無名音楽家アブロニカの戦慄なリアルと最前線

ヒップホップ・ポストロック・エレクトロニカを主軸にしたラッパー&トラックメーカー、アブロニカのこれからを赤裸々に書き綴り。 日本中の90%を占める底辺音楽家のリアルと実情、日々思うことを書き殴ります。まれにDISリスペクトな記事あり。 無料の楽曲DLが受け取れるフリクルメルマガ配信中 http://frekul.com/artists/profile/call-it-anything

2016年12月

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どこまでもエモーショナルで弱さすらもマイクを通して吐き出していくラッパーの神門…ふと思いついて調べてみても活動が更新されていないんですよね。いまどこにいて、何をしてるんだろうか?

こういう曲を聴かされると、やっぱりヒップホップはどんなジャンルよりも一番かっこいい音楽なんだと思い知らされます。どこまでも個人的な出来事をラップしてるのに多くのリスナーの心を突き動かすリリックに力強さを感じる。

豊かさのある社会が求められている今の時代より、数年前にすでに生き辛い世の中だなとビートにのせて歌っている。

「弱音はあの晩一度だけ もう吐かない虚勢も張らない」…俺ってスゲエを連呼する虚勢にも似た表現をするラッパーが多い中、弱さを正直に表現する神門みたいなラッパーこそが本当のリアルなラッパーなんだと思う。「オッズは富 名声 幸せ BETはたった一つ人生」…ヒップホップに人生を賭けた彼の続編が、「なら、こう生きよう」だ。

就職を選ばず、ヒップホップを生業にしていく決心をした様が見てとれるこの曲はトラックの内容も合わさって前向きな姿勢を感じる。「今日出来なくて明日やれるか?現世で出来なくて来世やれるか?」はハッとさせられる文句なしの名パンチライン。morohaがリキッドでワンマンをやった様に、神門にだってそんな大舞台でライブが出来るくらいの評価はされるべき。

さらにアルバムをリリースするごとに成長を感じ取れるのが曲名でも分かる。彼の3枚目のアルバムにノルマ地獄という曲があったが、そこから数年後ギャラ天国という曲も生まれて、活動ペースは順調に上がってきているのが分かるほどだった。

ただ、2013年のライブを最後にそこからピタッと音楽活動は停止してしまった。公式サイトをチェックしてみても全く情報が更新されていない。たった一度しかない人生をヒップホップにBETしてきたラッパーはどこにいったのだろうか?

なら、こう生きようを作った人とは同一人物だとは思えないぐらい歌詞の内容が後ろ向きになっているのがタイトルだけでも分かる。

だけど曲のラスト1分半でこれはネガティブな曲ではなく、挫折をしてでも好きな事を続けていこうとする意思の表れだということが明らかになる。

こんなに完成度が高く、ありのままをただ叫んでいる様に見えて、実はとても緻密に組み込まれているラップってあるんだろうか?

トラックの内容もピアノとドラムスだけ…それでも、音数とテンポの変更でラップの内容と上手くリンクさせることで、説得力を何十倍にも膨らませていることに成功しているし、なおさら彼が評価されない理由が分からなくなる。

こんな曲を作ったぐらいだから、ラップを辞めていることはないと思いたい。だけどライブ情報も新作の情報もインタビューも何も更新されていないあたり、ことの詳細は本人にしか分からない。

今はMCバトルのシーンが盛り上がりを見せている。だけどそれがヒップホップという音楽の売上に貢献しているかと言えば、まだまだ足りないぐらい。

だからこそ、神門の様なラッパーがピックアップされ、日本のヒップホップはダサいのが多いという概念を覆してほしい。彼にならそれが出来るハズ。いずれ生で見てみたいMCですね。では、今日はこの辺で。

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DTMを始めたのはいいけど、一曲が完成しない…どうしても8小節ぐらいのフレーズを作った後どういう展開にすればいいのか分からないというビギナーは多いでしょう。

自分も完成…とは言えないドラムループとシンセサイザーで適当に作ったフレーズを重ねた数小節のフレーズがストックされていく日々を過ごした時期があったし、ほとんどの人が通る道だと言っても過言ではありません。まず次の考え方が必要になってきます。

曲の構成を練ることを忘れていないか?
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意外とこの点を忘れてしまってる初心者が多い。音を鳴らす…コードを鳴らしてみることから始めている人は一旦その考えをやめて、まずは構成を練ることから始めましょう。

イントロがあってAメロ…そしてBメロは作った方がいいのか?それともサビにいこうかと考えるだけで、短いフレーズで終わってしまうケースから脱却できることは多い。基本的なことだけどその基本が大切。

自分が好きな音楽を聴く場合に、無意識に聞き流すのではなくその楽曲の構成をなるべく意識して聴いてみる習慣を身につけましょう。ながら聴きでは楽曲の構成を組み立てる考えは身につかないのです。

