無名音楽家アブロニカの戦慄なリアルと最前線

ヒップホップ・ポストロック・エレクトロニカを主軸にしたラッパー&トラックメーカー、アブロニカのこれからを赤裸々に書き綴り。 日本中の90%を占める底辺音楽家のリアルと実情、日々思うことを書き殴ります。まれにDISリスペクトな記事あり。 無料の楽曲DLが受け取れるフリクルメルマガ配信中 http://frekul.com/artists/profile/call-it-anything

2016年12月

キャプチャ
85歳というゲーム音楽界の最年長者の作曲家であり、巨匠クラスのすぎやまこういち氏はもはや生きる伝説と化しているのは言うまでもない。

亜麻色の髪の乙女だとか、ドラクエシリーズの曲を作った人という認識が強いんだろうけど、一番の名曲はイデオンのEDテーマである「コスモスに君と」だと断言しておく。

まず、イントロがもはや理想的なんですよ。リスナーの耳を魅了するイントロというのはインパクトがあってなんだこれ?と思わせるタイプと、単純に良いメロディーを奏でている2種類に分かれるというのが自論なんですが、この曲は後者のほう。

4つ目のコードで部分的に転調しているのがミソ。ここで予想しない展開が生まれてますが、それでいてメロディーラインはなめらかに聴きやすい…。予定調和で終わらず予想を裏切りつつ、それでもいい音楽だと思わせる雰囲気がすでに10秒以内で漂わせるあたりが玄人の小技が効いてます。
maxresdefault
そしてAメロ。2→5→1のコード進行をベースにした切ない展開が流れていきます。なによりもメロディーラインの良さったらない。あとは歌唱を担当した戸田恵子の歌声のハマり具合も抜群。

シンガーの歌唱力が高ければ高いほど、どんなメロディーでも良くなると言っても過言ではないのですが、この曲の場合はアレンジの良さも際立って、鬼に金棒クラスで魅力的になっています。

そして後半の4小節もコード進行がひと捻り効いていて面白い。少し不協和音気味なコードを頭にもっていき、半音進行で下降していった後に、サビ前で綺麗に転調します。

これだけ2-5-1を使っていると安っぽいメロディーになってもおかしくないんですが、そういったニュアンスが全く感じないし、どこまでも切なく、そして壮大さを感じさせるんですよね~。

そしてサビはⅣ→Ⅲm→Ⅱmと来てⅠで完結するかと思いきや、Ⅴの変則コードを使って意表を突くんです。そこから半音進行で下降し、Ⅳに戻るという少し予測ができない進行に、ハァーっと思わず感心しましたね。

そしてサビ終わりの最後の小節でようやく主要となるG#に着地。綺麗なだけじゃなくて、リスナーの予想を裏切って期待に応える曲だと改めて思います。

3番までこれらの進行が続き、エンディングはイントロのメロディーを少し変えて、コード進行もイントロとは逆に上昇。Ⅱm→Ⅲm→ⅣときてⅠと来るかと思いきや、最後の最後まで捻った進行になってて、Ⅶ♭のメジャーコードを一歩手前においてからのⅠで終わりという構成になっています。

どうでしょうか?思わずダイアトニックコードや、定石なコード進行に頼ってしまう中級な作曲ユーザーからしたら参考になる要素がてんこ盛りです。

複雑な進行なんだけど、メロディーはすんなり耳に入ってくる…これが名曲であるための条件なんですよ。それをこの曲は完璧にその要素を満たしている訳です。作曲に行き詰ったら、名曲を作りたければこの曲を聴き込みましょう。では今日はこの辺で。

packages-1020072_640
動画を撮られたことで発覚した、佐川急便の事件が話題になってます。
佐川急便の配達員が荷物を蹴ったり叩き付けるなどの行為

自分はこの配達員を非難する気は全くありません。何故なら彼は許容心がない社会の犠牲者だからです。動画を見て罵詈雑言を吐いている人達は、自分だってこういう行為に及ぶことがあってもおかしくないという事が想像出来ないのでしょう。

過剰な労働行為は、人と社会を病的にさせる。
people-1550501_640
この国で仕事をしている人は全人口の恐らく0.2割ぐらいしかいないでしょう。
残りの大多数が労働を強いられている環境にあるのが現状であることは否めません。

二人の石切り職人という話しを知っていますか?

