無名音楽家アブロニカの戦慄なリアルと最前線

ヒップホップ・ポストロック・エレクトロニカを主軸にしたラッパー&トラックメーカー、アブロニカのこれからを赤裸々に書き綴り。 日本中の90%を占める底辺音楽家のリアルと実情、日々思うことを書き殴ります。まれにDISリスペクトな記事あり。 無料の楽曲DLが受け取れるフリクルメルマガ配信中 http://frekul.com/artists/profile/call-it-anything

2016年11月

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サイファーやフリースタイルの時に、言葉をのせていて楽しいと思えるBPMはいくつなんでしょうか?色々とバトルビートを探してみたり、ビートを作り続けていますが、何となくですがそのテンポが分ってきました。これが1つの結論。

BPM104~107までのテンポが最もラップをしやすい。

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今の所の結論としてはこれぐらいのBPMがベストではないでしょうか?85~95までだとローテンポになりますが若干疾走感に欠ける感覚にならないでしょうか?自分はビートに合わせているけど無意識にハシり気味になるラッパーは多いかもしれません。逆にBPMが130~140以上までいくと、早口になるのは避けられず、言葉の内容を伝えにくくなるでしょう。

Creepy nutsの楽曲はヒップホップというジャンルに限定して言うとこれでもテンポは早い方です。およそ110~120ほどでしょうか?このテンポでも結構な早口になってしまいますね。サイファーでもMCバトルでこのぐらいのテンポだとMCのスキルがはっきりでてきます。

音楽のテンポに関してですが、1970年代や1980年代からテンポはどんどん上昇し、10代~20前半の今の若い人からすればBPM170ぐらいでも早いと思わない様になっているんですよね。理由もあるにはあるんですがそれを話すと長くなるのでまた別の記事で書いていきます。



個人的に思う、ベストテンポなビートを紹介。
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数多くあるビートの中でもこれはラップがやりやすい、または楽しさを味わえるかゆい所に手が届くベストテンポなビートを紹介していきましょう。

BPM104よりも少し遅めかもしれませんが、このビートは程良い具合の早さとドラムスとウワモノのグルーヴ感が心地よくラップをしていて楽しい。もっと細かく言うと、バスドラムとウワモノが同時に鳴り、スネアの部分でウワモノが消えることでグルーヴ感を強調している部分がカッコイイですね。Simon Japとチプルソのバトルでも使われてました。


 

餓鬼レンジャーのこの曲も始めに書いたBPMに近い数値のビートです。特に前半部分の方が個人的には好きですが、このビートの場合だとドラムスのパターンとベースのフレーズがユニゾンしているかの様に同じリズムを刻んでいることで、心地のいい疾走感を演出しているのが分かります。




こちらのビートも丁度いい具合のテンポですね。この二人の試合を見ていたらこちらも思わず体を揺らしてしまう様な…ストリングスがどこか哀愁を漂わせるんですが、ビートがサンバキックをイメージさせるパターンでノリが良いんだけど、どこか切ないというミスマッチさが魅力的。




このビートもカッコいいですね。疾走感の中にあるシリアスさ…こういう雰囲気を感じられるビートが大好物なんです。自分もこういうトラック作りたい。ラップをするには少し早いテンポですがやっぱりこのぐらいのテンポが日本語ラップには一番ベストなBPMだと思います。ドラムス、ベース、トランペット…ストリングス…全てのパートが完璧と言ってもいいくらい、鳴る部分は鳴らすけど、止めるところはしっかり止める…お手本クラスのトラックですね。



以上、ビートのテンポについての記事でした。これからビートメイキングをより発展させるという意味でもベストなテンポを知っておくことはラッパーとタッグを組んで楽曲を作る上で間違いなく円滑さを生むでしょうし、信頼関係も生まれると信じています。今後も更にビートメイキングのスキルを磨いていきます。(ラップのスキルももちろんですが。)では今日はこの辺で。

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BBCが国会議員からの要望を完全無視してSEX Pistolsのgod save the queenを垂れ流したのが話題になってますね。

国歌を流すことを要求された英BBC / セックス・ピストルズ『God Save the Queen』を流して応える

確かにこれは痛快ですね。こういう皮肉がきいているというか、相手を小馬鹿にする姿勢は実にイギリスらしいとも言えるんですが、BBCという放送局にパンクの精神が宿っていたことに驚きです。1970年代に誕生した、このスピリッツは未だ失われていないんだなぁ…。

パンクとは常識に支配された世界に中指を突き立てること。
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そのままです。パンクというのは下手くそなギターにがなりたてるボーカルがあるからパンクではないのです。自分の周辺の社会…それは学校でも会社でも世の中の制度に対してもそうですが、そういったコミュニュティーにおいて、自分がこれはおかしいと思った事にNOと言ってやるのがパンクなんですよ。


それを最初にやってのけたのがこのSEX Pistolsですね。1970年代というまだ保守的な国だった当時のイギリスに住んでいる若者は未来に対して明るい希望が持てなかったのです。その鬱憤を公の場で、それも犯罪行為ではなく音楽でイギリスという国をぶん殴ったのが彼等です。歌詞の第一節にある「I am A antichrist」の時点で、キリストに対してNOと言ってる訳です。

