1024-cc-library010004114
著作者 Gwenaël Piaser

我々が普段耳にするポップスやロック、はたまたファンクやR&Bやヒップホップにジャズにダンスミュージック…音楽のジャンルは数限りなく存在しますが現代のポピュラーミュージックの礎を開拓したのはほとんどが黒人なんですよ。

差別の対象とされ貧困な生活を強いられた黒人層が実は最もクリエイティブだった。

1024-cc-library010002548
著作者:
FailedImitator

例えばロック…この音楽は元はといえば白人のエルビス・プレスリーが発明した音楽でした。

しかしそれ以前の時代に遡ればロックという音楽は黒人音楽であるゴスペルやブルースというジャンルが根っこになっています。これらの音楽を幼少の頃から親しんでいたエルビスが独自に解釈したことでロックという音楽の歴史が始まりましたがそう考えるとこの2つのジャンルがなくては今の音楽はどうなっていたのか想像もつきません。

例えばブルースという音楽は奴隷制により差別されていた黒人が日々の鬱憤を晴らそうと当時、安価で買えたギターと自分の歌声のみという形式で誕生した音楽です。
そして後にレス・ポールというミュージシャンがエレキギターを発明し、ブルースを大音量の歪んだドライブ感あるギターサウンドで演奏するというコンセプトで誕生したのがブルースロックです。
この音楽の筆頭となった人物は黒人のジミ・ヘンドリックスであることは言うまでもありません。


ジミ・ヘンドリックスもまた新しい音楽を発明した偉大なミュージシャンだと言えるでしょう。彼の音楽を聴いたエリック・クラプトンやジェフ・ベックが感化されて白人がブルースロックを奏でるというスタイルをこの2人が更に広めていきました。60~70年代のロックはこのブルースというジャンルなくしてはとても語れません。それぐらいこの黒人が創作したブルースという音楽は偉大だったのです。


安価な機材と黒人の感性から生まれたダンスミュージック
1024-cc-library010006408
著作者 RicardoWilliams16

1970年代後半から80年代の間、時代は変わっても貧困層の黒人達が新しい音楽を発明するという流れは変わりません。本物の楽器が高額だから買うことが出来なかった黒人が手にした楽器は当時安価で投げ売りされていた打ち込み型のリズムマシンやサンプラーやターン・テーブルに中古のレコードでした。そしてそれらの電子楽器を使いこんで生まれた音楽がヒップホップやデトロイトテクノやハウス・ミュージックです。

Rolandが開発したTR-909というリズムマシンやベース音を打ち込めるTB-303などといったマシンの無機質な音の良さに気づき、打ち込んだフレーズをループさせることによりクラブ向けのダンサンブルな楽曲が生産されていったのです。クラブミュージックでよく聞かれるビヨーンとしたベース音の元はTB-303が先祖だと言えます。



ヒップホップが誕生した時もアフリカ・バンバータやクール・ハーク(ブレイクビーツの先駆者)、グランドマスター・フラッシュ(DJのスクラッチ技を世に広めた人)という3人の黒人の活動により産声をあげました。こちらも楽器を買えるほど余裕がなくサンプラーとレコードとマイク一本という貧困な環境からヒップホップという未知の音楽を作り上げたのです。



まとめ=制限のある環境でこそ新しい音楽は生まれる。

もはやこの一言に尽きるでしょう。そして貧困な立場にいるが故のハングリー精神…やはり人間は進化し過ぎたテクノロジーよりも一定の事しか出来ないという環境と、脱出を考えずにはいられないぐらいの貧しい環境にいた方が想像力を膨らませた思考が働きそれが面白いものづくりの力を生むんだと思います。そういった状況に最も近い人種が黒人であったという事実は音楽の歴史を振り返ってみてみも覆しようがない事実なんだと気づかされます。では今日はこの辺で。