無名音楽家アブロニカの戦慄なリアルと最前線

ヒップホップ・ポストロック・エレクトロニカを主軸にしたラッパー&トラックメーカー、アブロニカのこれからを赤裸々に書き綴り。 日本中の90%を占める底辺音楽家のリアルと実情、日々思うことを書き殴ります。まれにDISリスペクトな記事あり。 無料の楽曲DLが受け取れるフリクルメルマガ配信中 http://frekul.com/artists/profile/call-it-anything

2016年05月

5acc64ec
まったく聴いた事がない音楽なのにどこか懐かしさを感じる…そんなことはありませんか?あれどうしてなんでしょうか?これを科学的に証明出来る人がいたら教えて欲しい。ということでまずはこの曲を。

ゴリラ!ゴリラ!!ゴリラ!!!
原作なんて見たことない。なのに変に中毒性があって困る。というか笑える。大体なんでゴリラなのかが意味不明。しかもそこだけ変拍子になるというこだわり様。何だこれ?なレベル。しかし思わず叫びたくなるダサさ。無理矢理ゴリラという単語を入れてくる強引さがいかにも80年代っぽい。

心ときめく、ゆく、エキサイト!とか韻を踏んでいるのも妙に心地がいい。そしてダサい。でもベースかっこいいし変に懐かしい。 サントラがプレミア扱いされて高値で取引されている辺りそんなに注目されなかったんだろうか…。




↑  ←  ↑
Aメロの途中から入る女性コーラス、古臭いトランペットのフレーズ。ダサいんだけどかっこいい。不思議だ…ドラグナーなんて見たことないのになんでこんなに懐かしいと思うのか…。

なんかこういうアニメを見たことがある気がするという曖昧な感覚がそうさせているのか…多分、楽曲全体にかかってるリバーヴのかかり具合がそういう神経を刺激してるんだろうか?んー謎です。でもその感覚が心地いいんですよね。




イントロの開始1秒のコード二発で即やられました。Aメロに入るキメがめちゃめちゃ時代を感じるアレンジ。今の時代にやったらそれはそれでダサ面白い。Aメロはボーカルのメロディーと古臭いシンセベースが呼応していてグルーヴがでているじゃないか。変に癖になる。

そしてまたもやボーカルに深くかかったリバーブ。何かこういうアニメを日曜の朝方に見ていた気がする。(パトレイバーは見たことないですが)だから懐かしいと思うのか?ドラグナーの例をとってみても懐かしさを演出するにはリバーブが肝ですね。




もうね、泣きそうになるぐらいいいんですよ。結構前に書いた記事で名曲になる条件について書きましたが正にそのセオリー通り。曲調は明るい、だけど歌詞の内容が失恋というこの二つのミスマッチが涙を誘いますね…。

そしてサビのコード進行の巧みさ。一瞬転調して半音づつ下降するクリシェ進行の使い方がセンス抜群。このノスタルジック感は正に90年代ならでは。思わずギターでコピーしたくなります。



以上、まとめると懐かしさを感じる理由は、深めにかかったリバーブ音で加工されているから。あとは昔のシンセサイザーならではのアナログ感があってシンプルな音色。最後に最大の理由は自分が過去に聴いていた曲調と似ているから。これが大きいんでしょうね。そういった疑問も今後は科学の進歩でハッキリと証明されるかもしれませんが。では今日はこの辺で。

linemusiccap
流石にユーザーが越えちゃいけないラインに踏み入れてしまってもはや怒りを通り越して呆れるばかり。便利さというのはいきすぎると文字通り「馬鹿」を増やしてしまうんですね…。
CiVJ7G-VAAA-ct-

Line社も一つの企業ですよ。商売する以上お金が必要になってくるという当たり前の事すら分からないんでしょうか?レビュー出来るシステムはこういう無知なユーザーには過ぎた玩具ですね。そもそもLine社が商売出来ないと困るのはユーザーも一緒。書いている人は子供なんだろうなあ…。
CiVJ7V1VEAEJv8J
こういった意見がでてくるというのはある意味、Youtubeが悪影響を及ぼしてしまった一面もあるのは事実でしょう。しかし酷いレビューばかりですね…。あまりに幼稚すぎて豆腐の頭に角をぶつけて死んでしまえとすら言いたくなる。はっきり言って見えていない。見えてなさすぎる。このサービスになくてはならない「ミュージシャン」の実情が。では、あくまで音楽をやっている人間として説明します。

音源データを作るのにどれぐらいの費用がかかってるのかお教えします。
5f60b52cf654e6fdb711c135e0a6fd98_s
Lineミュージックに楽曲を登録しているアーティストは利益をだすために、自分達の認知度をあげるためにやっています。Lineミュージックに対してユーザーがお金を払うことでLine社が儲かり、その売り上げ金から幾分かのパーセンテージがアーティスト側に支払われます。当たり前の事です。

