無名音楽家アブロニカの戦慄なリアルと最前線

ヒップホップ・ポストロック・エレクトロニカを主軸にしたラッパー&トラックメーカー、アブロニカのこれからを赤裸々に書き綴り。 日本中の90%を占める底辺音楽家のリアルと実情、日々思うことを書き殴ります。まれにDISリスペクトな記事あり。 無料の楽曲DLが受け取れるフリクルメルマガ配信中 http://frekul.com/artists/profile/call-it-anything

2016年02月

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一度ヒソミネでも共演したことのあるうしろの猫沢さんのライブを見に渋谷へ。

純粋に綺麗すぎる音楽って苦手なんです。作り手のダークサイドさや悪魔的な一面が垣間見える音楽でなくては人の印象には残りません。その点でいえば彼女の音楽のポップなんだけどどす黒さもある部分というのはやっぱり一際目立ってました。少し遅れてきたので出演者三番目辺りからの拝見。
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会場は洒落乙な雰囲気漂ってソファーがあるのが良かったです。立ちっぱなしでライブハウスにいるって結構しんどいしなあ…。
さて、この被り物は一体何なんでしょうか?頭重くないのかな…?ただ近くで見るとこの衣装とかめっちゃ凝った作りになってます。
女性アーティストやアイドルのライブを見て思うんですが楽曲だけでなく演出面もキチンと考えられている人達が多いのでその点やっぱり今は男子より女子が優勢なんだなと常日頃実感します。ただどういう衣装がいいのか?
それが中々結論としてでてこないからおざなりになりがちですが第三者に見せる以上、何を着るか?っていうのも大事だよなぁ…と彼女のライブを見るたびに考えさせられます。

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エレクトロな要素強めでポップな感じなんですが歌詞の世界観がどこか退廃的というか破壊されてる感がある彼女のサウンド。みどりの後藤まり子とか好きな人はハマるんじゃないかなと思います。
上で紹介した曲はタイトルがめっちゃ強烈でパンキッシュな曲なんですがそれとは対称的にクラシカルな要素とポップが配合された曲なんかもあってちょっと凡百な音楽家達とは違うオリジナリティーがあると思います。
好き嫌いはかなりハッキリ分かれますが音楽で大事なのはグレーゾーンよりも白か黒かハッキリした音楽の方が好まれやすいのでこのままドス黒路線で突き進んで暗黒面に陥った人達を魅了し続けてほしいです。うーんもっと評価されるべき人ですね。では今日はこの辺で。



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著作者 Gwenaël Piaser

我々が普段耳にするポップスやロック、はたまたファンクやR&Bやヒップホップにジャズにダンスミュージック…音楽のジャンルは数限りなく存在しますが現代のポピュラーミュージックの礎を開拓したのはほとんどが黒人なんですよ。

差別の対象とされ貧困な生活を強いられた黒人層が実は最もクリエイティブだった。

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著作者:
FailedImitator

例えばロック…この音楽は元はといえば白人のエルビス・プレスリーが発明した音楽でした。

しかしそれ以前の時代に遡ればロックという音楽は黒人音楽であるゴスペルやブルースというジャンルが根っこになっています。これらの音楽を幼少の頃から親しんでいたエルビスが独自に解釈したことでロックという音楽の歴史が始まりましたがそう考えるとこの2つのジャンルがなくては今の音楽はどうなっていたのか想像もつきません。

例えばブルースという音楽は奴隷制により差別されていた黒人が日々の鬱憤を晴らそうと当時、安価で買えたギターと自分の歌声のみという形式で誕生した音楽です。
そして後にレス・ポールというミュージシャンがエレキギターを発明し、ブルースを大音量の歪んだドライブ感あるギターサウンドで演奏するというコンセプトで誕生したのがブルースロックです。
この音楽の筆頭となった人物は黒人のジミ・ヘンドリックスであることは言うまでもありません。


ジミ・ヘンドリックスもまた新しい音楽を発明した偉大なミュージシャンだと言えるでしょう。彼の音楽を聴いたエリック・クラプトンやジェフ・ベックが感化されて白人がブルースロックを奏でるというスタイルをこの2人が更に広めていきました。60~70年代のロックはこのブルースというジャンルなくしてはとても語れません。それぐらいこの黒人が創作したブルースという音楽は偉大だったのです。


安価な機材と黒人の感性から生まれたダンスミュージック
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著作者 RicardoWilliams16

1970年代後半から80年代の間、時代は変わっても貧困層の黒人達が新しい音楽を発明するという流れは変わりません。本物の楽器が高額だから買うことが出来なかった黒人が手にした楽器は当時安価で投げ売りされていた打ち込み型のリズムマシンやサンプラーやターン・テーブルに中古のレコードでした。そしてそれらの電子楽器を使いこんで生まれた音楽がヒップホップやデトロイトテクノやハウス・ミュージックです。

