無名音楽家アブロニカの戦慄なリアルと最前線

ヒップホップ・ポストロック・エレクトロニカを主軸にしたラッパー&トラックメーカー、アブロニカのこれからを赤裸々に書き綴り。 日本中の90%を占める底辺音楽家のリアルと実情、日々思うことを書き殴ります。まれにDISリスペクトな記事あり。 無料の楽曲DLが受け取れるフリクルメルマガ配信中 http://frekul.com/artists/profile/call-it-anything

2016年02月

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相手を上手く罵れる奴が賞金をゲットできるというのがMCバトルなんですが今かなり自分の中でブームきてます。毎日暇さえあれば動画を見まくる毎日。2001年~2003年の頃のkrevaや般若、MC漢が盛り上げていた時代と比べても今は一人一人のラッパーのスキルのレベルが高くなっててこれほどまでに見ていて楽しめるコンテンツも久しぶりだと言えるほど。
 
全国各地で様々なMCバトルイベントが繰り広げられているほどの盛り上がりを見せているこのフリースタイルラップバトルですが中でも秀逸なバトル動画を挙げていきます。


Dotamaの存在を知ってMCバトルも出ているのかと知って一番初めに見たバトル動画がこれ。
ガッディVSDotamaという王道的B-BOYとメガネ+サラリーマンという衣装だけみれば完全に対極的な二者対決。ライブのダサさをDISりあった後は家族を背負ってる者と自分自身のキャリアとレーベルを背負ってる者という熱い展開へ。たったの8小節の4本勝負なのに一人一人のMCの生き様が露になるのがMCバトルの醍醐味。

こちらは先ほどの動画と比べてかなり暴力的DISのやりとりをしています。刺青&金髪コワモテ風なラッパーsimon japとこれまた対極に位置する秋葉系な怪し気満載なオタク風ラッパーであるハハノシキュウ。正に一触即発な勝負ですが確かにヤンキーチンピラッパーな人達にはもう飽きたのでどちらかというハハノシキュウに軍配上がります。

これはかなりのハイレベルな勝負。鎮座ドープネスは韻を踏むタイプではなくフロウ(言葉の回し方)が非常に独特です。ついつい乗せられて真似をしてしまうラッパーもいるんですが総じて大半は鎮座に負けます。
なによりバトルを見てる観客を楽しませるグルーヴを生み出すスキルが桁外れです。相手をゆっくりゆっくり飲み込みながら気づいたら鎮座が勝ってるという展開って多い気がする。

対する相手の晋平太も韻の踏み方とアンサー(相手がラップした内容を即座に返答する技術)
が的確かつヤバスギルスキルです。
鎮座「晋平太ひき殺す戦車」という内容に「その戦車、拙者が運転者」というアンサーをラップできるのはこの人だけでしょう。「ブスでミーハーな信者はいない。だがフリースタイルラップは死んじゃいない」とか7文字合わせの韻踏みもやってのけるなんて上手すぎです。もうね、30分くらいこの二人のバトルを見ていたくなる。MCバトルってどんなの?という質問にはもうこの動画見せればいいよ。


やっぱり最後はこの動画を挙げるしかないでしょう。日本のMCバトルでは大規模なクラスの大会となっているUMB。
全国から集まった地方代表・都会代表のラッパーがあつまるこのイベントでDotamaとR指定というこの両者は因縁じみた対決をしています。
2011年にはR指定がDotamaに敗北。そこから挽回し、2012年13年14年と何と3連覇を成し遂げたR指定ですが、一度勝った相手にDotamaは2回負けてます。この動画は最初から飛ばすことなく最後まで見た方がいいです。ありきたりな表現ですがただの揚げ足取りと悪口の言い合いなのに感動します。試合終了のジャッジ後の両者の握手とDotamaの去り際の哀愁さがたまりません。
10年間をラップに注ぎ込んだDotamaのストーリーが垣間見ることが感情を突き動かされますよこれは。

平成生まれのポニーテールと昭和生まれのクソメガネの対決はフリースタイルダンジョンでも再現されましたが今後また対決することはあるんだろうか?出来ることなら生で見てみたいけどそれはもう叶わない…かな!?では今日はこの辺で。次回の記事は後編で迷勝負編を取り上げていきます。


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2月22日はクリトリック・リスのタワレコインストアライブに行ってきました。前回の渋谷wwwでのワンマンライブ以来なので2ヶ月ぶりですね。この人のライブを無料で見れなかった人はもう損としか言いようがない。

