packages-1020072_640
動画を撮られたことで発覚した、佐川急便の事件が話題になってます。
佐川急便の配達員が荷物を蹴ったり叩き付けるなどの行為

自分はこの配達員を非難する気は全くありません。何故なら彼は許容心がない社会の犠牲者だからです。動画を見て罵詈雑言を吐いている人達は、自分だってこういう行為に及ぶことがあってもおかしくないという事が想像出来ないのでしょう。

過剰な労働行為は、人と社会を病的にさせる。
people-1550501_640
この国で仕事をしている人は全人口の恐らく0.2割ぐらいしかいないでしょう。
残りの大多数が労働を強いられている環境にあるのが現状であることは否めません。

二人の石切り職人という話しを知っていますか?

簡単にストーリーをまとめると、旅人が街を歩いていたら、石切りの職人が2人いました。
あなたは何のためにこんなことをしているのですか?と旅人が2人の職人に質問をしてみたところ、
1人の職人は「このいまいましい石を切り落としているのさ」と不愉快な表情で言いました。

片や一方の職人は「石を切り落とすことで人々の心が洗われる様な綺麗な教会を造りあげるんだ。」と意気揚々に言いました。

大半の日本人は前者にあたる人が多いでしょう。後者に値する人間は果たして何人いることやら…。

荷物を蹴った配達員も前者にあたります。これが労働という行為。要するに自分が生活していく為にやりたくないけどしょうがないという理由で働いている…そんな労働が積み重なって起きた事件ですが、これは人の心に余裕さがなくなってきている社会になったことを証明しています。

他者の失敗やミスを許さない社会は人間全体を不幸にさせる。
people-845710_640
誰がこの配達員をここまでの人間にさせたのか?それは他者を許すことのできない人間達とスピードを要求する社会です。

他者を許すことが出来ない人は、人間というものは生まれたときに既に誰かに迷惑をかけている存在であるということを認識出来ていません。

誰かに迷惑をかけてしまっているのであれば、他人が自分に迷惑をかけても許そう…そんな価値観を共有出来れば、生きやすい社会が生まれ、豊かさが育まれるはずです。寛容さのある社会になれば、この様な事件は減っていくと考えていますが皆さんはどう思いますか?

低賃金なのに異常なプロフェッショナルさが求められるおかしな国
fall-163496_640
日本は外国から見ても、勤勉な仕事ぶり大きく評価されている国ですが、それは低賃金でも完成度の高い仕事ぶりを半ば強引に求められる風潮によって生まれている評価です。

…ただ佐川急便に関しては低賃金でそれなりだなと思うことが多々ありますが。

さて、この風潮…表向きでは素晴らしいと絶賛されるものですが、本当は無理をしてでも我慢し、安い給料で働かないと生きていけないという不幸な現実で成り立っているまがい物の評価でしかないのは事実。

佐川急便の仕事量や職場環境についてはあまり良い話しを聞きません。基本的に物流関係は1年中休みなしで働かなくてはいけない業界で、離職率も高いです。

きっとこの配達員は佐川急便の労働環境が原因で限界にまで追い詰められた上でこの様な行為にはしってしまったのではないかと思います。彼をニュースで取り上げて非難したとしても何の解決にもならないことは明白です。

便利な世の中になっても、許容心が育たなくては似た事件がまた起きる。
man-1394395_640
宅配物が早く届くサービスが普及されればされるほど、人の心に余裕がなくなります。
便利さというのは一見すれば人類にとって素晴らしい一歩となりますが、その分だけ人の心はわがままになるものです。

荷物が早く届かない、誤って送ってしまったことにいちいち目くじらをたてて企業を非難することはいずれ、そこで働いている人達にしわ寄せがいき、ただでさえ労働を強いられているにも関わらず、上司や先輩社員からの説教じみた注意を受けて、末端の社員にとって、それが大きなストレスとなるでしょう。

その結果、荷物を受け取る人と配達員、企業のいずれもが得のしない出来事となったのが今回の事件だと言っても過言ではありません。

こういった事件を減らすためにはテクノロジーやサービスだけでなく、人間の心自体をアップデートしていく必要があるでしょう。その為には許容心が1つの重要ポイントとなっていくのは間違いありません。では今日はこの辺で。