簡単にストーリーをまとめると、旅人が街を歩いていたら、石切りの職人が2人いました。
あなたは何のためにこんなことをしているのですか?と旅人が2人の職人に質問をしてみたところ、
1人の職人は「このいまいましい石を切り落としているのさ」と不愉快な表情で言いました。

片や一方の職人は「石を切り落とすことで人々の心が洗われる様な綺麗な教会を造りあげるんだ。」と意気揚々に言いました。

大半の日本人は前者にあたる人が多いでしょう。後者に値する人間は果たして何人いることやら…。

荷物を蹴った配達員も前者にあたります。これが労働という行為。要するに自分が生活していく為にやりたくないけどしょうがないという理由で働いている…そんな労働が積み重なって起きた事件ですが、これは人の心に余裕さがなくなってきている社会になったことを証明しています。

他者の失敗やミスを許さない社会は人間全体を不幸にさせる。
people-845710_640
誰がこの配達員をここまでの人間にさせたのか?それは他者を許すことのできない人間達とスピードを要求する社会です。

他者を許すことが出来ない人は、人間というものは生まれたときに既に誰かに迷惑をかけている存在であるということを認識出来ていません。

誰かに迷惑をかけてしまっているのであれば、他人が自分に迷惑をかけても許そう…そんな価値観を共有出来れば、生きやすい社会が生まれ、豊かさが育まれるはずです。寛容さのある社会になれば、この様な事件は減っていくと考えていますが皆さんはどう思いますか?

低賃金なのに異常なプロフェッショナルさが求められるおかしな国
fall-163496_640
日本は外国から見ても、勤勉な仕事ぶり大きく評価されている国ですが、それは低賃金でも完成度の高い仕事ぶりを半ば強引に求められる風潮によって生まれている評価です。

…ただ佐川急便に関しては低賃金でそれなりだなと思うことが多々ありますが。

さて、この風潮…表向きでは素晴らしいと絶賛されるものですが、本当は無理をしてでも我慢し、安い給料で働かないと生きていけないという不幸な現実で成り立っているまがい物の評価でしかないのは事実。

佐川急便の仕事量や職場環境についてはあまり良い話しを聞きません。基本的に物流関係は1年中休みなしで働かなくてはいけない業界で、離職率も高いです。

きっとこの配達員は佐川急便の労働環境が原因で限界にまで追い詰められた上でこの様な行為にはしってしまったのではないかと思います。彼をニュースで取り上げて非難したとしても何の解決にもならないことは明白です。

便利な世の中になっても、許容心が育たなくては似た事件がまた起きる。
man-1394395_640
宅配物が早く届くサービスが普及されればされるほど、人の心に余裕がなくなります。
便利さというのは一見すれば人類にとって素晴らしい一歩となりますが、その分だけ人の心はわがままになるものです。

荷物が早く届かない、誤って送ってしまったことにいちいち目くじらをたてて企業を非難することはいずれ、そこで働いている人達にしわ寄せがいき、ただでさえ労働を強いられているにも関わらず、上司や先輩社員からの説教じみた注意を受けて、末端の社員にとって、それが大きなストレスとなるでしょう。

その結果、荷物を受け取る人と配達員、企業のいずれもが得のしない出来事となったのが今回の事件だと言っても過言ではありません。

こういった事件を減らすためにはテクノロジーやサービスだけでなく、人間の心自体をアップデートしていく必要があるでしょう。その為には許容心が1つの重要ポイントとなっていくのは間違いありません。では今日はこの辺で。

clock-1274699_640
学業や仕事での失敗…親しい人と喧嘩してしまったことや、人との別れなど不安で辛い時に乗り越える為に必要なことは、仕事に打ち込むことでもゲームや映画に逃避することでもありません。大切なのは時間が流れるのを待ち続けることです。