自分はそういう巷にあふれている楽曲みたいな作品を作りたくない!!と考えている人、確かに作品作りに非常識さやオリジナリティーはとても大切だけど、その為には常識を学ぶ習慣が必要なんです。定石を知らなくては、ただの意味不明な作品になって終わりだよ。

コード進行のパターンを複数用意しよう。
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ここでコードの知識が必要になってきます。各ブロックのコード進行はどうするか?構成を先に練ることで一つのフレーズを作る事に執着することなく全体を見通して楽曲が作るスキルが育まれます。

例えばイントロは2コードとあまり変化がない感じにして…Aメロは4つのコードを使った展開でイントロとは少し変化をつける。そしてBメロで一旦2コードにしてサビは3コードや王道的な進行にもっていく…。

そういう風に構成を下地にしてコード進行のパターンを複数用意しておきましょう。こうすることで、一つのブロックにとどまって先の展開が思いつかないという事態に陥ることがなくなっていくんです。

コード進行のパターンをあまり知らない…という人は以下の書籍を読んでみたらいいでしょう。とりあえずこの本に書いてある進行を複数引用することでもちゃんとした楽曲を作ることは十分可能です。



または、自分の好きな楽曲のコード進行をググってそのまま引用するという方法もありますが、これは結構オススメな手法。プロのミュージシャンでもこれをやっている人は多かったりする。

メロディーは歌いながら作ることが大事。
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楽器を弾いている人ほど、ついつい自分が弾いている楽器でメロディーを作ってしまおうと考えてしまうことがあるかと思いますが、メロディーに関しては絶対に自分の口で歌ってみた方がいい。歌ものでもインストでもこれは共通していることです。それも小声ではなく出来る限り大きな声で。

楽器でメロディーを作っていくと、抑揚を意識することが難しく、本当にこのメロでいいのか?と思ったり何か納得のいかないメロディーだなと考えてしまって、行き詰ってしまうケースに陥ることが多いのです。

これは良いメロディーだとかイマイチなメロディーだと判断しやすいのは歌ってみることで判断しやすくなりますよ。何故なら自分で歌うので、次は音を下げたい、上げたいという意識が働き、歌っていて気持ちのいいラインはどこらへんなのかが分かりやすくなるからです。

繰り返しこそが音楽の基本。
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その名の通り、普段我々が耳にする音楽のほとんどは繰り返しによって成り立っています。
ドラムのリズムパターンも、コード進行も全て一定のフレーズを繰り返すことでリスナーの耳に馴染ませる訳です。

これはメロディーラインも同じことで、一回聴いただけで覚えられるメロディーやキャッチーさのメロはほとんどが1つのモチーフを繰り返していることが多いんです。年代関係なくヒット曲と言われているものはこの要素を満たしているケースが圧倒的。



サビの繰り返しの要素がかなり分かりやすい傾向にあるヒット曲を選曲してみました。どの曲も一つのメロディー…それも短めなモチーフを繰り返していることに気づけると思います。

リズムは同じで音階だけが変わってくるケースもほぼ同じ手法でしかありません。改めて紐解くととてもシンプルなんですが、ただ繰り返すだけでは駄目で、そこにはキャッチーさを科学する視点も必要になってきます。

まとめましょう。まずは構成を練って→コード進行を複数用意→歌ってみて繰り返しとなるメロディーを作ってみる→完成!!という流れでまずは一曲仕上げてみましょう。誰かが出来るということは自分にも出来ることなんですから。では今日はこの辺で。

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黒人天才…まず名前からして面白すぎる。確かにヒップホップやブルースにジャズというブラックミュージックの生みの親は紛れもなく黒人だけどそれを自分から言うと一気にギャグになるから困る。ただ、ネーミングだけでもセンス抜群なのに悲しいかな、あまり評価されていない様である。
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ツイッターのフォロワー数も彼のキャラクター性や楽曲の面白さに反比例するかのように少ない…少なすぎるよ!楽曲はこんなに魅力的なのに…。

こんなにILLでDOPEなラッパーを俺は知らない。金玉尊敬しろとかその一文だけで日本語ラッパーはぶっ飛ぶぐらいのパンチラインなのは間違いない。

どこまでも男性上位な音楽だと解釈しているあたりにヒップホップ魂を感じる。俺も金玉を尊敬するから金玉ついてる君らも尊敬しよう。黒人天才についていけば間違いない。

そして冒頭文の内容もインパクト抜群。稚拙さが逆に評価の対象になるというあまりない例だぞこれ。なんで評価されないの?クリトリック・リスやあっこゴリラあたりと対バンしてほしいと切に願う。


日本語だとどこかぎこちなくて、英語だと抜群な発音になるという対比が繰り返される…それが最高過ぎる。あと何気に好印象なのが曲の尺が短いこと。そりゃそうだ。無名に近いラッパーの音源を4,5分聴くというのは何も知らないリスナーからすればちょっと苦痛に感じる人もいることだろう。黒人天才の良い所は手軽さがあること…これも大きい。

