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今年の5月にO-nestにて初めてライブを拝見してから気になってしょうがないバンド・トリプルファイヤー
以下、公式のプロフィール文を引用します。

2006年結成、2010年に現在の編成となる。2012年5月「エキサイティングフラッシュ」2014年2月「スキルアップ」2015年9月「エピタフ」を発表する。

「高田馬場のJOY DIVISION」「だらしない54-71」などと呼ぶ人もいる。

ソリッドなビートに等身大の歌詞をのせていてかっこいい。人気がある。メンバーはみな性格が良く、友達が多い。

このフライヤーの初々しさはこのバンドを知らない人からすればちっとも分からんでしょうね…。今から6年も前…というかメンツがアツイ!!プラハデパートは今や海外で活動してるしその他の人達も未だ現役な人達ばかり。

トリプルファイヤー-03

ギター担当の鳥居氏が加入してから4ピースになりました。
今回、何故彼らを取り上げるのかというと好きなバンドだからというのもあるんですが新しいメンバーを入れることにより音楽性を変化させた結果、今や渋谷クアトロでのワンマンライブも成功させるほどに成長した彼らのそれまでの過程を記事にすることで音楽活動のヒントが見つけられるかもしれないと考えたからです。

3ピース時代の音源を聴いてみると複雑な気分になる…。

彼らは早稲田大学出身。音楽サークルMMTという団体に所属していました。そのころに発表したコンピレーションアルバムに3ピース時代の彼らの音源がありました。
こちらからアクセスできます。musicという項目をクリックするとこのサークルの人達の音源を聴くことが出来ます。※オワリカラもいたとはちょっと驚きです…。

リンク切れの音源が多々ありますが彼らの初期音源であろう曲、「おにのこ」「はにかみたい」はDL可能です。早速聴いてみる。

「はにかみたい」の方を聴いてみて吉田のギターが意外と上手いことにちょっと驚き。リズム隊の演奏も今の4ピースの形態とは全く違い、音数多めでがっつり弾いて叩いてます。
中々これはこれでいいんじゃないか?と思わせる演奏です。なのですがバックの演奏と吉田氏のボーカルの声質が上手くハマっていません。
この時は吉田のボーカル特有の脱力感が活かしきれてなかったんだと思います。

そういった理由もあってか今の音楽性と比べるとオリジナリティーという点においてはかなり劣ってる感があります。正直どこにでもいそうなバンドという印象です。

「おにのこ」の方も聴いてみましたが、こちらはミックスが今一なのとドラムの演奏力が少し拙い感じで素人感が濃厚です。
ボーカルも割と無理してる感があってこちらもボーカル本来の魅力が活きてないですね…。
逆にこの荒削りな感じが良い!!と思う人もいるかもしれませんが自分は正直この音楽性でライブをやられても好きにはなってないでしょうね…。
こちらもやはりオリジナリティーに欠けますし改めてギターの鳥居氏の恩恵がでかいのをリスナー視点からでも感じさせられます。この音楽性のままギターを一本足してもいい変化は得られなかったでしょうね…。

4ピースになって独特な音楽性あふれるバンドに進化。





ここから彼らの躍進ぶりが始まります。こちらのインタビューでも語っていましたが3ピースバンドでの活動に限界を感じていたらしいです。そこでギターの鳥居氏が加入して音楽性も一新。
ヒップホップなのかニューウェーブなのかポストパンクなのか当てはめられない正に彼らにしか出来ない音楽性が出来上がりました。

ボーカルスタイルでいったらこちらの語り調な方が吉田氏の声質が活かされていますし、このラップともポエトリーリーディングとも言えないボーカルでオリジナリティーを確立してます。
3ピース時代の音源を聴いてみてからだと歌詞の内容が一気に洗練されているのに驚きますしボーカルのキャラクターもより明確に打ち出されているのが分かります。

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2010年にこの形態になってから徐々に認知度を上げ、何とイースタンユースの吉野寿や氣志團の綾小路翔などが彼らを評価する様にまでなりました。やはりここまで彼らが成長した理由はバンドに新メンバーを加えて音楽性を180度変えたこと。確固たるオリジナリティーを獲得するのに成功したことでここまで注目の存在になったんだと思います。初期の3ピースのままだったら間違いなく埋もれていたでしょう。

自分たちにしか出来ない音楽性を追及すること、そしてそれよりも大事なのが解散せずに続けていくこと。何だかんだで彼らも10年やってますからね…。この二つの課題に挑戦し続けたからこそクアトロワンマンライブを成功させることが出来たのでしょう。
簡単にメンバーが脱退したり解散したりするバンドマンが多いこの世界で途中からの加入はあったものの未だ一人も脱退していないのがこのバンドの実は一番凄いことなのかもしれません。
来年か再来年に企画イベントやるんであれば出演してもらいたい素晴らしいバンドです。対バンしてみたいなぁ…。では今日はこの辺で。

彼らの最新作です。一曲目のSexはダサいというタイトルがもう独特すぎます。のほほんとして脱力しきったボーカルと打ち込みのトラックを人力で再現したかの様な演奏…その二つがストイックに混ざり合うある種のミスマッチさは間違いなく彼らにしか出来ない音楽でしょう。だらしない54-71というキャッチコピーも秀逸です。ちなみに彼らの音楽はストリーミングサービスでは配信されていないので音源を買うかDL購入するしかありません、要チェックです。




Call It Anythingのサンプル音源をフリクルで無料DLできます。
{ライブスケジュール}

ライブのチケット予約方法はokcomputer1969@yahoo.co.jpまで氏名と枚数を記入の上、メールを送りください。

12月26日(Sat)大宮ヒソミネ
今年はあとこれ一本のみ!!