無名音楽家アブロニカの戦慄なリアルと最前線

ヒップホップ・ポストロック・エレクトロニカを主軸にしたラッパー&トラックメーカー、アブロニカのこれからを赤裸々に書き綴り。 日本中の90%を占める底辺音楽家のリアルと実情、日々思うことを書き殴ります。まれにDISリスペクトな記事あり。 無料の楽曲DLが受け取れるフリクルメルマガ配信中 http://frekul.com/artists/profile/call-it-anything

2016年04月

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ピーター・バラカンの発言が炎上してニュースにまでなってます。彼は音楽に対して非常に造詣が深い人物であり決して年をとって頭が固くなって炎上まがいの発言をしたとかではないと思ってます。というか個人的に公の場で堂々と自分の考えを発言するという姿勢は見習いたいしそこは評価できる点です。
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こちらが話題になったツイート。この発言から世にあふれるベビメタファンが発狂し、ついには海外にまで飛び火しています。MCバトルは1対1で行うものですがネットの世界だとバラカン対世界中の匿名集団ですよ。

おいおいヒップホップの世界よりずっと恐怖だぞ。それで勝ち誇ってドヤ顔でもするんだろうか?そして一体彼らはバラカンに何の恨みがあるのか…まったく訳が分からないよ。

脊髄反射的に目くじらをたてる人間は自分に自信がない。
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著作者 Paolo Margari

なぜバラカンの一言にいちいち反論したがるのか?こういった行為を行う人間というのは自分自身の軸がぶれており、確固たる自信がないんです。

「著名人が批判してるってことはベビメタは大したことのないアーティストなのか?いやいやそんなことはないハズだ!自分が好きなモノに費やした時間は決して無駄じゃない!」と不安になり、自分の考えが間違っていないことを再確認したいがためにバラカンの発言に反応し、何とか言い負かしてやろうと画策するパターンです。つまり周りを気にしがちでメンタルが弱い人間だという事です。これが1つ目。

別のタイプとして不安感ではなく、「自分の好きなベビメタをけなすとはコイツは何様のつもりだ!こいつに正論言って説教してやる!」こういう人間もいる事でしょう。しかしこのタイプの人は非常に危険な考え方をもっていることに気づいた方が良いでしょう。これが2つ目。

BABY METALを勝手に神格化してしまい、盲信するあまりに信者と化しています。こうなると自分の頭でものを考える習慣を失います。最悪なケースは自分の価値観や経験を他人に押し付けて矯正させてやろうとまで思う人間がいることです。

Twitterや2chでよく見受けられますが何万人規模のライブもやって海外でも人気があるんだぞとか情報をくっつけて反論する人とかいますよね?
実はそういう人達こそ純粋に音楽を楽しめない人種だったりする。情報がなくてはファンにはなってないってことですから…。

バラカンの発言に反論した人達というのはオタクやカルト宗教にはまる人達とある意味一緒なんです。彼らの共通点は自分の感情を最優先させる事。全員がそうとは言いませんがこうなってはタチの悪い人間の出来上がりです。

バラカンの発言に群がったベビメタファンはこの2通りのどちらかに該当する人間がほとんどではないでしょうか?そしてそんな生き方をしていて満足なんでしょうか?

真のファンは無反応を貫きベビメタの音楽を楽しむ。

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「別に周りなんて関係ない。誰が何と言おうとBABY METALが好きだ!」という自分の価値観を誰にも公表せず、ただ黙々とBABY METALの音楽を楽しんでいる人間の方がよほど健全だと言えます。

自分の好き度に関して不安要素がないからバラカンの様な有名な人間が発言しようとも華麗にスルーします。自信があるかどうかの基準はこのスルー能力があるかどうかなんですよね。

バラカンが批判しても別にベビメタが解散する訳でも人気が落ちる訳でもありません。それに当然の事なんですが世界中の万人から好かれるミュージシャンなんて地球上に存在しません。逆に世界中の人間から嫌われるミュージシャンなんてのもいません。

思うんですがバラカンを批判してる暇があるならベビメタのライブに行ったり音楽を聴く時間に割ける方がいいんじゃないでしょうか?
周りの目を気にするっていうのは本当に百害あって一利なしです。

少し話しがずれるかもしれませんが元々メタルという音楽は大衆から疎まれていた音楽なんですよ。やたらとうるさい爆音、不良の様な恰好、悪魔崇拝や殺しといったタブーな要素が歌詞のテーマになっているので当然と言えば当然です。