となると自分達が作った音源にかかった費用を少しでも回収しなくては音楽活動はやっていけません。出来なくなると最終的には解散という形になります。では音源データという商品を作るまでにどれだけのお金がかかってるのか?説明しましょう。

1024-cc-library010000013
著作者 purprin

まずはPCです。今の時代、作曲する上でこれがなくては何も出来ません。ミュージシャンはmacbookユーザーが圧倒的に多いです。



1024-cc-library010007086
著作者 zcool

そしてお次は楽器。これもなくてはならないものです。中には楽器がまったく弾けないという打ち込みオンリーなミュージシャンもいますがそれでもPC上で使うmidiキーボードぐらいは使ってるものです。
 
安く見積もってもこれぐらいのクラスの機材を使って音源を作ってるミュージシャンが多いです。さらにメジャーレーベルに属しているミュージシャンとなるとこの何倍もの高い機材を使って皆さんが普段聴いている作品を作ってたりします。ちなみに歌を録音する時につかうコンデンサーマイクなんかは安くても2万~3万ほど。高くなると15万はゆうに超えます。
2102f1c5309f2a160f3329752a7075c4_s
音楽を作る場合…仮にバンドとなるとレコーディングスタジオを借りて音源を制作します。シングルでいいのか?アルバムにするのかでも値段が変わってきますが、安くて一曲を録り終えるのに4万2千円ほどかかり、単純にアルバムで10曲となるとその10倍…42万円です。

8c0822942c24ab5bf27703cbc1267dc6_s

お分かりでしょうか?この他にもスタジオミュージシャンなどの人件費やオーディオインターフェースといった周辺機材、PC上で使うソフト音源なども含むと何だかんだで70万~100万円ほどかかる訳です。ちなみにこれはまだ安く収まったケースです。しかしこれだけかかったコストを回収しなくては商売が成り立たなくなります。

これでもまだ全てのサービスを無料にしろと言えますか?

確かに無料で聴ける様にしたのはYoutubeであり、それを利用したミュージシャンなのですがあくまで宣伝行為にとどめているだけでそこをリスナー側は勘違いしてしまうと本末転倒となる訳です。タダより高いものはないんです。

この事実を知った上でもう一度よく考えてみてください。本当に全てが無料でいいんだろうか?と。仮にそうなったらあなたの好きなバンドは利益を得られずに赤字の連続…そして最終的には解散するケースだって大いにあり得る訳です。

それでもLineミュージックにはお金を払いたくない。ならその余ったお金でライブに行きなさい。ライブに行くお金すらないならSNSで広めてやりなさい。SNSもやっていないのであれば再生回数に貢献しなさい。

好きなアーティストやバンドが解散するのが嫌なのであれば。


…と無料が当たり前だと発言している輩の想像力の無さに喝を入れたくなる内容でした。では今日はこの辺で。



ANO-g0v6
今日はインディーレーベルのCat&Bonito主催のイベントである「感覚如何」というアコースティック&ヒップホップ&アンビエントなイベントに行ってきました。フライヤーのデザインがナイス!!久しぶりに音楽の演奏を聴きながら会話が出来る空間でリラックスできる時間を過ごせて何より。クラブやライブハウスでズンズン音が響く場所よりこういう環境の方が落ち着きます。
unspecified
値段も安くて良心的です。場所はCan Color Cafe。沖縄な雰囲気漂うオシャレなカフェ。
unspecified2
二階に出演者の機材置き場があるのでそこから撮った一枚。カフェっていうには天井高くて少しビックリ。
unspecified9
完全に初見のThe Caves。弾き語りのスタイルでしたがギターの始めの音を聴いた瞬間…これ普通のチューニングの音じゃないなって思いましたが変則チューニング+カポタスト装着というひと捻り効いたギターサウンドがまるでハープの様。

ギターで曲を作るとなったら今の時代…レギュラーチューニングではもう限界にきているとも言われてますから独特な音楽を創作しようという姿勢が伝わってきます。

心地の良い歌声でシガーロスの様な高音ファルセットが印象的。ヨンシーがギター一本で弾き語りをやったらこうなるのでは?という音楽性をにじみ出していました。一昨日の呂布カルマもそうでしたが評価されるべきアーティストはまだまだいますね…。



unspecified6
二組目のhimeshi君。このイベントの日本語ラップ担当。彼とは以前、ヒソミネで共演したことがあったんですが今回はカフェでのライブということもありシリアスさよりもコミカルさを重視したライブで周りの空気を和ませる。