Rolandが開発したTR-909というリズムマシンやベース音を打ち込めるTB-303などといったマシンの無機質な音の良さに気づき、打ち込んだフレーズをループさせることによりクラブ向けのダンサンブルな楽曲が生産されていったのです。クラブミュージックでよく聞かれるビヨーンとしたベース音の元はTB-303が先祖だと言えます。



ヒップホップが誕生した時もアフリカ・バンバータやクール・ハーク(ブレイクビーツの先駆者)、グランドマスター・フラッシュ(DJのスクラッチ技を世に広めた人)という3人の黒人の活動により産声をあげました。こちらも楽器を買えるほど余裕がなくサンプラーとレコードとマイク一本という貧困な環境からヒップホップという未知の音楽を作り上げたのです。



まとめ=制限のある環境でこそ新しい音楽は生まれる。

もはやこの一言に尽きるでしょう。そして貧困な立場にいるが故のハングリー精神…やはり人間は進化し過ぎたテクノロジーよりも一定の事しか出来ないという環境と、脱出を考えずにはいられないぐらいの貧しい環境にいた方が想像力を膨らませた思考が働きそれが面白いものづくりの力を生むんだと思います。そういった状況に最も近い人種が黒人であったという事実は音楽の歴史を振り返ってみてみも覆しようがない事実なんだと気づかされます。では今日はこの辺で。

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著作者:gorotaku

2月といったらもう受験本番のシーズン。そんな理由でこの記事を書く訳ではないのですが…。

高学歴な人間ほど音楽のスキルや作品がハイレベルであることは多い。

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かなり煽った意見だなとかこいつは学歴コンプかと思う人はいるでしょうがはっきり言います。自分の主観でいえばこれはあながち間違いではありません。そして学歴がない人間の音楽をつまらないと言っている訳でもありません。あくまで傾向の話しです。

ミュージシャンになるための音楽の専門学校というのはここ日本でも数多くありますがその割には専門学校出身の方で著名なミュージシャンというのはあまり耳にしません。強いて言ってもB'zの松本孝弘は専門学校出身ですが途中で中退してますし後はEXILEのATUSHIぐらいでしょうか?うーん他に思いつかない…。

では逆に大学出身のミュージシャンを挙げてみましょう。

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はっぴいえんどやYMOといった邦楽の歴史に名を刻んだグループにいた大御所クラスの音楽家である細野晴臣は立教大学出身です。風の谷のナウシカのテーマを作曲したのも実はこの人。自分が60歳になったらこんなおじいさんになりたいと思う憧れの人ベスト1です。中でも彼の弾くベースラインは秀逸で細野大先生なんて呼ばれています。その他にも数々の楽器を演奏できるというマルチプレイヤーぶり。シックな彼の低音ボイスもかっこいい。



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B’zの稲葉浩志が横浜国立大学出身なのはファンの間では有名な話し。人間国宝クラスのボーカリストだと思ってます。通常ハードロックやメタルのボーカリストというのは年齢を重ねていくにつれて喉を酷使して高音がでなくなるケースがほとんどなのですが彼の高音ボイスは未だに健在で驚かされます。これは本場の洋楽のボーカリストでも出来ない維持力。
 

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同じハードロック・メタル系列でデーモン小暮閣下も挙げておきましょう。彼のバンドである聖飢魔Ⅱはメンバー全員が早稲田大学出身です。他にも早稲田大学出身のミュージシャンといえば菅野よう子や小室哲哉、亀田誠治、ゴスペラーズ。インディーズバンドでいえばscoobie doやスイセイノボアズ、トリプルファイヤーやオワリカラなど数多く存在します。マンモス校である理由もあるかとは思いますが高学歴志望の学生音楽家を引きつける何かがある可能性が存在する…?
 