この時代にそれを堂々と発言する勇気というか無謀さ…もっと言うと周りの目を恐れずに自分の言いたいことを言う…そんなスタンスがパンクなのだと表明してから、このバンドはカリスマ的存在となりました。とは言ってもアルバム1枚で解散してしまったんですが…。破天荒に暴れまわって燃え尽きるのも良し。The Clashの様に何年もかけて自己主張を言い放ち続けるのもまた良し。大事なのは周りから好かれる事を犠牲にして自由を謳歌する…これが正にパンカーの姿勢と言えるでしょう。

日本でもパンクロッカーが増えてほしい。

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繰り返しになりますが、パンクロッカーはパンクバンドをやっている人達のことを指す訳ではありません。既存の社会に対しておかしいと思ったものには疑問をもち、同調圧力にクエスチョンマークを浮かべながら、自由を得ようとする姿勢がパンクロッカーです。

週休2日のために残りの5日間をやりたくもない労働に時間を割くことはおかしいと思える人もパンクロッカーですし、学校の教育の仕方に疑問を覚えて、行かないという選択肢を選ぶ人も同じです。パンクにはDIY精神も含められていますから、自分で仕事を作ろうとしている人達も当てはまります。

得てして日本人というのは周りに流され、目上の人間に無茶なことを言われてもNOとは言えず、自分を押し殺してまで安定を選びたがる人種です。
そういった生き方は一見すれば波風のないリスクが少ない生き方に見えますが、ストレスを溜めやすく、そして生き辛さという爆弾も同時に抱えている状態です。

そういった生き方から解放され、豊かさのあるライフスタイルを実現するためにはパンクの精神が重要になってくるでしょう。お子様からお年寄りまで、立派なパンクロッカーを目指していきたいものです。では今日はこの辺で。

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初心者ギタリストから上級者ギタリストへ関係なく俺は問いたい。楽器店に行って試奏する時に、やるべきこととは何なのかと。ワインのソムリエが一口飲んでこれは…何年ものだねとドヤ顔でキメるかの様に、高級なヴィンテージギターをご指名してSmoke on the waterを弾くことが正しい試奏なんだろうか?
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大事なのはそのギターがどういう音を鳴らしてくれるのかを調べること。これに尽きる。レッチリのCan't StopやNirvanaのスメルズを弾くことはあくまで手段でしかないということを言いたい。これはついつい速弾きをして上手いアピールをしたい承認欲求の塊であるメタラーやハードロッカーにも同じ事が言える。
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前置きが随分長くなったがここからが本当の本編。ギタリストの諸君、まずやるべき事はコードを鳴らす…これがまずやらなくてはいけないことなんだよ。ギターは一本一本違う木で作られてるから、厳密に言うと音も違う。EメジャーやCメジャーといったローコードとハイポジションで弾くコード両方弾くことによって、音の分離感を感じ取る…ギターの特色が最もあらわれるのはコードを弾いた時ですよ。
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意外とギタリストの諸君が疎かにしがちなのがロングトーンを弾くこと。音のサスティンを注意深く聴くことで、フレットにビビりがないか…弦高の調整はキチンと出来ているか…そこら辺もちゃんと調べないとあとで自分の手でいろいろと施さなくちゃいけない点がでてくるので要注意だ。

これは中古のギターを買う時に特に気をつけなくてはいけない。1弦~6弦すべての弦を単音で弾くこと。大体5フレット、12フレット、17フレットあたりを一回ピッキングしてみるのがベストな方法。ボディを上に上げて上から見下ろすよりもこちらの行為の方がギターの性質が分かるってもん。
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以上、楽器屋で試奏する時に本当に重要な点をピックアップしてみた。上記の点も大事なことだし、好きな曲を弾いてアピールしたがるのも別に全否定する訳じゃないし、勝手に弾いてればいいと思う。でもその人にとってもっとも弾きやすくて良いギターというのは、弾くときに力まない…これが一番大事だと思う。これを基準にして試奏していった方が良い。

ギターをある程度弾ける人向けに話すと、良い音をだそうと思わず右手のピッキングが力強くなったり、左手の動きに力みが出てしまうギターはあなたの相棒とはなりにくい。多分弾いていて楽しくない。フェンダージャパンだろうがフェンダーUSAだろうがマスタービルドだろうが、一番良いギターというのは純粋に弾いていて楽しいと思えるギターがベストなんです。ギタリストの皆さんも是非、愛用のギタリストを探し求めてみよう。では今日はこの辺で。

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出典:twitter.com/creepy_nuts

バトルブームは本当にヒップホップの発展性に繋がるのか?と考えるとまだ疑問が残る。ブームの広がり方も考えなくてはただの韻踏み遊びな音楽だと思われてしまうし、リアルを伝える、コンプレックスを武器にして高らかに伝えるのがヒップホップの本質ではあるけど、そこらへんがまだ通じきれてない様子はまだ拭えていない。