そうなるとバラカンの様なオジサン世代の人間から批判されるのは当たり前のジャンルなわけでアイドルもそうです。ブレイクしたアイドルが批判の的になるのはもはや周知の事実でしょう。そして斬新な音楽性というのは必ず批判を浴びるものなのです。

エルヴィス・プレスリーやビートルズですら彼らがデビューしたての頃は当時の大人達から批判の対象になっていたんですから歴史が繰り返されているだけでなんです。
ただ、それでも時代は変わったなあ…と思ったのは敵視されていた音楽が今度は擁護される音楽になったんだなぁと今回の一連の騒動をみてつくづく実感したことですねぇ…。

全員が全員評価する風潮なんて気持ち悪いですし、中にはバラカンの様な芯がある人間も世の中には必要です。音楽というのは決して数字や絶対的評価があてはまらない非常に曖昧なアートです。

そのことを踏まえずに反論した数多くの匿名者は一度身の振り方を考えた方が良いのではないでしょうか?では今日はこの辺で。
 

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今回はこの2台巨頭のエンジニアについての記事を。上がスティーヴ・アルビニ。下がデイヴフリッドマンです。その前に…現在制作中の音源の制作中の画面がこちら。5曲目の仮ミックス中です。
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ミックスというのは簡単に言えば楽曲を作る際にボーカルやギター、ベースにドラムといった各パートの一つ一つの音量を調整し、なおかつ楽曲全体の音圧やエフェクト処理(音を加工すること)を行うことです。皆さんが普段耳にしているCDや配信されている曲なんかは必ずこのミックス処理が施されています。パート一つ一つを録音してそこで終了ではありません。

こういった作業をする人達をエンジニアと呼びます。さて、楽曲制作においてミックスエンジニアというのは非常に重要な役割を担っています。料理で例えるなら盛り付け役。美味しい料理だけど盛り付けが上手いと更に引き立てることになり、逆にこれが下手だとどんなに味が良い料理でもお客さんに自信をもって提供することは出来ないでしょう。

その点で言えばこの2人は一流の盛り付け役であり、名盤になった作品のエンジニアリングを担当してきたのです。アルビニはNirvanaのイン・ユーテロやPixiesのサーファー・ローザといったロック史に残る名作のエンジニアを担当。日本のバンドではmonoや54-71の作品で参加。



デイヴフリッドマンはFlaming lipsやWeezer。日本のバンドではNumber Girlや
MASS OF THE FERMENTING DREGSなどの作品を担当。さすがグラミー賞受賞をしただけあってそうそうたるメンツの作品をプロデュースしています。



ドラムの音を聴いただけで彼らのサウンドだと分かる独特の録音方法とエフェクト処理。

まずはアルビニが担当した作品を聴いてみましょう。こちらは54-71の作品。イントロ開始からすでにドラムの生々しい音がたまりません。アルビニが担当した作品は十中八九ドラムのサウンドが実に魅力的になります。54-71の極端に少ない音数とアルビニのエンジニアリングが相乗効果を生み出し、まるで目の前で演奏しているかの様な雰囲気すら醸し出します。

NirvanaのRape meやPixiesのBone Machineなど有名所の作品の方が分かりやすいのかもしれませんが54-71を担当した時の方がよりエンジニアとしてのスキルが向上してるのでこちらを紹介してみました。

やはりインディー系のバンドの良さを引き出すエンジニアは彼が筆頭ではないでしょうか?そしてバンドマンの皆さんに朗報なのがこれだけ著名な人物なのにエンジニア料金が意外と安めな値段設定だということ。カッコよすぎるほど粋な人じゃないか。流石アンダーグラウンド界の重鎮。

もちろん日本からだと渡米するための交通費なんかもかかりますが数多くの名盤を録音してきた彼の所有スタジオであるElectrical Audioでレコーディング出来るだけでもテンション上がること間違いなしではないでしょうか?自分も見学だけでいいから一度はこのスタジオにお邪魔してみたい…。
 



妄想人類諸君の発展を願って万歳。こちらはデイヴフリッドマンが担当したNumber Girlの4枚目のアルバム「NUM-HEAVYMETALLIC」の一曲目です。のっけからの「ダンダンドコドン!ダンダンドゴドン!ダンドコド・ダンドコドパン!!」のドラムサウンドにただただ痺れます。

前半のベース音のフィードバック音からのこのフィルイン。これ以上にロックを感じさせるドラミングはあるんだろうか?と思えるうらいのお手本クラスのイントロです。所々に加えられたディレイの発振音や左右のスピーカーを往来するPANディレイも小技が効いてます。