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多分若い人は知らないんじゃないかなとは思いますがオザケンこと小沢健二は東大出身です。後に渋谷系サウンドという都会的でファッショナブルなポップスを志向するフリッパーズギターという小山田圭吾とのユニットを結成して一世を風靡しました。90年代の洒落乙音楽のトレードマーク的存在。笑っていいとも最終回目前に出演した時は驚いたな…。



とまあこんな感じでしょうか?この方達以外にも小田和正や山下達郎、サザンオールスターズなど挙げればキリがないほどいるんですが本題…というか次の項目が一番説明したい所なんです。

何故高学歴な人間に良い音楽や作品を創作する人間が多いのか?
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恐らく彼らは験勉強という努力が報われやすい分野でやればやった分だけ必ず自分の能力は伸ばすことが出来るという感覚を肌で理解していたからではないでしょうか?言い換えると継続する力を学校の勉強で培ったとも言えます。

このブログを見ている人で楽器をやっている人達へ。あなた達の周りには進学校出身だけど周りの学生と比べて楽器演奏がめちゃめちゃ上手い人とかいませんでしたか?
自分が高校生の頃なんかも地元にそういうヤツがいましたがそういった進学校出身プレイヤーなんかはコツコツと努力することが人並み以上に得意な人間で根気があったのでは?と今にして思うことがあります。
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著作者:
Christoph Schrief
音楽に関して言えば例えば楽器の演奏なんかは練習さえすれば誰でも上手くなる分野です。
こちらの記事でより深く記述しています。
特別な才能というのは必要ありません。あるとすればどれだけ継続出来るかという意志力。それさえあれば誰でもギターの速弾きやベースのスラップ、ドラムのツーバス奏法、高音ボイスの発声法なんかを身につけられるのです。

作曲もそうです。スポーツと同じで曲を作り続ければ作り続けるほどクオリティーのある楽曲を作ることは可能です。音楽理論なんかは完全に学校の勉強と同じで学びの姿勢があればその人自身に必ずや音楽知識が体に染みわたります。どうでしょうか?これって学校の勉強と同じではないでしょうか?
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著作者:
EJP Photo
勉強をしなくては試験では絶対に高得点はとれませんが勉強を続けていれば80点以上の成績をとることは毎回とは言わなくても出来るでしょう。何気に音楽とペーパーテストというのは相反するものだというイメージを持ってしまいがちですがこの二つの要素はとても似た分野だと考えています。

…自分自身そんなに大した大学を出ていないし偉そうなことは言えませんがこのことに気づいたのは大学を卒業してから数年後でした。
あーあ、もっと勉強すればよかった!!とこんな記事を書いていると思ってしまいます。まあそれでも滑り止めで入った大学生活もそれはそれで楽しかったの一言でしたが…。

それでも俺が音楽をやっている受験生に言いたいのは…レベルの高い音楽やりたければちゃんと勉強してそれなりの有名大学行った方が得だぞ!!という事です!!この一言で締めます。では今日はこの辺で。

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著作者:Philips Communications

過去の記事でヒソミネとmore recordsがカフェ・bekkanプロジェクトについて紹介しました。
こちらは何と目標資金100万達成!!自分も少ない金額ですが支援しました。終了期間2日前で怒涛の追い上げ。
クラウドファンディングってやっぱり最終日一歩手前の瞬間が一番伸びるんですね。何はともあれプロジェクト達成おめでとうございます!非音楽好きの人達でも気軽に音楽に対して無理なく親しめる環境を作るというコンセプトはこれからの時代にとって重要なテーマになってくるかもしれません。
音楽好きの人間を形成することはこれからの時代に必須とされることでしょうから。

音楽家×カフェ?の前に9sari groupってご存知?
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音楽とカフェというのは相性がいいんでしょうか?これは後から知ったんですが新宿にも9sari groupというレーベルが経営しているカフェ、その名も9sari cafeというお店があります。
先に説明するとこの9sari groupの取締役がヒップホップ界では有名なラッパーで多くの若手MCからリスペクトされている漢 a.k.a Gamiです。
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何故彼が自主レーベルとカフェをやろうと思ったのか?をかなり簡単に説明すると彼が所属していたライブラレコードというレーベルの取締役と金銭トラブルや暴力沙汰になるまでの事件があり、MC漢はキチンとアーティスト側にお金が入ってくるシステムを作る。中間業者を極力省略化する事により少しでもアーティスト自身の取り分を多くしたいという考えのもとで独立。そして彼が設立したのがこの9sari groupです。

この時の記者会見の配信はアーティストとレーベル側のスタッフという2者における対立の問題や金銭トラブルについてこと細かく説明しています。これは彼を知らないヒップホップ畑以外の音楽家も一度は見ておいた方がいいです。ジャンルに関係なく音楽家を志す以上、レーベルとの付き合いでこういった問題が発生するのはなにもこの分野の音楽だけではないだろうし。
インタビュー記事もあります。こちらもあわせてこの動画を見ることをおススメします。

ヒップホップ好きが集まれる集合場所の様なカフェ?

