がこの人間発電所なんです。
 

その時代の時事的な出来事を取り上げて社会に疑問の点を向ける。自分自身を誇示するスタイル。共にシーンを盛り上げていった仲間たちへのリスペクトなどヒップホップの基本となる歌詞の要素をこれでもかと詰め込んだこの曲がもたらした影響力というのは計り知れません。
曲の最後で小椋桂の楽曲である糸杉のある風景のアウトローをサンプリングした部分の高揚感といったら!!日本語ラップにはまりこんだらこの曲はもはや必聴クラスです。やっぱり最後は普遍性のある王道曲で締めたかったのでこれで終わりにします。では今日はこの辺で。