待ち続けられる人間こそ人生の強者。
smart-watch-821557_640
今の時代はとにかくスピードが重視される社会です。手紙の時代からLineに発展し、宅配便はAmazonの普及でお急ぎ便サービスが生まれました。そして情報過多の時代に適応出来ない人間達が求めるのはスピーディーで確実な情報を欲します。

速く確実に…これが実現されることは便利さの発展につながりますが、その反面待つという行為の大切さが失われていくリスクがあるのです。

便利になればなるほど、心の豊かさはなくなっていく可能性はないとは言い切れません。人との待ち合わせや、ATMで並ぶ行為、怪我や病気を治す期間…これらには待つことの豊かさと時間の使い方が要求されます。待つ余裕がなく、イライラしたり特効薬に頼る人間が増えることは生き辛い社会を生み出す一つの要因となってしまいます。

surreal-1760643_640
この待つという行為は辛い出来事に遭遇した時にも重要な役割を果たしてくれるものです。時間の流れは時に残酷な一面をもたらしますが、人の心情を落ち着かせるという良き一面もあります。

大切な人の死や、別れというのは人間が生きていく上で最もストレスを感じることだと思いますが、そんな時に気持ちを軽くさせようとして、他者と会う事や趣味に没頭しようとしても気が紛れないことは珍しくないかと思います。

そんな時はいっそのこと割り切って時の流れに身を任せるしかないのです。時間が解決してくれることを頭の片隅に置きながら、日々の日常を生きていく…とてもシンプルな事ですが、辛い時期を乗り越えるにはこれしかありません。だけど最も効き目がある薬でもあるのです。

個人的な出来事で言えば、2年間住んだリバ邸横浜ともお別れの時期が近づいてきて、何をしてても気分が晴れない状態が今。だからこそゆっくりと「今」という時間に身を任せる必要を感じてこんな記事を書いた訳です。あなたは待てる人間ですか?では今日はこの辺で。

LZ1maFTA

いよいよ今年も残り一週間ちょっとで終わります。それと同時にリバ邸横浜もなくなります。本当に色々なことがありましたが、今でも印象に残っている出来事を挙げていきます。これからリバ邸に住もうと思っている人達にもいくつか参考になればまあ幸いです。結構クレイジーな内容になりますが。

衝撃!!ニワトリを屠殺して食の大切さを知る!!
rooster-1713458_640
これは大変いい経験になりましたねぇ。厳密に言うとリバ邸横浜ではなく漫画喫茶へそまがりでやった訳ですが、ニワトリを実際に連れてきて、その場で屠殺を実行しニワトリの肉を調理して食べた訳です。

漫画や映画だとニワトリの首を切ると血がものすごい勢いで飛び出るシーンがあったりしますが、本当はそんなにでないんですよね。

むしろダラーっと落ちる感じです。首を切り落とす時は心の底から命を頂きますという感謝の気持ちと申し訳ないという感情が入り混じった複雑な気持ちになります。

スーパーで売っている肉は買ってすぐに調理できますが、自分達で一からやるとこれが結構時間かかるんですよね。

そして自分で屠殺した肉を食べた訳ですが、市販のと比べてめちゃめちゃ固いです。だけど美味く感じたのは事実。人生一度はこういった経験をしておいた方が良いです。食べ物に対する価値観変わりますよ本当に。

虫ってどんな味?昆虫食を体験してみた。
insect-208575_640
これも相当濃い経験しました。ちなみに食べたのはミールワームとコオロギ…。リバ邸横浜にきた昆虫食が好きな女性が実際に食べさせてくれるとのことで食べてみましたが、もういいです。昆虫食は
ちょっとまだ自分にはハードル高い。

上記の虫を具材に野菜炒めとそうめんにしてみましたが、ミールワームは皮が固く肉の部分は無味…あとコオロギの食感はエビに似てますが、あの外見なので魅力7割厳ですね。昆虫食は粉末状態から食べた方が絶対いいです。