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彼らは東京は高田馬場に事務所、レコーディング・スタジオ、ショップ、カフェ(予定)など、複合した鎖オフィスを開設。
「ヒップホップの生まれる/交わる/得れる場」をオープンな形で作り出している。それについて漢は「アンテナ・ショップ的、集合場所的な店ってあるんだけど、それってスゲェ大事なことだと思うん だよね。フッド感があって、集まる場になるような場所がオープンな形であれば、いろんな奴が繋がるし、そこでいろんな活性化が生まれると思うから」
こちらの記事からの引用ですがこの考え方はどちらかというとヒップホップというジャンルの音楽シーンそのものを盛り上げて活性化させたいという考えのもとカフェを設立したと解釈できます。対するbekkanは音楽好きの人間を形成することでの活性化。
一見すれば二者の考えはズレがありますが元の根っこである音楽に関心がある層を増やすという目標については音楽のジャンルは違えども、同じ志をもっているのではないでしょうか?そのためにはやっぱり飲食というのは新規の顧客をつかむ上で敷居を低くさせる効果をもたらす分野なのかもしれません。
更に時代がすすんでいけばカフェだけでなく他の分野と音楽のコラボ的な感じで自分の持ち店をもった音楽家人口が増加する…かも?
こういった動きは最近になって顕著になってきた傾向ではないでしょうか?確かに音楽と食べ物は相性がいいですしこれからの音楽業界の発展のための一つの有効方法になり得るかもしれません。
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こちらがメニュー表。新宿だったらライブに行くぐらいでしか普段は行きませんがレコーディングスタジオもやってるらしく(今ならキャンペーン中で6時間で2万円!?)ちょっと行ってみたい場所ですね。本物の漢と出会えるかな?では今日はこの辺で。

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前回の記事ではMCバトル名勝負編でしたが今回は迷で珍?なMCバトル動画をいくつかピックアップしてみます。多分こっちの方がヒップホップ未開拓リスナーだったら楽しめるかもしれません。
こうやって見ると一口にMCバトルといっても単純なDISりあいではなく様々な流れを含んだ多様性のあるコンテンツなんだなと関心させられますね。

MCポテチの大苦戦編



UMB優勝者のR指定VSポテチの動画なんですがこれはいくらなんでもお客さんがR指定の肩もちすぎでしょ!いくらなんでも!!いやいやポテチもR指定にはないゲームネタから引っ張るコミカルな一面をもったMCなのにこの結果はひどすぎる!
…ただこれはR指定がほぼ完璧にアンサー返しちゃってるしポテチが弱いんじゃなくてR指定が上手すぎた面もありますね。



音源もあります。ネーミングと一致したかの様な素晴らしいジャケ。経歴みたらフジロック08に出演してるし銀杏ボーイズと共演もしてるしキャリアはあるんですよね。今はMCバトルに出場してる情報もないし引退してるんだろうか?うーんもっと評価されるべきラッパーの1人。

熟女好きな男と39歳女性ラッパーのなれそめ編


プリンス OF ヨコハマラッパー、サイプレス上野と群馬が生んだ暴れ馬NAOMYとの男女対決です。
…なんですが対決のはずがいつの間にかアラフォー貧乳独身ラッパーを口説く熟女好きラッパーという展開になってしまってます。既婚者でありながら19歳の娘をもつ女とも一晩を共にしたサ上最低。
MCバトルでよくある「俺のがヤバイ。コイツはクソなMC」という典型的な悪口ラップをすることなく自らの弱みを笑いありで曝け出せるNaomyこそヒップホップドリームを掴んでほしいラッパーだと思います。橋田寿賀子に捧げるハート、それがHardCore。パンチライン炸裂してます。
 

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スタンド使いは引かれあう編




二人一組で対決しあうMCバトルですが途中の1:30辺りからスタンド使いの対決が始まります。環ROYのスタンドと化した鎮座ドープネスの様子がおかしいです。薬やってんじゃないかってぐらいラリってます。
ヒップホップも鎮座も知らない人からすればただのキチガイにしか見えません。
MCポテチはマリオでギャグラップするわ鎮座はスタンドとなって暴れまわるわライムボーヤは「You are 環ROY、俺の方が肌が白い」なんていうそれがどうしたレベルのダジャレライムをきかせるわでマトモにラップしてんのは環ROYしかいません。



環ROY…この動画では正統派な上手さのあるラップをしてるんですが去年の池袋ルイードでライブを見た時はろくに演奏も始めずサンプリングしたたき火の音を延々と垂れ流しながら「どうする?これで俺のライブ終わったらどうする?」とかのたまって終いには曲を演奏した時間よりもMCの時間の方が長かったと思わせるぐらいグダグダなライブを見る羽目になったのを俺は未だに忘れない。お客さんも何人か帰りましたからね!狐火とバクバクドキンが見れたから金はまだいいとして時間を返せ環ROY。では今日はこの辺で。

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