ラップは言葉数が他のジャンルと比べて圧倒的に多いので映像に歌詞を表示してライブをやった方がより観客に伝わるかもしれません。

それかトラックのテンポを遅めにしてゆっくり言葉を吐き出すスタイルにするとかどうでしょうか?少しテンポが早めになると言葉が聞き取りにくくなるのでそこが惜しいかな…というのが今回のライブでの率直な感想。



unspecified5
個人的に今回のイベントのベストアクトでした。この方も初見です。山田真未さん。個人的にどんな音楽が良い音楽と言えるのかについての意見ですが毒っ気があるかないかだと思ってます。綺麗すぎる音楽っていうのは偽物の雰囲気だとか嘘臭さがあって偽りのリアルさがあります。そういう音楽って嫌い。

しかしこの方の歌には良い意味で毒の味がしましたねぇ…。しかも歌声が透明感のあるクリーンな声。曲調は穏やかでメジャー調なのに歌詞がどこか黒い。こういうギャップのある曲を表現するアーティストは好きですねぇ。音源も公式サイトで販売中とのこと。

unspecified4

トリのkaetsu takahashi氏。千葉のFireBirdで対バンした時にはZoomのMS-100BTという小さなマルチエフェクターのみでノイズ音をだすパフォーマンスに驚きましたが今回はMS-100BTとBossのLooperとエレキギターでアンビエントというスタイル。

クリーントーンにディレイ&リバーブをふんだんにかけたアタック音のないギター…正にLike A シンセサイザー。どこからが始まりでどこが終わりなのかがわからないぐらいの浮遊感を演出。

そしてE-Bowとスライドバーで伸びやかなノイズ音を出したりとエレキギターの可能性に挑んだライブでした。こういう静寂さが漂う音楽性はいっそのこと照明を真っ暗にした方が良いですね。雰囲気重視のジャンルですし。



unspecified3
最後は出演者全員集まっての即興セッション。重厚なストリングス音の様な浮遊感あふれるギターサウンド。高音ファルセットボイス、スキャット唱法とポエトリーリーディングが混ざり合ったなんとも混沌とした編成なんですがどこまでもチルアウトな雰囲気で終了。

ヒューマンビートボックスがあったらもっと良い感じにセッション出来たんでしょうが。いっそのこと3曲くらいのシングルでこのメンバーで音源作ったら面白いんじゃないかと。
以上、リラックスできる空間で飲む酒は美味くアコースティックな音楽を満喫。音源完成したら自分も早くライブをやりたい!と思わせる夜。では今日はこの辺で。
 

512sRhX9GVL

良い作品というのは何年経っても色褪せないものです。それは音楽や映画、文学だけでなくゲームだってそう。発売されたのが98年…18年経った今でもこうやって記事を書いている人間がいる事自体が凄くないですか? そんな名作をアーカイブスでも600円ちょっと、ソフト本体だと1円からプレイできるんですからRPG好きならやらないと損です。



未完の名作…続編が作られる予定はありましたが当時の売上100万本に届かず、永遠に完成しない作品…だけど未だに続編・リメイクを希望するユーザーは後を絶ちません。そんなマスターピースなゲーム「ゼノギアス」について書いていきましょう。

複雑な世界観と難解さが魅力的。自身の運命を変えたい者と神の創造者との戦い
c548a17d
はじめに言っておきますが、この作品は一周しただけでは全てを理解することは出来ません…。今のスピーディーさが求められる様な社会ではそんな作品は受け入れられにくい?そんな風潮をモノともしない魅力があるんですよ。レビューが7000件越えと星5つという時点でどれだけ愛されているのかが分かるはずです。
SnapCrab_NoName_2016-5-23_3-5-17_No-00

実に一万年という時を駆け巡る壮大さ。神とはなにか?転生し続ける運命を変えて自分が望む生き方をするには?といった哲学的な内容にグイグイと引きこまれていきます。戦争と宗教、その他にも心理学やSF、哲学、考古学、アニメや特撮など様々な引用元から構成されたストーリーですがはっきり言いましょう。このゲームほどストーリーが良い作品は存在しません。

1週目では分からなかった伏線の内容や人物のつながりが段々と分かっていきその壮大すぎるストーリーに衝撃を受けることでしょう。どんなストーリーなのか?それを説明するには恐らく5記事ぐらいは書かないと説明できないぐらい膨大です。

Yahoo知恵袋ストーリーを教えてもらうスレなどに細かな詳細が書かれてあるのでクリック不可避。ゲーム画面とセリフを書籍化した本もあるのでそちらの方がオススメかもしれませんが。