唯一無比で独特性あふれる音楽性だなんていう使い古されたキャッチコピーを完全に置き去りにしてしまうぐらい下品で!笑えて!!泣ける!!!曲を作るお人です。勝手なイメージですが普通、このぐらいの年齢で音楽をやるとなると割とフォーク系の音楽を志向する人が多いんじゃないかと思います。
ですが彼の絶妙な所はフォークじゃなくてテクノサウンドをバックに歌っている事。しかも内容は漫談的な内容でテクノ+漫談という音楽スタイルをやる人はこの人しか知りません。一見すれば下品でキワモノ扱いされがちですが実は彼は新しい音楽を発明した人間なんですよ。
散々やり尽された音楽性があふれる現代でここまでにオリジナリティーのある強烈な音楽を創る人もそうはいません。そういった意味も含めて一度はこの人のライブを見てみた方がいいです。損したとしても2000円ぐらいですから。逆に良いなと感じた人はどこまでもハマるでしょう。

絶賛CDも発売中です。46歳にしてタワーレコードのレーベルから全国流通アルバムをリリースしましたがこれは邦楽界の名盤にもなってもおかしくないです。
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20時からライブスタート。柳瀬次長やタイトル不明の新曲もあったり食べ物アゲアゲソングのライス&ライス。
笑って泣ける曲の一つ、思い出のカラオケボックスといった曲を次々にこなしていく。この人目当てじゃない買い物客にも平然と絡んでいったりMCも笑いありで完全にキャラが確立されてるし度胸の良さと蓄積された経験がライブでは思う存分発揮されてました。ワンマンライブをこなして完全に一皮むけましたね。10年間やり続けているらしいですが人の成長に年齢は関係ないということを証明している様でした。
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ステージから降りてタワレコ4Fを縦横無尽にマイクをもって歩きまくるクリトリック・リス。
K-POPのCDを探しに来た全く関係ないお客さんにも平然と絡んで「クリトリック・リスもK-POPですよ!と絡みにいく始末。流石にパンツを脱ぐことはしませんでしたがここまでタワレコという一企業に挑発するかの様にギリギリのラインを保ったパフォーマンスをした人も珍しいんじゃないかな…。
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この写真、なぜ後ろに観客がいるかというとこの日は特別にもう市販されていないレアなグッズが無料で手に入る機会だったからです。
タワレコで購入したチケットの人限定にイントロクイズを設けて正解者にプレゼント。曲中にランダムに缶バッチぶん投げ。最後はチケット有る無し関わらず曲中の間だけ誰でも後ろにあるグッズを取ってもいいという無茶苦茶な展開が最高すぎ。
最前にいたお客さん全員ハイエナと化してました。正にバーゲンセールに群がるおばさん軍団のそれ。「こいつ等グッズに夢中でオレの演奏まったく聴いてへん!!」「どうせヤフオクで売って小遣い稼ぐんやろ!!金欠になったら売っても構いませんよ!」と叫びまくり。もうホント最高。
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後ろのテーブルに用意されていた本人曰く50個ほどのグッズは跡形もなく全て無くなりました。この写真はその残骸の模様。
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最後はオリジナル曲じゃないOASISのDon't Look Back In Angerを垂れ流してスギムの即興の叫びで締め。何だかんだで1時間10分やってました。2マンライブのボリュームを無料で見れただけでも来て良かった!!「リクエストに応え続けて結局グダグダなライブだったとSNSで酷評されるのがもうヤダ…」とか「最後の曲はオリジナル曲で終わらせる様になりたいと」と愚痴をこぼすMCも十分笑わせて頂きました。
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タワレコでライブが出来るというだけでも十分スゴイ事です。この定番の枠に自分の写真が使われることを目指して数多くのバンドマンやアーティストは音楽活動を続けていきます…そしてそれすらも叶わずにどこかで見切りをつけて音楽をやめていくというのが大半の音楽家が辿り着くコース…。
だけどこの人は周りに流されずに辛い思いをしても10年間地道に活動し続けて今があるんだなと思うと感慨深いものがあります。前代未聞の46歳パン一オッサンミュージシャンに今後も目が離せません。(ってか俺もオッサンになるのか。)では今日はこの辺で。
 