ドラムのキックやスネアに過剰なまでにリバーブ(残響音)を加えたダブサウンドというのは当時の向井秀徳が提案した事とはいえこの曲のデイヴの貢献度は計り知れません。これがデイヴ流のダブ処理ですか、そうですかカッコよすぎですわ。しかも残響音の度合いや響き具合が1フレーズごとに違いのある処理を施していて退屈さや、くどさを一切感じさせません。



そして向井秀徳の現バンドであるZAZEN BOYSでは彼自身がエンジニアリングをしていますがこの時の経験を活かして正にデイヴ譲りの生々しさがあるバンドサウンドとしてアウトプットしています。
確かにデイヴのこの生ドラムサウンドは圧巻されるし否が応でもモノにしたくなるぐらいの魅力がありますよね。(自分もデイヴサウンドをDTM上で再現できないか一時期は試行錯誤したなぁ…)
 


こちらはFlaming lipsの代表曲である「Race For The Prize」。やはりドラムサウンドがたまりません。アルビニサウンドと同じように目の前でドラムの音を聴いている感覚に陥りますね…。哀愁を感じさせる美しいストリングスとは相反して破壊的なドラムサウンドが加わることでミスマッチなカッコよさを生み出しています。

残念なことにこれだけ一聴して引きこまれるイントロなんですがボーカルのウェインの歌でズコーってなります。本当もったいない…。この曲程恵まれたイントロからクソみたいなボーカルになっちゃう曲を自分は知りません。音源だけを聴いていると気にはならないんですがライブバージョンになると肩透かし食らって非常に残念無念また来週です。

では最後にアルビニの方に戻って彼の所有スタジオであるElectrical Audio Studioのレコーディング風景の動画を紹介して終わりましょう。



彼を敬愛するバンドマンやエンジニアの人からしたらもうたまらない映像ですね。音の録り方などで専門的に説明している動画ではないのですがマイクの設置の仕方やアンプの置き方など彼が手掛けてきたあの臨場感のあるサウンドはどこからきてるのかを知ることが出来るだけでも大変貴重な動画です。youtubeにもあるんですがニコニコだと日本語字幕があるので安心。では今日はこの辺で。

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まず初めに言っておきましょう。こちらの記事でも書いたように自分は生まれて3歳ぐらいの時期からずっと吃音症を患っています。吃音とはどんな言語障害なのかは簡単に言えば会話をする時やスピーチをする時に無意識にどもってしまう。または言葉を上手く発せられず無言状態になってしまうという障害の事です。日本で言えば120万人ほどがこの吃音症に悩まされているらしいです。

しかしこのオジサン…平成生まれの人は何人ぐらい知ってるだろうか?彼こそがそんな吃音というハンデを自分だけのオリジナリティーへと昇華させた偉大な吃音シンガーのスキャットマン・ジョンです。

スキャットという意味のない単語をメロディーに乗せて歌う唱法がありますが彼は自分にとって悩みのタネだった吃音症を上手く有効活用したのです。それがこの代表曲。

懐かしい人には懐かしいですよね。当時カネボウの化粧品のCMソングにこの曲が使われ大ヒット。イントロのスキャット唱法のフレーズは当時誰もが真似しようと思っても真似出来ませんでした。

彼自身は自分のスキャット唱法をテクノスキャットと名付けてましたがその名の通り機械の様に正確で声ネタをホールドした様な人間技とは思えない超速なスキャットは一気に話題となりこの曲が収録されたScatman's Worldは250万枚という驚異的なセールスを生み出しました。

52歳でデビューという異例のケースですがこのスキャットを体現出来るのは世界中で彼一人だけだったというのが年齢のハンデをモノともさせませんでした。



吃音者なら共感できる。スキャット唱法以上に注目すべきなのが歌詞!

