無名音楽家アブロニカの戦慄なリアルと最前線

ヒップホップ・ポストロック・エレクトロニカを主軸にしたラッパー&トラックメーカー、アブロニカのこれからを赤裸々に書き綴り。 日本中の90%を占める底辺音楽家のリアルと実情、日々思うことを書き殴ります。まれにDISリスペクトな記事あり。 無料の楽曲DLが受け取れるフリクルメルマガ配信中 http://frekul.com/artists/profile/call-it-anything

2016年06月

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大変なことになった。自分がMCバトルデビューするのは12日の罵倒裏予選のはずが一日早まって6月11日の胎動イベントになりました。もうね、あれですよ。時の流れは待ってくれないんですよ。

たった一日早まっただけで襲ってくる緊張感。半端じゃないです。ちなみに胎動イベントのMCバトルはこんな感じでした。見てる側としては出演者がめちゃ豪華で楽しくない訳ありませんでした。


踊らされるな。自ら踊れ!!
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著作者 mkd.

人間というのは年をとればとるほど変化を恐れて行動しなくなりがちです。失敗したらどうしよう?公衆の面前で恥をかいたらどうしよう?そういった先の事を考えて結局死を迎えるに近い年齢に達した時にははああすればよかった…こうすればよかった…と後悔するケースが多いのではないでしょうか?

実際、90%以上の老人が答えた最も後悔したこととは?という興味深い記事を拝見しましたが何について後悔したのか?それは…チャレンジしなかったことです。

周りの人間は自分にとっての敵ではありません。変化を恐れる自分自身こそが真の敵なんです。
そのネガティブな自分に踊らされてはいけないのです。自ら踊るぐらいのスタンスの方が人生を謳歌出来るものではないでしょうか?

待ってるばかりでは栄光はやってこない。見る前に跳んでしまえ!!
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著作者 mammita

MCバトルに初出場することが決まりましたがそりゃあ緊張しますよ。大勢のオーディエンスの前で自分より年下の人間にDISられたりする訳ですから恥もかく。しかし自分の名前を売りたいし、音楽を生業にしたい。そういった思いがあるからこそ乗り越えなくてはいけないラインがここ。

四の五の言ってる場合ではありません。もういっそのこと楽しむ気持ちで行きます。悩んでる暇があるなら見る前に飛んでしまえと。確かに痛みもあるでしょうが問題ない。恐らくそんなに予想していたよりかは思ってたほどじゃなかったというケースはよくあるので。

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著作者 Lotus Carroll

ネガティブな想像力は捨ててポジティブな想像力を働かせることです。不幸な未来をイメージしてしまい本領発揮出来ずに負けるということは結局自分自身に飲まれたという事。

自分という存在は本来何者にだってなれるハズなんです。自らを制御するリミッターさえ解除できれば、ここでもし一回戦突破出来るとしたら…ベスト8、ベスト4という様に良い結果を出せるとしたら…と考えるとむしろ楽しい感情が湧いてくるものです。

それでも負けることを考えてしまうのであればいっそ楽しくやって負けた方が良いに決まってます。という訳で11日はぶっかましていきます。では今日はこの辺で。


アルケミストと嫌われる勇気の二冊は両方とも変化を恐れずに行動する大切さを説いており点と点が繋がります。

特にアルケミストの中での名言「
傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだと、おまえの心に言ってやるがよい。」は今の自分にグサッと刺さります。西きょうじの著作は自ら踊る柔軟さを身につけるための方法を模索するために持っておいて損はなし。

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6月8日…この日は渋谷の乙(キノト)にてムシケのライブを見に行った。このムシケというアーティストについては過去の記事でがっつりどんなアーティストなのかを書いているのでぜひ一読を。ちょっとこのグループは評価されるべきでmorohaや狐火や不可思議ワンダーボーイが好きな人は気になる存在になるはずなのは間違いなし。