また、設定資料集にはゲーム本編では語られなかった人物背景やどうしてもストーリーが理解できない人向けの解説もありで一読することでゼノギアスの面白さが究極クラスにまで到達すること間違いなし。値段が高めですがそれでもお金を払う価値はあります。




音楽も最高傑作。ゲーム音楽の名盤。
20050327194154_2d1139
ゲームの名作は音楽も良い作品が多いんです。リアルタイムでプレイした時はやけに音楽が良いなあと中学生ながら思ったのですがその数年後にクロノトリガーやイナズマイレブン、Soul Sacrificeなどを担当した光田康典だと知って納得。

クラシックや宗教音楽、ミニマルにエジプトやインド系の民族音楽、はたまたブルガリアン音楽をモチーフにしたサントラはもはやゲーム音楽界の名盤クラスです。「遠い約束」、「海と炎の絆」、「盗めない宝石」、「傷もてるわれら 光のなかを進まん」、「神無月の人魚」、「覚醒」、「神に牙むく者」…名曲しかないサントラとはまさにこの事。

壮大なオーケストレーションが奏でる戦闘曲と切なくも美しい美メロ曲。あまりに良すぎるので自分のオリジナル曲を作る際にコード進行をパクってしまいました。そして実はスクウェア社のゲーム作品で最も初めにボーカル入りのエンディングテーマを導入したのがこの作品。

タイタニックの主題歌であるMy Heart Will Go Onのパクリだと非難されたこともありましたが製作期間の時期を考えればSmall Two Of Piecesの方が先なんですよね。



基本的にゼノギアス関連のアルバムに駄作は一切ありません。オリジナルのサントラ、アレンジアルバム、オーケストラアルバム…ただアレンジアルバムだけは惜しいんですが星4つってとこでしょうか?歌は日本語にしなくてもよかった。ですがそれ以外は文句なしの星5つレベル。何年経ってもアレンジアルバムがリリースされるという事はそういう事です。では今日はこの辺で。

unspecified2
戦極MCバトルで知り、今や気になるラッパーの一人である呂布カルマが埼玉にやってくるとのことで行ってきました。VajraCafe2周年イベントです。彼は名古屋在住なのでいつでも関東で見られるという訳ではないですからこれは行かねば!と思った次第…。
unspecified
会場のカフェは30人も入ればギュウギュウ詰めになるぐらいのキャパでしたが半径1メートル半ぐらいの空間に呂布カルマとバックDJの鷹の目がいて驚き…。ちなみに写真の右に位置するオールバック頭が呂布カルマです。近い。近いよ。でもこの狭さがいいよね。

20時スタートで23時半ぐらいに終わるんだろうなと思いきや…まさかのオールナイトイベント!!クラブなら分かるんですがまさかのカフェでオールナイトって…完全にライブハウスのノリで行ってみたらまんまと引っかかりました。埼玉を地元とするDJ達が大音量でヒップホップをかけまくり。もうこれ完全にカフェってレベルじゃねーぞ。

unspecified3
呂布カルマのライブ前にDJの鷹の目がまずはDJプレイ。それまでのDJ達がヒップホップをメインにかけてる中、SquarepusherやThom Yorke、はたまたKing Crimsonといったジャンル無差別な選曲に会場のヴァイブスあげてました。文句なしに一番良い選曲をしてくれたDJ。
unspecified7
いよいよやってきました呂布カルマのライブ。初拝見でしかもこんな間近で見られるとは…キャリア10年という長い時間をかけて培ったカリスマ性がそこにはありました。会場もお客さんがぞろぞろやってきて完全にパンパン状態。一曲目の「オーライオーライ」から始まった時はテンションぶち上がりましたね…。
unspecified6
多少の機材トラブルもあった中、トラックがあろうがなかろうが言葉を吐き出していく呂布カルマ。
ただ、ここに来るまでに恥知らずを聴き込まなかったのを後悔しましたね…。バトルMCの音源はイマイチな事って本当に多いんですがこの人はやっぱり例外でした。

音楽は事前に知識があって楽しめるものなのでそれ故にリリックを読み返して知っておいた方がより楽しめたハズ…。
個人的にHannibalだとかイカレテロを聴きたかったんですがそれはまたの機会にやってくれることを信じるしかないか…。

それでも20時スタートからの長丁場でやっと見れた呂布カルマのライブは立ちっぱなしで疲れ切った身体を酷使しても見た甲斐がありました。最後に会場の外でナメクジと戯れていた呂布カルマに軽く挨拶して帰宅。今度はもっと長尺で見てみたいし、彼みたいなラッパーが評価されない音楽シーンはおかしいと断言。では今日はこの辺で。
 

↑このページのトップヘ