ここからが本題です。The Scatmanの歌詞を和訳したサイトから引用します。

THE SCATMAN

I'm the Scatman
私がスキャットマンだ
I'm the Scatman
私がスキャットマンだ
Everybody stutters one way or the other
なんだって誰しもどもる事はあるんだから
So check out my message to you
私からのメッセージを聞いてほしい


As a matter of fact don't let nothin' hold you back
実際、何があってもためらっちゃいけない*1
If the Scatman can do it so can you
スキャットマンが出来るなら君にも出来るさ
Everybody's sayin' that the Scatman stutters
皆スキャットマンはどもるって言うけど
But doesn't ever stutter when he sings

歌っているときは決してどもらない


But what you don't know I'm gonna tell you right now
君の知らないことを今伝えようか
That the stutter and the scat is the same thing
どもりもスキャットも同じ事なんだ
Yo I'm the Scatman
そう、私がスキャットマンだ

Where's the Scatman ? I'm the Scatman
スキャットマンはどこだろう?私がスキャットマンなのさ

Why should we be pleasin' all the politician heathens
どうして教養無しの政治家たちを喜ばせる必要がある?
Who would try to change the seasons if they could?
たとえ季節を変える力があってもどこの政治家がやろうとする?
The state of the condition insults my intuitions
こんな状況は私の直感をいらだたせる
And it only makes me crazy and my heart like wood
そしてただ私を狂わせ、心は怒りに燃えるのだ

Everybody stutters one way or the other
なんだって誰しもどもる事はあるんだから
So check out my message to you
私からのメッセージを聞いてほしい
As a matter of fact don't let nothin' hold you back
実際、何があってもためらっちゃいけない
If the Scatman can do it brother so can you
スキャットマンが出来るなら出来るさ、兄弟


I'm the Scatman
私がスキャットマンだ

Everybody stutters one way or the other
なんだって誰しもどもる事はあるんだから
So check out my message to you
私からのメッセージを聞いてほしい
As a matter of fact don't let nothin' hold you back
実際のところ、何があってもためらっちゃいけない
If the Scatman can do it brother so can you
スキャットマンが出来るなら出来るさ、兄弟

I hear you all ask 'bout the meaning of scat
皆がスキャットの意味について聞く
Well I'm the professor and all I can tell you is
そう私は教授だ、そして言えるのはこれだけさ
While you're still sleepin' the saints are still weepin' cause
君が寝てるときでも聖者たちは嘆き悲しんでいるんだ
Things you call dead haven't yet had the chance to be born
だって君が死者と呼ぶ者たちは、まだ生の機会すら迎えてないのだから

I'm the Scatman
私がスキャットマンだ

Yeah I'm the scatman
そうさ私がスキャットマンだ
Where's the scatman?
スキャットマンはどこだろう?
I'm the Scatman....repeat after me
私がスキャットマンなのさ…続いて歌ってくれ
It's a scoobie oobie doobie scoobie doobie melody
これがスクービー・ウービー・ドゥービー・スクービー・ドゥービー・メロディだ
I'm the Scatman....sing along with me
私がスキャットマンなのさ…一緒に歌おう
It's a scoobie oobie doobie scoobie doobie melody
これがスクービー・ウービー・ドゥービー・スクービー・ドゥービー・メロディだ
I'm the Scatman....
私がスキャットマンだ…


引用元:洋楽の和訳とかワンポイント英会話とか。

分かりますかこの歌詞の素晴らしさ!!ここまでくると歌詞というより歌詩レベルなんですよ!!

正に彼にしか書けない、表現できないオリジナルに溢れた詩なんですよ。吃音という障害を背負って何十年も生きてきた人間の身体に完全に染み込んだ言葉ですから説得力が半端ではありません。リスナーの感情に染みわたるからこその詩なんです。


何より吃音を患ってもポジティブに人生を謳歌せよというメッセージ性が52歳という長い人生を歩んだ人に言われると感情が揺れ動きます。


スキャットマンが出来るなら君にも出来るさ。

皆スキャットマンはどもるって言うけれど

歌う時は決してどもらない。

これは本当にそうなんです。全てではありませんが吃音になる原因は幼少時の家庭環境や学校などで過度な緊張感や頻繁に怒鳴られることで増大したストレスのせいで発症してしまうという説があります。自分が吃音症になったのは小学生だった頃の学校の教師からの度重なる怒号の連続…本当、あの時は不運の連続でしたね…。

しかし歌ってる最中に両親や教師に怒られた事のある人はほとんどいないでしょう。だから吃音症患者は歌ったりラップすると非吃音者と同じでどもらないのです。

「何だって誰しもどもる事はあるんだから…」たったこの一文だけで包容力や優しさが込められているのがヒシヒシと伝わってきます。

説得力のある歌詞というのは無駄に長さがありません。短い一言だけで1ではなく100の内容を伝えられるのです。正に身体化された言語の集合体。悲しいことに当時の日本の時代性を振り返ってみるとこの歌詞の部分があまり注目されず、あくまでスキャットという要素=パフォーマンスのみで評価されていたといのが残念でなりませんね。