3年ぶりの再会を果たす。
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ライブ会場にてムシケの物販コーナーへ。100%自家製で丹念に音と言葉が込められた作品。ヌミノーゼという単語の意味が分からない自分ですが純粋にアクチュアリティーのない夜にが良すぎるので購入。CDなんて購入したのはクリトリック・リスのアルバム以来で実に数ヶ月ぶりですね…。
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ライブスタート。メンバー数はわずか2人。ポエトリーリーディング担当の小島氏がマイクを。右手でドラムス&左手でキーボード担当の佐藤氏という最小の人数で展開される。非常に音数が少ない分、小島氏の詩の内容が聴き取りやすく、受け手側の自分の心にビシバシ伝わりました。

「まずはライブチケット2000円とワンドリンク代、そしてここに来るまでの交通費という決して安くはないお金を払ってまで来たお客さんへ…ありがとうございます。ムシケと申します。」という冒頭の挨拶からスタート。

「一夜限りのライブが終わり、このライブハウスから出てしまえば…嫌なことや辛い現実が待っている事でしょう。なら自分のポエトリーリーディングを以ってそんな辛い日々をおくる人達に対して温かさと優しさを伝えたい」という単純なMCでもないフリースタイルなポエトリーリーディングを合間に挟みつつ30分という制限時間の中で数多くの言葉を吐き出していく。
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彼らと出会ったのは実に3年ぶり!!自分は東北、ムシケは関西。生まれも違えば年も違う。音楽を始めたキッカケもキャリアも何もかもが一緒という訳ではない。そんな決して交差しない2者が3年前に出会い、そして再会するまでの繋がりを継続出来ているというのはこれはなかなかない事。

バンドというものは本当に長続きさせるのが難しい奇人変人が集うコミュニュティーな訳で結成して数年で解散するなんてことは珍しくもなんともない。

それでも前身バンドである小島基成&SATから遡ると実に6年と言う歳月が流れてそれはムシケに変わり、今でも彼らは音楽を続けている。自分は去年の9月に音楽を辞めてしまおうかどうか迷ったけど現状の音楽業界に対する憤りとリスペクトしてる音楽家と共演したいという思いで音楽を続けてる。

この果てしがない耐久レースが続いた先に何が待ってるのかなんてのは誰にも分からない。だけど栄光を掴みたいのであれば、売れたいのであれば、続けていくしかないんですよね。それも必ずしも実現できるという訳ではない不確定さというリスクを背負ってでも…。
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最後は出演者・お客さんを含んでのオープンマイクでフリースタイルラップとポエトリーリーディングを入り乱れて終了。自分も数小節だけ即興ラップかましてきました。やっぱり見る側でいるよりステージに立ってる側の方が絶対楽しい。音源が完成してライブを再開出来る様になったら、是非ともムシケとは共演を果たしたいものです。歩け、歩け、基成歩け。では今日はこの辺で。

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彼の音楽を聴いてこれはラップじゃない。俺らとはジャンルもフィールドが違うと無視していたらそのうち痛い目をみるだろうからラッパーのみなさんは彼の音楽に耳を傾けた方が良い。

「ぼくのりりっくのぼうよみ」とヒップホップ用語が入った名前なのでついつい他のラッパーと比べてしまうんだが彼の書くリリックは数多くいるラッパーの完全に先を行ってる。

個人的にこの英語の様に発音しながら歌うスタイルはちょっと勘弁してほしいとは思う。歌詞の内容が最大の武器なのに聴き取れなくては致命傷にもなるしどこか洋楽コンプレックスさも感じてしまう。

ただ、それでも彼のリリックは実にスマートで知的なユーモアが全体にちりばめられている文字通り「ILL」(ヒップホップ用語のスラングでカッコいいという意味)な言葉の数々。
持たざる弱者に好都合なshowtime
新しい黄金律に性懲りもなく終着
全肯定で前頭葉が麻痺したパラノイア
Extremeじゃなきゃ感じないEcstasy
アイドル産業やギャンブルの世界をDISした様な内容だと解釈しますが言葉選びのセンスが本職のラッパーとは段違いです。歌詞の全内容はこちら
彼はまだ10代後半。この年齢のアーティストだと無理に背伸びした言葉遣いを用いて歌詞を書いたが結局スベッてるケースっていうのが多かったりする。