外国語を使ってラップする事の難しさを彼は体現している。
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彼の曲を聴けば分かると思うけど、逆に日本人が英語でラップすると外国人にはこういう風に聴こえてしまうと理解できるだろう。彼のリリックはギャグの要素があるからまだいいとして、これがZornやshing02、morohaみたいな作風でラップされても滑ってしまう。

オリンピックと同じ様に、ヒップホップやブルースといった外国発祥の音楽を日本人が普通になぞっただけでは絶対に本場の人には敵わないし、日本人から見てもただの猿真似と見られてしまう。

となると洋楽の要素を独自に解釈し、日本人の日本人による日本人のための音楽を発信することが大切になっていくのでは?と思う訳です。その成功例がLove psychedelicoやTha Blue herb、Downyだと思うんですけどね。

という訳で黒人天才の紹介記事とともに日本人が洋楽の要素を発信する上で大切な事を書き殴ってみました。いやはやそれにしても黒人天才の登場は自分にとって一つの事件。彼はもっと評価されるべきだし、テレビのバラエティー番組なんかに出演したら一気に化けると思うんですけどブレイクしないかなあ。では今日はこの辺で。

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2014年の9月から音楽活動を本格的に行うべく地元から上京して、このリバ邸横浜に移ってから約2年ちょっと経ったけど、やはり始まりがあれば終わりがあるものなんでしょう。2年続いたリバ邸横浜が12月中に解散します。住民も全員退去することが決定。

ハッキリ言って納得がいかない理由で退去せざるを得なくなった訳ですが、解散理由については後日記事にしてみようかと。少なくとも住民間でトラブルがあった訳ではありません。
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こと、沢山の人に会って交流を深めるにはかなり最適な場所だと言えました。
こんなに沢山の人が来たのにも関わらず、残念ながら彼女と言える存在には巡り会えませんでした。

んが、音楽の仕事を依頼してくれる人がいたり、同じ同業者の人達とも仲良くなれるキッカケがありましたし、エクセレントな場所だったことは間違いない。幸いなことにアムウェイやニューウェイズといった怪しいインターネットビジネスの業者も来なくて良かった。
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さて、今年中に解散してしまうので、12月22日(木)の17時からラストイベントやります。
詳細はこちら。最後のイベントなので参加費は必要なし!!つまりは無料です!!
フード、お菓子、酒なんでも持ち込みOKなので、日程は迫ってるけど参加できる人は是非ともお越しください。ネット上では言えないあんなことやこんなこともお喋りしようかな。では今日はこの辺で。

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出典:https://camp-fire.jp/projects/view/16906

ぼくのりりっくのぼうよみ…略してぼくりりなんて言われているまだ10代後半のアーティストの活動の仕方がめちゃめちゃ面白い。

なんとクラウドファンディングを使って、自分が発信元となるメディアを作ろうとしているんです。こんな発想をするアーティストは今まで見たことない。

楽曲の内容もとにかく歌詞が文学的。難解なんだけど若干意味が分かりそうな感じという絶妙な言葉選びで構築されている。そんな彼のプロジェクトのリンク元はこちら

レーベルに所属しているアーティストが音楽専門のmuevoを使わずにcampfireを選んでいるあたりがひと捻りきいていて興味深いなあ。

今までミュージシャンがクラウドファンディングを使ったプロモーションをすることは多々ありましたが、ここまでスケールのでかいプロジェクトに挑戦している姿勢には年下関係なくリスペクトですね。

しかも文章の内容が10代後半だと思えないぐらいスマートで知的な雰囲気が伝わってくるし、構成もしっかりしてて、親御さんはどういう教育をしてこんな息子さんを育てたのか気になる…。

コピー出来ない物体で攻めたリターン内容。
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自分はここらへんの額で支援したいかなと思ってます。ぼくりりのトレーナーとか普通にオシャレそうだし。クリアファイルやポストカードにフォトブックと、コピー出来ない物体でリターンしようと考えているあたり、クラウドファンディングのノウハウも分かってる様子ですね。

CDも恐らくはyoutubeに放流されるんでしょうけど、リリースと配信予定なしの音源とかだったらやっぱり欲しくなります。

以上、ぼくりりの活動についての記事でした。レーベル側のサポートもあるから500万なんていうビックプロジェクトが出来るんでしょうけど、それでもこんな若いアーティストがクラウドファンディングを使って音楽活動をしていくという事実に衝撃を受けたし、なにより刺激になります。

本当に今の時代は音楽活動の仕方と利益を得る方法が模索されていて、新しい活動モデルを開拓しなくてはいけないんだなとつくづく思い知らされました。では今日はこの辺で。

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