このCMも懐かしい…当時彼はメディアに引っ張りだこで様々なCMに出演していました。でもね…この人、ただのプッチンプリンなオジサンではないのだよ。自分の障害に踊らされず自ら踊ることが出来た世界クラスで貴重な人間。

しかも彼自身が受賞したゴールドディスク大賞の賞金全額を吃音者団体に全額寄付するという人間の鑑ぶりといったら…。亡くなってから17年の月日が流れましたが未だにYoutubeで彼の曲を聴く人がいるというのは文字通り記憶に残った偉大なミュージシャンだったという証ですね。本当このポジティブさは見習わなくては…。では今日はこの辺で。



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やばい。先日岡崎体育についての記事を書いたばっかりなのに更に突っ込んで記事にしてしまった…。面白すぎる。ここまで速攻でハマったのはクリトリック・リス以来だぞ。Music Videoの曲を何回か聞いてたら一周回ってイントロでなんか感動してる自分がいる。

多分、テンポが少し早めなのにどこか切ない感じの和音の進行だからですね。この組み合わせの妙…イントロダメだったら即座にポイする心に残高がないせっかちリスナーに対してのつかみはバッチリ。そんないま話題の彼の曲を漁ってたらその他の曲も良かったので紹介せざるを得ない。



これなんて完全にギャグとしか思えない。バックのサウンドなんて下手したらひと昔前のエロゲーで流れてそうな日常系のBGM。それを一人二役のボーカルワークで補うことで斬新な曲になってるんだから凄い。歌詞で対話を表現する曲はあるけど腹話術でやる奴なんて初めて見たぞ…。

というかこの曲の素晴らしい所は2分以降なんですよ。正に自分の事歌ってるじゃないですか。バンド組めなくて一人でライブやってる人。バンド解散してしょうがないからボカロPになった人。バックDJなしで一人でスーツ着てライブしてるラッパーギターが脱退してパン1で叫ぶハゲ。
みんなで叫びましょう。
「バンドざまあみろ!!」「バンドざまあみろ!!」「バンドバンドざまあみろ!!」いいですねぇ。ライブ絶対楽しいだろうなあ…。

だけどメジャーデビューしたら岡崎体育の曲の原盤権をソニーが所有しちゃって岡崎体育に入ってくる収入はCD一枚売れたらその値段の約5%になるんだろうけど大丈夫なんだろうか?それとも歩合じゃなくて固定で貰えるんだろうか?メジャーデビューおめでとうとは純粋に祝えない時代だ…。



絶対この人本当はバンド組みたくてしょうがないんだろうなぁ…。さっきとは打って変わってのガチガチのバンドサウンド。これなんてほとんどくるりですね。スピッツ的でもありますが。



テクノもやればロックもやる。そしてヒップホップまでこなす岡崎体育。これだけ多様性があると今後彼自身はどんな音楽を主軸にするのか?それが気になるんですよね。どうしてもリスナーというのはアーティストに対して自分が好きになった作風で作品を作り続けてほしいと思ってしまうものです。

なのでアーティスト自身はやりたい音楽とやらざるを得ない音楽という狭間で揺れ動きながら、もがきながら活動していくんですよね。本来世の中は変化し続けることだけが唯一の不変な事で後はどんなものでも変化し続けていくのが当たり前なのですが中々バランスをとるのが難しい音楽シーン…。このMusic Videoがヒットして第二、第三のMusic Videoが量産されてってもあり得る話しです。


自ら盆地テクノというコンセプトを謳ってる訳ですから今の方向性でヒットしたのは彼からすれば戦略通りなんでしょうか?にしてもこの動画…制作環境について説明するシーンでボーカルをレコーディングする時はコンデンサーじゃなくてダイナミックマイクなんですね。

しかもポップガード(マイク付近に設置して息が吹きかかるのをガードする丸いふたの様な物)を使わずにパンストで代用してる辺りを盆地テクノ流とか言ってドヤ顔で語ってるのが面白い。いやそこは2000円弱で買えるんだから用意しとけよとツッコミを入れたくなりますが。

ですがやっぱり良い音楽を作るのに機材って本当に関係ないですね。使ってる機材もPC一台、Korgのmicrokorg XLとスピーカー2つ。マイクはSM58という超最小限なセット。それであんな面白い曲を作るんだから岡崎体育にはビックリです。

ライブ行きたいんですがもう既にブレイク間近で何とO-Westのワンマンライブはチケット売り切れ。心斎橋Pangeaでも売り切れ。知るのが遅かった…。キャパ200の小さなライブハウスで彼を見てみたかった…。でも彼のライブはちょっと一度は生で見てみたいし、これからも要チェック。では今日はこの辺で。



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多人数でやればやるほど面白いと言われている心理戦ボードゲーム「人狼」とMCバトルを組み合わせた謎なイベント「人狼MCバトル」に行ってきました。優勝者には賞金3万円!!この規模ではちょっとありえない賞金設定だぞ!!