元・リバ邸横浜住民が起業した際にPR用のBGMを担当。
music-279333_640
music-279333_640
これも大きかったですね。音楽を生業にしたいと思ってこちらに引っ越してきた訳ですから、こういう案件をもらうことに繋がったのはリバ邸に来てよかったなと思う点であります。やっぱりシェアハウスというのは、人との出会いを欲している人には本当に向いているのは事実です。一人暮らしよりも賢明な選択なのは間違いないです。

こちらの楽曲を担当しました。自分では普段作ることの無いEDM調ですが、オーダー内容を吟味して作った結果がこれ。なにはともあれ良い経験になりました。

以上ですかね。自分のやりたいことがあって、色んな人と繋がりたい場合には一人暮らしするよりかは、シェアハウスに住んでみて、下地を固めてから、引っ越すのが理想的かもしれません。
では今日はこの辺で。

キャプチャ
今日はこちらのイベントにお邪魔。宇宙人みたいな英語講師である西きょうじとブックデザインを生業とする佐藤亜沙美さんのトークセッションに行ってきました。

ものづくりとは?フリーランスとして仕事をしていくには?などをテーマに対談していく内容。デザインと畑違いだけど音楽に活かせることもちらほらありましたが、印象に残ったのはこのセリフ。


人が作った物は使ってる人の身体の一部となる。
carving-1560906_640
西きょうじ氏が「10年、20年以上使った辞書を使う時、即座に自分が調べたい単語の部分をひくことが出来る」と言っていたのが実に印象的でしたね。

自分が普段使ってるギターやPCデスク…これらはもはや、今使っているものでなくてはいけないぐらい自分の身体に馴染んでいます。皆さんも普段使っている歯ブラシや椅子だってどういう風に使えばいいのか?使い心地の良さを知っているはず。

そう…ものを創る人というのは、間接的にであれ、自分の作品を使ってくれている人達の日々の生活の形成に貢献しているのです。考えてみれば当たり前の事なのですが、それに気が付かなかったし、この考え方は正直今まで自分の頭にはなかった発想なので、とても新鮮。

デザイン業はあくまで裏方を貫く。
キャプチャ2
出典:Woman online

この佐藤亜沙美さんというかた本の裏表の表紙のデザインを創作することを仕事にしている、ブックデザイナーです。CDジャケなんかも作ることもあるとか。彼女が担当した書籍は以下の作品。



ベストセラーとなったアランの幸福論や機械との競争なども担当。特に機械との競争の表紙は内容どうこうよりもちょっとデザイン的に欲しいという欲求を高めてくれそうなクールなデザイン。アルバムジャケットを作る時にこういう本向けのデザインにあえてするという発想にしたら面白そう。ちょっとやってみたいな。

いわばフリーランサー業であるという事実は、トラック制作をしている自分とかぶる要素があるので、質問してみたところ、クライアントから依頼を受けたとき、候補となる作品の雛形を複数作る時もあれば、一点のみでそこから完成を目指すケースもあるんだそう。

自分の場合だと、つい選択肢が多い方が良いだろうと考えて、仮のデモ音源を3曲作る形式でやってるので、どこで折り合いをつけるかの基準を明確にしたいものです。

面白いのがこれだけ多様なデザインを作ってきているのにも関わらず、自分はあくまで裏方の立ち位置にある仕事をしていると自覚している点なんですよ。

だって本の表紙ですよ?となったら正にその本の顔であり、買うか買わないかを決める重要なポジションを担当しているのに自分の主張をなるべく抑えて、クライアントの要望…そしてターゲットにする読者層を想定してこういったデザインを作ってるんだから不思議ですよね。恐らくここら辺の基準は男性か女性かも関係しているんだと思います。

特に衝撃的だったのが、結婚生活を続けていく上で、夫の作品がつまらなくなったら離婚するという発言…!!!やはり芸術がキッカケで結婚した夫婦というのは、愛情だけでなくお互いの作品に対するリスペクトがないとダメなんですね。親しき仲にも礼儀ありにも似てるなぁ。

という訳で2時間のトークタイムもあっという間。作品を作っていく上で、活かせる考えが多々あったので十分な刺激になりました。また行きたいなぁ。では今日はこの辺で。

↑このページのトップヘ