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今年中には必ず音源、もとい円盤をリリースしたいので現在作曲活動しまくっております。
現在作曲中の楽曲のデータがこちら。作曲をしたことのない人からすれば何が何やら訳が分からないと思いますがこれはFL Studioという作曲用(ライブでも使えます)のソフトです。
オリジナル曲は全てこのソフトで創作しています。
横棒や点々がプツプツと画面に見えますがこれの一つ一つがフレーズになっています。
ギザギザした様な部分はこれは自分で弾いたギターの波形。
ブロックを組み立てるかのごとく一つ一つのループ音を重ねていって一つの曲に仕上げるのがこのソフトの特徴といえるでしょう。
値段も数あるDTMソフトの中では安価な部類に入るし、サウンドのクオリティも特に問題ありません。ボカロPやクラブミュージック系を主に作っているユーザーがよく使っているソフトですが市販のソフト音源をインストールすればロックやジャズ、クラシックなどなんでもいけます。



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右の小さな長方形の部分はスライサーと呼ばれるソフト。一つのドラムループ音を一つ一つの音に切り刻んで新しいリズムパターンを再構築できるとい代物。俗にいうブレイクビーツというのはこういったツールを使用して作られています。
まだ内容を聴かせられることは出来ませんがこの曲はドラム音を三種類使っています。一つが生ドラム、もう二つがエレクトロなループ音をスライスしてパーカッション的に使うため。

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右の小さな丸いツマミがついている長方形型の画面はメロトロンという楽器をPC上で再現したソフト音源です。シンセサイザーやサンプラーの雛形と言われており60~70年代の洋楽ロック…例えばビートルズやキング・クリムゾンなんかが使用していた楽器です。

60年代~70年代に使用された楽器なので今ではビンテージ扱いされています。正直いってかなりの高値で取引されています。本物はもう数えるぐらいしかないのでデジタルの技術で再現された楽器でもこの値段…。

モチーフ、また参考としている楽曲をあげてみる。

今まで作っていたエレクトロニカのインストから更に発展させるためにヒップホップの要素を存分に取り入れた内容にする予定です。という訳で参考音源をあげてみましょう。


狐火の27歳のリアル収録の一身上の都合のうえ炎上という曲。前々回の記事でも書きましたがこの曲は優し気なバックトラックに自殺という暗い内容をテーマにした歌詞という二つの要素がミスマッチしているが故に魅力が何倍にも膨れ上がるという「暗い歌詞には明るいコード進行を」という名曲の法則をなぞっています。この明るいんだけど少し切なげな雰囲気が非常に好きなので参考にしていきます。



 


Shing02のluv sickシリーズです。nujabesのトラックも好きなのでこのフワフワしたウワモノの音は模倣したくなります。温かみのあるサックス音も聴いていて心地がいいです。



あとはblue herbのこちらのDVDに入っている「雨にも負けず」で使用されたトラックですかね…。
これは元ネタが分からないしこのDVDを持ってる人にしか伝わりませんが誰か知ってる人いたら教えて欲しいです。

以上ですかね。とりあえずこの曲については8割方は完成。ただヒップホップの難しい所は繰り返しが基本な音楽が故にラップのパートがないと細かい所でアクセントをつける部分が不明確になりやすい部分ですね。
なので一応完成したとしてもラップを導入するとまたちょこちょこ作り直す必要があるかもです。美容院にいって最後に微調整するためのカットをする感じに近いですね。では今日はこの辺で。

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この画像…多分20代後半以降の世代なら見覚えあるでしょう。
いまやすっかり政治家なんていう世を動かしていく職業で世間を賑わせているなんてこの時の彼を見ていた人達からすればとても信じられないですよね…?
今から20年ちょっと前でしょうか…。彼がブレイクしたキッカケとなった「天才!たけしの元気が出るテレビ」という番組で企画されたダンス甲子園というコーナーで彼は一気に注目を浴びました。


 

思わずコピペせずにはいられませんでした。これはまだブレイクする前のX JAPANの映像。彼らもこの番組出身でそこから段々と人気が出始めました。早朝バズーカや早朝メタルといった無茶苦茶な企画をやったり平成口喧嘩王という韻を踏まないMCバトルをやったりだとか…うーん今見ても面白い番組だなと思う自分も年とったなあ…。


素人のダンサーが集まり、頂点を競うダンス甲子園にて彼が披露したダンス…ジューダス・プリーストのペインキラーをバックにこのキレッキレッの動き!!しかもこの時何と16歳!?ヒップホップダンスやジャズダンスといったカッコよさを重視したダンスとは一味も二味も違うオリジナリティーのある創作ダンス。今でもこの面白さは色あせないですね…。この格好で選挙運動やったらいいのに…。