高校生ラップ選手権から社会人ラップ選手権、最近ではアニメの好き度で勝負するアニソンMCバトルがあったりと通常のMCバトルの派生型がどんどん増えてますね。これは個人的に良い状況だと思ってます。少なくとも今の所は。場所は渋谷のJELLY JELLY Cafe。その前に…

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まずは腹ごしらえ。野郎ラーメン初めて食べました。野菜の量多め。まん丸チャーシュー三枚。スープは濃厚な醤油豚骨という正統派な二郎系ラーメンでした。でも値段高めなのでこれだったら二郎行った方がいいかもです。味は美味しかったんですが。

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カフェに到着。ちょっとこの光景には驚きました。何故かというと全国の駅前で行われているサイファーと違って年齢層が20代後半から30代あたりの大人しかいなかったのです。サイファーだとほぼ高校生や大学生といった若い人達で形成されている事が多くてちょっと抵抗があるんですがこの状況だと難なく馴染む事が出来ました。ヒップホップは子供だけのオモチャじゃない。

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イベントスタートです。人狼というゲームについては自分もやったことが無いので上手く説明できませんが平民(他にも予言者や占い師といった非人狼側の人達)という位置にいるプレイヤーが人狼という嘘をつくポジションにいる人達を数分間の会話で見抜いて誰が人狼なのかを当てるゲームです。その会話もサイファー形式でラップリレーしていきます。これが中々難しそうでしたがスリリングなサイファーでしたね。

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酒を飲みながらのサイファー&勘ぐりタイムなので思わずボロをだすラッパーがいたりと和みのある空間だけど緊張感ありな感じが面白い。ゲームは結局平民側の勝利。そこから更に巧みなラップを披露したラッパー2者が決まり優勝者決定戦です。やっぱり通常のバトルになると皆上手いですね。

更に延長戦に突入。結果は抹さん(写真右から2人目のキャップをかぶった人)が優勝しました。酒呑んでラップするだけで3万円貰えるとかめちゃめちゃ羨ましい…。実に興味深いイベントでした。第二回あったら参加してみようかなと。この中にはラップをやったことが無い人もいましたが、たったの1,2時間で上手くなってる人もいて少々驚き。フリースタイルラップは上達しやすいモノなんでしょうか?

潜在的ラッパーは実は社会人にこそ多い?
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今回のイベントと社会人ラップ選手権の話しを聞いて思ったんですがラップしてるけどサイファーにもバトルにも参加したことのない潜在的ラッパーは社会人にこそ多いのかもしれません。現場には行けませんでしたが社会人ラップ選手権には何と参加者100人が集まったと言われてますし、今回の人狼MCバトルイベントも参加者は社会人ばかりでした。

社会人ラップ選手権については戦極やUMBといったガチンコなバトルイベントに出場経験のあるラッパーは参加できないというルールがありましたが敷居を低くするという上で言えばこの選択は吉だと言えます。そうです。実はラップしたい!という社会人は多いのです。

これで分かることはサイファーやバトルイベントにはまだ社会人が気軽に参加できるコミュニュティーが形成されていない=社会人が輪に入りづらいとも解釈出来ないでしょうか?ちょっとこれは勿体ないなあと。ヒップホップはその人の生き様やリアルを語って何ぼの世界です。

そういう定義でいえば社会人ラッパーはもっともっと増えるべきだしそうなればヒップホップシーン全体の底上げにもつながるハズです。と、今回のイベントに行ってきて思ったことでした。では今日はこの辺で。
 
JELLY JELLY Cafeに置いてあったワードバスケットというゲームが面白かったので軽く紹介。
一枚のカードを場にだしてそのカードに書かれている文字を先頭。手札のカードに書いてある文字を単語の最後になる様にしりとりをするというゲーム。(例えば場のカードが「あ」。手札のカードが「ま」だったらアライグマという風に単語を言って手札のカードを減らしていきます。)ある意味韻を踏む訓練に似ている。ちょっとこれ欲しい…。

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