だけど不思議と彼の言葉にはそういう飾り気がない。淡々と歌う線の細いボーカルスタイルがそうさせてるのかもしれません。

歌詞を書く上で難しいのが年齢に見合わない、イタイ歌詞では駄目。かといってあまりに抽象的すぎる歌詞も駄目で、抽象的だけどリスナーにニュアンスが伝わる歌詞がベストなんです。ぼくりりの歌詞はその中間地点に着地した理想的な完成品といっても過言ではないでしょう。

固有名詞よりかは抽象的な単語を使って紡いでいくのが彼の歌詞の書き方ですがやっぱり読書してるんですね。しかしジョージ・オーウェル読んでる高校生って何人ぐらいいるんだろう…。優れた歌詞を書く人間は必ず別のアート分野からインプットしているので正に納得。

そしてどうでもいいけど若いアーティストをすぐに天才という単語を使ってもて囃すメディアの思考停止さと上手い具合に対比になってて面白い。


トラックの雰囲気と歌声の相性がバッチリ噛みあった一曲。イントロで既に良い曲だと分かります。
いつしかすり替わる一人称から三人称へ
二元論でしか世界を見れないのは哀しい
全てにapathyだから魂奪われて融ける
いつしか物を見ている自分を見る様になった
人からどう見えてんのか それだけ気にしている
何て素晴らしい人生だろう


皮肉をきかせた歌詞を書かせても抽象的かつ透明さのある内容は健在ですね。これからどういう風に歌詞が変化していくのかが気になる存在。

一見分かりづらい様な歌詞だと共感は得られにくいので今のスタイルのままでリスナーに「自分のことを歌っている様だ」と思わせることが出来れば鬼に金棒になるでしょうね。ラッパーの皆さんはぼくりりの単語選びのセンスを見習うべきでしょう。では今日はこの辺で。


 

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フリースタイルバトルがメディアにピックアップされてからそれまでの時代と比べて至る所でMCバトルが開かれています。自分も6月12日にMCバトルデビュー予定なのですが出来れば場数をどんどんこなして経験と実績を積み上げていきたい所。という訳でMCバトルイベントをいくつか挙げていきましょう。

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まずは日本のMCバトルで頂点クラスの規模を誇るUMB。全国の予選を通過した強者MCが東京はリキッドルームに集結し、チャンピオンの座を競い合います。優勝賞金は100万円!! 2005年から始まったこのイベントですがやはり2014年の試合が一番熱がこもってますね。



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UMBはライブラレコード主催ですが、そのライブラレコードと決別した漢 a.k.a GAMIが起ち上げた9sari Group主催のKing Of Kings Final UMBです。通常のMCバトルと違い、審査員5名+観客の歓声という2つの要素を織り交ぜた特殊ルール、一勝でもすればビートをもらえる権利などライブラのUMBを更に進化させたシステムが特徴。



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UMBのシリアスさと比べてバトルを純粋に楽しむ雰囲気が強めの戦極MC Battle。
ここ数年でどんどん規模が大きくなってメインコンテンツの戦極MC Battle、会場にいる人達で即参加が出来る戦極スパーリングや一時期は口説きMCバトルといった一風変わった試合をやったりとエンタメ要素強め。youtubeのMCバトル動画で恐らく一番数が多くバラエティー性が濃厚な試合を見てカッコのよろしいラッパーを発見できるのも醍醐味。



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ボディータッチありのバチバチのバトル感満載なキャッスルレコード主催のMCバトルイベントTHE・罵倒。こちらは通常の8小節バトルもあれば16小節形式やアカペラでのラップバトルもあります。私がMCバトルデビューするのはこの罵倒の裏予選編です日程は6月12日!!泣いても笑っても後腐れのないバトルをかましにいきます。



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初めて現場で見た生のMCバトルが胎動でしたがめちゃめちゃ良いイベントでした。バックのビートがバンドセットなので迫力があります。こちらも定期的にMCバトルを開催しているので次はエントリーしようと思ったんですが罵倒と日程がモロかぶりでエントリー出来ず…。次は必ず!!