だけどR指定は間違いなく今後のヒップホップの印象を変えていくのは間違いないでしょう。フリースタイルダンジョンや高校生ラップ選手権といったメディアにもし彼がいなかったら今のブームの規模も変わっていたことは間違いありません。

まず、見た目が既存のラッパーとは違う点…この点は意外に大きいと思います。どうしてもラッパーというと未だにステレオタイプなB-BOYを思い浮かべてしまう人達が多い。しかしR指定は外見だけ見れば、どこにでもいそうだけどひげが凄いあんちゃんという感じにしか見えません。

とてもラップをやってる風には見えない一般人の様な風貌…メディアに出演する立場になればなるほど、外見というのは重要になってきます。現実的な話しをすると人というのは視覚で80%ちょっとの情報量を判断していると言われています。となれば情報を発信する側も外見を見直すことで、印象に残せる割合が増える…R指定がそこまで考えた上でやってるのかどうかは不明ですが、少なくとも典型的なB-BOYファッションよりもは巷に対する印象が変えられるはずです。


スキルはもはや言わずもがなですが、R指定は解説においても一級品です。ここで大事になってくるのがヒップホップを知って間もない層にもこの音楽の醍醐味を知ってもらいたい…それを意識して的確で分かりやすい解説をしているのがもはやこのコンテンツの楽しみになっています。

ヒップホップという分野はどうしても村社会的な一面があるので、そこをもっと間口を広げて全体のシーンの底上げをするには彼の様な初心者にも問題なくこのコンテンツの楽しみ方をレクチャーできる人間が不可欠になってきます。しかし10回目の解説は本当に高レベルで誰も気づかない点も丁寧に解説していく彼のヒップホップマニア度はどうなってんだ…と思わず感心しますね。

彼のライブを見れば分かりますが、ライブの展開の仕方以外にも話しの上手さが際立っているのが分かります。従来のラッパーの様に、曲間で一方的にフリースタイルをかましていく手法とは違って、観客との一体感を大切にしているのが伝わってきます。唯一無比な言葉を言い放つラッパーのフリースタイルを聴き込むのも良いモノですが、今の時代だとR指定の様なライブのやり方の方がお客さんは求めている節があるのは事実です。

以上、R指定のこれからの可能性について記事にしてみました。バトルブームだけで終わってほしくないですね。ポップスやロックよりもカッコいいヒップホップをかましてる人達沢山いますから。では今日はこの辺で。

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もはやチップチューンって過去の遺物なんだろうか?とこの記事を見て妙に考えさせられた。

8bit音楽、現役女子大生にチップチューンの魅力を伝えることはできるのか?

この反応の薄さ…。マニアックなジャンルを広めたいっていう人には現実突きつけられた様な的確なパンチラインをくらわされるはず。

自分もファミコンをリアルにやってきた世代なので、この音色にはたまらない魅力を感じとるんですが、この「やってきた」っていう過去がやっぱり好きか嫌いかの大きな基準になるんですね。ゲーム音楽という特殊なジャンルだけどやっぱり思い入れはあるし、チップチューンが廃れそうになっている状況はちょっとショック!!というかもうカウントダウン3秒前までに来てるくらいかな…。

20歳前後までに聴いてきたものが好きな音楽のベースになる。
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チップチューンというジャンル自体ファミコンが普及しなくては誕生しなかった音楽です。ファミコンに夢中になった人間がファミコンみたいな音楽を作りたいと思い、実際に作ってみたという一連の流れには、まずゲームが楽しいという事が前提になっています。そして何時間もプレイする日常を繰り返している内に、身体に音楽が染みついていった…大方このパターンでチップチューンを好む様になった人が多いだろう。

ここで大事になってくるのが年齢なんですよ。子供の頃に多くの時間を使って接したのか?それとも
大人になってからハマる様になったのかで音楽の影響力は変わってくるものです。圧倒的に子供の頃に聴いた方がその人の血肉になるのは言うまでもありません。何故なら子供の方が高い感受性をもっているからです。吸収できる度合いがそもそも違ってくるからです。

なのでチップチューンは今後どうやって広めればいいのか?その方法として大人にチップチューンを聴かせてみてもそこまでアクションは得られない事は上記のリンク記事で明らかになりました。
となるとやっぱり彼氏彼女の影響に頼るしかなさそうです。そ・れ・か、一種のステータス化…。これもいいですね。

SNSの発達で承認欲求に満たされたいという人が増えた昨今、この方法はイケるんじゃないかと。影響力のあるメディアや人物がチップチューンにハマってますアピール→それを聴いている人カッコいいと思う→俺だけ…私だけが最先端を知っているという優越感に浸れる→作り手も受け手側も万々歳。どうでしょうかこの流れ。

マニアックなものをブームにすることほど、難しいものはありませんが、この先の時代の流れなんて誰も分かりませんからね。MCバトルが流行るとは誰も予想してませんでしたけど、それが実現されましたし。チップチューン…もっと広まってほしいもんです。では今日はこの辺で。

個人的に好きなチップチューンです。PVの内容が最高。自分の世代からしたらワクワク感が止まらない。

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