全身オイルで塗りたくったマッチョさあふれる前衛的ダンス…落ち込んだり嫌なことがあった時にはこの動画を見て大笑いしよう…。本人曰く地球が滅亡する時がこない限り公に見せたくない時代の映像らしいので黒歴史扱いらしいですがいやいやこれは白歴史。


これとか当時かなり人気のあったミュージシャンであるMCハマー(今は牧師らしいですが)の来日時に突撃しにいった時の映像。明らかに他のダンサーとは異質すぎますねこれ。外国の大物ミュージシャン相手にパン1で奇怪なクネクネとしたダンスで恥も一切感じさせない。この自分を貫き通す様が何気に政治家にまで彼をならせた一つの要因なのかもしれません。

ですが彼の本業は俳優でもなければ政治家でもないです。彼の天職はダンサー芸人ですよ。パン1で踊れる政治家になったら支持率アップ間違いなしなのに…。久しぶりに見たけど普通に笑えましたね。今見ても鮮度は落ちてない!そう考えるとこの番組をプロデュースしたテリー伊藤って性格に難ありな人ですが企画力は凄かったんだなと思います。では今日はこの辺で。



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著作者 Gtrantien / 0972151712 / 改変 cc-library.net

自分が昔聴いていた音楽がふと流れると懐かしい…とノスタルジックさに陥ることは誰にでもあるでしょう。実際人間の五感でいったら嗅覚と聴覚がもっともこの感覚に敏感であるという話を聞いた事があります。なのですが他にも理由があるのです。これから書く記事は音楽をやる側の人間にもあてはまる話しです。

感受性が強い時期に聴き込んだ音楽はあなたの記憶に半永久的に残る。
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理由はこれです。人間の感受性が最も強くなる時期というのは10代後半から20代前半だと言われています。
たいがいこの時期に聴いた音楽が再生されるとその時にいた場所やその時に起こった出来事、付き合いのあった友達や恋人との思い出が蘇るのはこの年齢に関係しているのです。
感受性のピーク時というのは外界からの情報をすんなり受信ができる柔軟さやしなやかさというのがあるのでしょう。
知らないことが沢山あるという環境が故に未知の音楽を聴いてみて蓄積される情報量が多いとも考えられます。元から水が沢山はいったコップよりも空のコップの方が新しく入れられる水の量は多い。これと一緒です。次に、今度は音楽を作る側の人達向けに書いていきます。

音楽を作る人間は若い頃に聴いた音楽を無意識に最も大きなベースにして創作している。

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著作者 Stephen Poff

自分自身、楽器を始めたのが14,5歳のころ…そこから15年間ずっと音楽活動をしていますが作曲をする時は必ず17歳~25歳辺りの時期に聴いた音楽をモチーフにして作品を作っています。
我が作品はこちらから聴けます!!
このブログの読者でまだ学生の身分で音楽をやっている人達がいるとしたらその人達全てに助言します。学生時代に貪るぐらい沢山の音楽を聴きましょう。
練習や作曲やライブ以上に多くの時間をかけるべきなのは音楽を聴くことです。何故ならこの音楽を聴く行為というものがあなた自身がつくる楽曲にオリジナリティーを加える時に手助けをしてくれるコーチとなってくれるからです。
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オリジナル曲を作る上で誰かの音楽性を水で薄めた様な楽曲を作っても抜きんでることは出来ませんしその元ネタとなった音楽をリスナーは結局選んでしまうでしょう。料理と同じで数々のメニューを食してみなくては新しいレシピを作れないのと同じなのです。
リスナーが求めているのは本質的にいえば未知の音楽であるのは言うまでもありません。そのためには感受性が最も強い時期に色々な音楽を聴く必要があるのです。

事実、音楽の歴史を塗り替えていった音楽家は皆周りの同業者よりも幅広く音楽を聴いていたからこそオリジナリティーのある音楽を創作して音楽の世界をアップデートし続けた訳です。
BeatlesからはじまりLed Zeppelin、Pink Floyd,Queen、Radiohead、Bjokeといった音楽界の偉人たちは貪欲なまでのインプットを怠らずにそれらの音楽を吸収した上で自分達にしか出来ない音楽をアウトプットしていきました。

大事な考え方としてどんなジャンルでも良い音楽は必ず存在する。是非ともこの考え方を念頭において苦手意識を持つ前に様々なジャンルの音楽を楽しんでみてください。タイトルのテーマとは少々ずれましたが今日はこの辺で。

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