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こちらは最近知ったイベントの大粒FIGHTです。まったく内容が分からないのですが戦極、UMB、罵倒しか知らなかった自分としてはこのぐらいの規模のMCバトルにエントリーして実績をだして三大MCバトルに出場を果たすことが今の所の目標です。

以上。まとめてみました。…が、多分探せばまだまだあるんでしょうけどいかんせん検索しても中々でてこないのがもどかしいですね。

ただ日程が合いそうなバトルイベントがあったら極力出てみて場の雰囲気、自分の立ち位置を把握。このスタンスでしばらくは音楽活動やっていきます。まずは罵倒の裏予選と戦極スパーリング(ボール取れたらですけど)の2つですかね。という訳ででは今日はこの辺で。

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著作者 Toni Blay

吃音症を患ってもう25年。吃音って何?という人は吃音をテーマにした漫画を記事にしたので是非見てみてください。

吃音症にはこれからも悩まされ続けることは間違いありません。現代の医学ではこれといった完治する方法が実証されていないので。

健常者がイメージする以上にこの障害は大きな足枷となり患者のメンタルを蝕んでいくものです。しかしこの吃音症になった人達はこの障害を背負った分違う能力が発達するのです。

吃音者は人間が発する空気を敏感に感じ取る。
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著作者 Rickydavid

吃音者は言葉を上手く発することが出来ずに口ごもってしまう分、相手の機嫌や感情をその人の動作や発する空気を敏感に感じ取ります。

家族の顔を見て、雰囲気を感じ取り、今日喧嘩したでしょ?と聞くと「何で分かったの?」と言われたり、自分を嫌ってるであろう人間が醸し出す雰囲気や、好きな人に対しての脈ありか脈なしなのかも人一倍分かってしまうのが吃音者の能力なんです。

もともとこの障害は幼少の頃に両親や教師といった大人達から過度な緊張感を強いられたり、理不尽に怒鳴られたことが頻繁にある人間がなったりすると言われています。

つまり恐れから来る反射的行為として小さい頃から相手の機嫌をうかがうことが多くなり、その結果敏感に場の雰囲気を察知する訳です。

吃音者が書く歌詞こそ深みがでる。
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故・スキャットマン・ジョンは世界的に有名な吃音症シンガーであの独特なスキャットで大ブレイクしましたがそれ以上に関心するのが彼の書く歌詞の内容。彼についての記事も過去に書きあげたのでこちらも一読どうぞ。
吃音症シンガー・スキャットマン・ジョンの歌詞はとっても深い。

吃音者は口に出すことが出来ない言葉を自分の内面に溜め込み、それをこねくり回すことで文章や歌にするわけです。

自分が言いたい言葉に対して常人以上に自問自答を繰り返した結果、そこからうまれた歌詞や文章には説得力があります。

奇をてらった表現をしないありきたりな言葉でも障害を乗り越えた書き手の言葉には必ず力が宿ります。だからこそ後年になってスキャットマン・ジョンの歌詞の良さを彼が亡くなってから以降、改めてリスナーは気づく訳です。

一見すればとても重く、やっかいな怪物の様な存在である吃音症ですが考え方を変えれば武器にもなり得るという事。現在制作中の音源についてですが吃音症をテーマにしたヒップホップは必ず創りたいところです。では今日はこの辺で。


どちらも吃音者が創作した作品ですが漫画と音楽で吃音について触れてみてください。どちらも後世に残る素晴らしい内容なのは言うまでもありませんから。

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